新語時事用語辞典とは?

2018年7月19日木曜日

VAR

別名:Video Assistant Referee
別名:ビデオ・アシスタント・レフェリー
別名:ビデオ判定

競技の審判に撮影システムとその映像を援用する仕組みのこと。いわゆるビデオ判定。「VAR」は特にサッカーの試合で用いられるビデオ判定を指すことが多い。

サッカーの試合の審判は主審1名に副審(ラインズマン)2名の構成が一般的だったが、2018年に国際サッカー評議会(IFAB)がVARの導入を公式に認め、同年ロシアで開催されたFIFAワールドカップでは実際にVARが多々用いられた。

2018年FIFAワールドカップではPK(ペナルティキック)の数が過去最多に上ったが、これもVARによって仔細が確認できるようになったという要因が大きいとされる。ブラジル代表のネイマールはファウルを受けて仰け反った姿がVARで確認された結果とくに悪質なファウルを食らっているわけではない(ただの痛いンゴ主張)ことがバレたりしている。

ノルディックスキー・ジャンプ混合団体

読み方:ノルディックスキージャンプこんごうだんたい
別名:ジャンプ混合団体
別名:スキージャンプ混合団体

スキージャンプ競技で男女混成の団体で競う種目。男女2名ずつの4名編成で飛距離を競う。

ノルディックスキー・ジャンプ混合団体は、ノルディックスキー世界選手権では2013年に初めて導入された。冬期オリンピックでも2022年の北京大会で初種目として導入されることが決まっている。

うそ電話詐欺

読み方:うそでんわさぎ
別名:ウソ電話詐欺
別名:ウソ電話サギ

いわゆる「特殊詐欺」、「おれおれ詐欺」、「振り込め詐欺」などと呼ばれる電話経由の詐欺案件の総称。振り込め詐欺等特殊詐欺。

「うそ電話詐欺」の呼び名は山口県警、ならびに鹿児島県警などが用いている。三重県警では同種の詐欺を「人情つけ込み詐欺」と呼んでいる。

関連サイト:
うそ電話詐欺(振り込め詐欺等特殊詐欺) ― 山口県警察
うそ電話詐欺について ― 鹿児島県警察

赤坂自民亭

読み方:あかさかじみんてい

自民党議員が赤坂にある議員宿舎で催すことのある酒宴もとい懇親会の通称。党の若手議員、幹部、閣僚、あるいは総裁が、膝を交えて、酒を酌み交すなどしながら意見交換する。

「赤坂自民亭」の名は、2018年7月現在、いわゆる「平成30年7月豪雨」との絡みで批判の矢面に立たされる形で報じられている。同年7月5日に赤坂自民亭が催され、午後8時頃には安倍晋三内閣総理大臣も出席したが、ほぼ時を同じくして西日本では記録的な大雨が豪雨災害となりつつあった、そのような状況にあって酒宴とはいかがなものか?というのである。

2018年7月の赤坂自民亭からの西日本豪雨の流れは、安倍政権を批判する立場からは格好の批判材料として利用されている。これを擁護する立場からは、赤坂自民亭が催され安倍首相が出席した時点では大きな被害報告も大きな災害に発展するとの見通しも特になかったことなどが指摘されている。

環境DNA解析

読み方:カンキョウディーエヌエーかいせき
別名:環境DNA解析法

生体から直接に遺伝子情報(DNA)を取り出すのではなく、その生息域に散在していると期待される生体の組織片や排泄物などを検出して解析し、それによって生物の存在・不在などの情報を得ること。

環境DNA解析は主に水生生物の生態調査手法として行われている。具体的には、当該水域から水を採取してDNAを抽出・解析する方法が取られる。

水生生物は水質や水中地形などの条件次第で捕獲や目視確認が困難である場合もままるが、環境DNA解析によって生物の痕跡の有無や多寡の推定が容易にできる。

2018年半ば現在ではスコットランドのネス湖で環境DNA解析が試みられている。未知の爬虫類のDNAが見つかれば、ネッシーが生息している可能性に繋がり、見つからなければ存在している可能性は無に等しくなることになる。

受動喫煙法

読み方:じゅどうきつえんほう
別名:受動喫煙防止法
別名:受動喫煙対策法

22017年から2018年半ばにかけて検討され可決・成立した「健康増進法」の改正案の通称。マスコミ等が健康増進法が「受動喫煙の防止・対策」に主眼を置かれていたことを指す意味で「受動喫煙法」のような表現を用いていた。

受動喫煙対策を主眼においた健康増進法の改正案は、飲食店やホテルのように多くの人が集まる施設の屋内を原則的に全面禁煙と定め、不本意な受動喫煙をなくす、特に受動喫煙による健康上の影響が顕著な子どもや病人の受動喫煙をなくすために施設や場所ごとに施策の度合いを調整する、といった内容となっている。

学校や病院、児童福祉施設などでは敷地内が禁煙とされる。事務所や飲食店でも規模が大きい所は屋内禁煙、喫煙専用室を設置して専用室で吸う限りにおいて屋内喫煙可となる。

受動喫煙対策を主眼においた健康増進法の改正案はは2018年7月18日に参議院本会議で可決され成立した。規制範囲は諸条件にどの程度合致するかによって違ってくる。

受動喫煙対策は、受動喫煙法こと改正健康増進法の他に、地方自治体の条例などで別途定められている場合が少なくない。たとえば東京都では「受動喫煙防止条例」によって従業員を雇用している飲食店は規模によらず一律禁煙と定める厳しい制限を設けている。

関連サイト:
健康増進法の一部を改正する法律案 概要 ― 厚生労働省(PDFファイル)

流星源

読み方:りゅうせいげん

流星(流れ星)の発生源となるもの、とりわけ人工的に流星を作る構想において使用が想定されている材料のこと。

2018年現在、東京に本社を置く株式会社ALEが、流星源を宇宙に放出して人工的に流星を発生させる計画、および、同計画に用いられる放出装置の開発を進めている。同社は2010年代半ばに人工流星事業を本格的に進めている。

ALEが進める人工流星事業は「Sky Canvas」と名付けられている。流星源として放出される物体は公式ウェブサイト上では「特殊な素材の粒」とのみ紹介されている。

関連サイト:
ALE Co., Ltd. ー 衛星から人工流れ星を流す宇宙ベンチャー