新語時事用語辞典とは?

2018年9月11日火曜日

採用選考に関する指針

読み方:さいようせんこうにかんするししん
別名:採用選考指針

経団連(日本経済団体連合会)が示した、就職活動・採用活動における基本的なルールのこと。企業が採用活動のスケジュールを決める手がかりとなっている。

経団連の採用選考に関する指針では、公平・公正な採用を徹底するといった理念的な指針や、採用選考活動開の開始時期あるいは採用内定日といった具体的な日取りに関する指針が示されている。多くの企業はこの指針から外れないように会社説明会や採用面接の開始日(解禁日)を設定している。

経団連は基本的に毎年度、指針を改定して告知している。前年度の指針が維持・踏襲される場合もその旨を明示的に告知している。

2018年9月には、経団連の会長が採用選考に関する指針を廃止する意向を表明している。2021年春入社に向けた就活から指針を撤廃する意向と報じられている。ただし日本商工会議所などからは急な撤廃への反対が表明されてもいる。

関連サイト:
「採用選考に関する指針」の手引き  ― 一般社団法人 日本経済団体連合会
採用選考に関する指針(2018年3月12日改訂) ― 一般社団法人 日本経済団体連合会

通電火災

読み方:つうでんかさい

大規模な地震などの災害により停電が発生した後、停電からの復旧に伴って生じる火災の総称。通電により引き起こされる火災。

地震などの災害で停電が発生すると、電化製品は使用中の(スイッチがオンになったままの)状態で停止し、さらに転倒したり破損したりした状態で、しばらく放置されることになる。人は避難し、屋内は無人になる。そのような状況下で停電が復旧し、転倒したり破損したりした状態の電化製品や電熱器具に再び通電すると、火の元となって火災が発生する危険がある。

冬場は各家庭で暖房が用いられるため、こうした通電火災が生じる危険性も高まる。

通電火災は、住人が避難しており無人となっている所で発生する場合が少なくなく、発見や対処が遅れにくい。

神戸市によると、1995年に発生した阪神・淡路大震災において神戸市内で生じた建物火災のうち、原因が特定できた55件のうち33件が通電火災であったという。

大規模な地震などに伴い避難する際には、通電火災を防ぐために、あらかじめ家屋のブレーカーを落としておくことが推奨される。

関連サイト:
通電火災ってご存知? ― 神戸市