新語時事用語辞典とは?

2018年10月24日水曜日

職住近接

読み方:しょくじゅうきんせつ

職場の近くに住むこと。職場と住居が近い状況。国土交通省などが通勤時間の短縮や満員電車を目的として提唱しているキーワードである。

現代日本の都市圏、とりわけ首都圏においては、都心部にオフィスが集中し、労働者は校外の住宅地から長距離の通勤を経て職場に向かう、という構図が定着しているが、労働者の時間が通勤に浪費されたり、通勤時間における公共交通機関が常に混雑するといった多くの難点を抱えている。

国土交通省は、2000年代初頭にはすでに「職住近接」「職住の近接」を目指す都市構造の整備に向けた提議・検討を行っている。具体的には、既存のオフィス施設を家族向け賃貸住宅に転用するといった取り組みの推進などが行われている。

「職住近接」に医療施設も加えて「医職住近接」というキーワードが用いられる場合もある。なお「住職(じゅうしょく)近接」ではない。

関連サイト:
都心居住の推進 - 国土交通省 2003年3月(PDFファイル)
国土交通行政の動向 2.職住近接のまちづくり ― 国土交通白書 2002年

ピット飲食

読み方:ピットいんしょく

仕事などでさまざまな役目をこなす合間に、単独もしくはごく少人数で、気分を切り替えたり、自分らしい時間を過ごしたりといった目的でとる食事の時間のこと。株式会社リクルートホールディングスが発表「2018年のトレンドキーワード」(飲食領域)として提案したキーワード。

昨今は人口減少や女性の社会進出、あるいは仕事の終了時間の早まりなどの要因により。一人ひとりの役割が徐々に増えつつあり、特にここ1年(発表時点)でその傾向が顕著になっている、とリクルートは分析している。自身の役割を切り替えるためには頭の切り替えが必要となる。役割が切り替わる合間には隙間時間も発生する。その隙を縫うようにして駅ナカや駅チカのカフェなどで軽く飲食を取る、このような飲食・小休憩が「ピット飲食」であるといえる。

関連サイト:
2018年のトレンド予測 ― 株式会社リクルートホールディングス(PDFファイル)