読み方:エルジービーティー
別名:Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender
旧来の典型的な「男と女」の枠組みに当てはまらない性同一性(ジェンダーアイデンティティ)を有する人々の総称。LGBTの「L」はLesbian(女性同性愛者)、「G」はGay(男性同性愛者)、「B」は Bisexual(両性愛者)、「T」は Transgender(トランスジェンダー)の頭文字である。
LGBTは当事者たちが使用し始めた語であり、多種多様な性(ジェンダー)の在り方に対する積極的・肯定的な思想を根底に持つ語であるといえる。いわゆる「性的マイノリティ」の意味合いでLGBTの語が扱われることもあるが、LGBTの語そのものに少数派か多数派かという観点は含まれない。
LGBTの前3者(LGB)は性愛・性的指向に着眼した区分であり、Tは心身の性自認の齟齬に着眼した区分である。そのため文脈によってはTを含めず「LGB」というで語を用いる場合もある。
また、LGBTのいずれにも該当しないジェンダーアイデンティティを含めて「LGBTQ」あるいは「LGBTQA」のような語に拡張される場合もある。「Q」はQueer(クィア)またはQuestioning(クエスチョニング)の頭文字であり、「A」はAsexual(無性愛)の頭文字である。
LGBTという語は2006年にカナダで採択・発表された「モントリオール宣言」(The Declaration of Montreal)に端を発するとされる。以降、国連なども「LGBT」の語を公的に用いるようになっている。2010年代には一般社会の中でもLGBTを肯定的に受け入れようとする空気が醸成されつつあり、欧米では同性婚を法的に認めた国や州も増えている。ウェブ上の大手SNSがアカウント登録時の性別に「男性」「女性」だけでなく「その他」の項目を設けた例もある。
米国の調査会社ギャラップ(Gallup)の調査によると、全アメリカの成人におけるLGBTの割合は2017年の調査時点で4.5%だった。なお2012年の調査では3.5%、2013年に3.6%、2014年に3.7%、2015年に3.9%、2016年には4.1%だった。
関連サイト:
In U.S., Estimate of LGBT Population Rises to 4.5% ― Gallup MAY 22, 2018(PDF)
https://news.gallup.com/poll/234863/estimate-lgbt-population-rises.aspx
新語時事用語辞典とは?
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ブレグジット
別名:ブレクジット
別名:ブリグジット
英語:Brexit
イギリスが欧州連合(EU)から離脱すること。および、そのイギリスのEU脱退にまつわる諸問題のこと。
ブレグジット(Brexit)という言葉は、Brit(ain)(英国)と、exit(退出・離脱)を組み合わせて作られた造語(カバン語)である。2012年頃、債務危機に陥ったギリシアがEUを離脱する可能性が生じ、これが「Grexit」(グレグジット)と表現された。ブレグジットはこれをもじった言い方といえる。
ブレグジットは2015年、当時イギリスの首相であったデヴィッド・キャメロンが、イギリス国民に欧州連合離脱の是非を問う国民投票を実施すると公言したことに端を発する。果たして2016年月に国民投票は実施された。投票結果は離脱派と残留派で拮抗したが、離脱を支持する票が全体の約52%を得て辛勝し、ブレグジットが行われることが決まった。
国民投票によってブレグジットの実施が決定して以降、イギリス世論は離脱に反対する声や国民投票の取り消し・再実施を求める声が続出し、紛糾する事態となった。しかし離脱に反対する声があっても国政そのものは離脱の準備を進めていくことになる。
EUは、加盟国各国が経済的障壁を取り払い、単一市場として、ひとつの経済圏を共有している。イギリスはEUからの離脱に伴い欧州市場から距離を置くことになる。もしEU市場と何らの調整もせず(決別するような形で)EUを離脱した場合、関税その他を含む経済的打撃は甚大なものとなり得る。何の調整も経ない状態でのブレグジットは「ハードブレグジット」と呼ばれ、EU市場との関係は絶たれる(諸外国のひとつに戻る)ことになる。EU市場とのつながりを維持した状態で折り合いを付けたブレグジットは「ソフトブレグジット」と呼ばれる。しかし2019年初頭の段階ではソフトブレグジットの実現に向けたEUと英国との折衝は折り合いを付ける目処が立っていない。
別名:ブリグジット
英語:Brexit
イギリスが欧州連合(EU)から離脱すること。および、そのイギリスのEU脱退にまつわる諸問題のこと。
ブレグジット(Brexit)という言葉は、Brit(ain)(英国)と、exit(退出・離脱)を組み合わせて作られた造語(カバン語)である。2012年頃、債務危機に陥ったギリシアがEUを離脱する可能性が生じ、これが「Grexit」(グレグジット)と表現された。ブレグジットはこれをもじった言い方といえる。
ブレグジットは2015年、当時イギリスの首相であったデヴィッド・キャメロンが、イギリス国民に欧州連合離脱の是非を問う国民投票を実施すると公言したことに端を発する。果たして2016年月に国民投票は実施された。投票結果は離脱派と残留派で拮抗したが、離脱を支持する票が全体の約52%を得て辛勝し、ブレグジットが行われることが決まった。
国民投票によってブレグジットの実施が決定して以降、イギリス世論は離脱に反対する声や国民投票の取り消し・再実施を求める声が続出し、紛糾する事態となった。しかし離脱に反対する声があっても国政そのものは離脱の準備を進めていくことになる。
EUは、加盟国各国が経済的障壁を取り払い、単一市場として、ひとつの経済圏を共有している。イギリスはEUからの離脱に伴い欧州市場から距離を置くことになる。もしEU市場と何らの調整もせず(決別するような形で)EUを離脱した場合、関税その他を含む経済的打撃は甚大なものとなり得る。何の調整も経ない状態でのブレグジットは「ハードブレグジット」と呼ばれ、EU市場との関係は絶たれる(諸外国のひとつに戻る)ことになる。EU市場とのつながりを維持した状態で折り合いを付けたブレグジットは「ソフトブレグジット」と呼ばれる。しかし2019年初頭の段階ではソフトブレグジットの実現に向けたEUと英国との折衝は折り合いを付ける目処が立っていない。