新語時事用語辞典とは?

2020年6月30日火曜日

サスティナブル

英語:sustainable

サスティナブルとは、サスティナブルの意味

サスティナブルとは、「持続可能な」という意味。主に自然にある資源を長い期間維持し、環境に負荷をかけないようにしながら利用していくことを指す。サスティナブルは英語ではsustainableと表現し、「持続できる」「支持できる」「耐えられる」といった意味を持つ。

サスティナブルの語が社会に知られるようになったのは、2015年9月の国連サミットにおける「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された「持続可能な開発目標(SDGs)」である。SDGsは、持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現するための国際目標のこと。

サスティナブルファッション

サスティナブルファッションとは、社会や環境に配慮したファッションのことである。例えば、オーガニック素材で作られた衣類やジェンダーや人種に配慮したデザインなどが挙げられる。

サスティナブルツーリズム

サスティナブルツーリズムとは、直訳すると「持続可能な観光」という意味で、観光地の環境や社会に配慮した観光のことである。

陰性反応

読み方:いんせいはんのう

陰性反応とは、陰性反応の意味

陰性反応とは、生化学、細菌学などの知見に基づいた医学の検査などで、病毒などの刺激に対して反応が見られないこと。例えば、インフルエンザ検査で陰性だった場合は「感染していない」ことを示す。対義語として「陽性反応」があり、検査結果は陽性、陰性どっちの言葉かで表現される。ただし感染していても陰性反応が出る場合もあり、検査の精度を示す的中率や的中度が重要である。陰性的中率が0.01%の検査で陰性反応が出た場合、その病気にかかっていない確率は非常に高い。

陰性反応の判定が出る検査

陰性反応、陽性反応といった判定が出る検査としては、インフルエンザ検査をはじめ、妊娠検査、ツベルクリン反応検査、そしてHIVや風疹などの各種抗体検査が挙げられる。「陰性」の語義は「消極的」「反応がない」「何も見つからない」ことを意味し、陰性反応は検査結果に対し、反応が「ない」ことを表す言葉である。インフルエンザ検査では「感染していない」ことを示し、妊娠検査では「妊娠していない」こと、各種抗体検査では「抗体がない」ことを示す。ただし、検査結果が陰性であっても感染しているなど、真には陽性であることがある。これを偽陰性と呼ぶ。対となる表現に偽陽性があり、どちらも検査結果と真の状態が異なる場合を表す。検査結果が信頼できるかどうかは的中率で示せ、検査結果が陰性である場合に真の陰性である確率が高い場合、陰性的中率が高いと表現する。検査結果が真であるかどうかは的中率で表すことができ、陰性的中率は真陰性の数や検査陰性の数で計算可能である。

国家非常事態宣言

読み方:こっかひじょうじたいせんげん

国家非常事態宣言とは、国家非常事態宣言の意味

国家非常事態宣言とは、緊急の状況の際に国が発令する宣言、布告のこと。日本の場合は、緊急事態宣言が国家非常事態宣言に該当する。宣言の対象になる非常事態には、感染症の流行や自然災害、戦争やテロなどが挙げられる。日本の緊急事態宣言は、新型コロナウイルス感染拡大にともなって2020年の4月に発令されている。宣言が発令される際には、公共放送でサイレンが鳴ることもある。

アメリカ合衆国における国家非常事態宣言

アメリカ合衆国の国家非常事態宣言は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件や2005年のハリケーン「カトリーナ」による災害、2020年の新型コロナウイルスの大流行などの際に発令されている。国家非常事態宣言では、国民に非常事態への注意を喚起するとともに、国が社会生活に制限を加え、被害を最小限に抑えることを目指す。

アメリカ合衆国の場合は、「国家非常事態法」に基づいていることが宣言発動の条件になっている。ちなみに日本では、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」などの法律に基づいていることが宣言発動の条件である。アメリカ合衆国で国家非常事態宣言が発令されると、社会生活が大幅に制限されることがある。外出自粛などの要請や指示の違反者には罰則が適用され、必要な場合は都市封鎖も行われる。日本は、アメリカ合衆国とは異なり、宣言が国民へのお願いのレベルに留まっており、要請や指示に違反をしても特に罰則はない。



以降

読み方:いこう

以降とは、以降のいみ

以降とは、ある時間や、その出来事が起きてから後という意味のこと。「今日以降」と使う場合には、今日は含まれる。

以降の以は、用いるの意味を持ち、指定した範囲や数字、物事などの起点を指す。一方の降は、降雨、降車などの言葉に使われ、降る、降りるの意味に加えて、その後を指す言葉である。以降の英語表現は、Or later や on and afterなどが挙げられる。

以降の語の類語

以降の類語には、以後や以来などが挙げられる。以後は、今から先やこれより後の意味があり、以降と同様の表現として使われる場合が多い。違いは、以降が示す物事や時間が確定しているのに対し、以後は物事や時間が確定しておらず明確ではない場合にも使うことである。また、以降と以後はすべての時系列で使えるが、以来は過去から当日を指す物事や時間でのみ使用できるため、以降と以後のように予定を語ることはできない。

以降や以後、以来を使った例文


未来を指す例文
  • この店は来週以降にリニューアルオープンします。
  • この店は来週以後のリニューアルオープンです。
  • この度のミスは次回以降、改善します。
  • 以後、ミスのないように改善します。

過去から現在を指す例文
  • 私は7日以降彼とは会っていなかった。
  • 7日以後、私と彼は会っていない。
  • 私は7日以来彼と会えずにいる。

コロナショック

別名:新型コロナショック

コロナショックという言葉は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染拡大に伴う形で発生した世界的な株安(株価暴落)の通称。あるいは、その株価大暴落も含めて新型コロナウイルス感染症が社会経済にもたらした経済的打撃や景気悪化の総称。

「コロナショック」が経済の分野で多く用いられる表現であるのは、この語が2000年代後半に発生した「リーマンショック」になぞらえた表現であるためと解釈できる。

2020年2月から3月末頃までの間に、アメリカ、中国、日本、欧州など世界各地の証券取引所で株価指数が史上まれに見る下げ幅を記録した。

コロナショックが生じた要因には、新型コロナウイルスが世界中に蔓延しつつある先行きの見通せない状況が不安視されたこともあるが、感染症の拡大を阻止するための措置として各都市がロックダウン(都市封鎖)をはじめとする経済活動の停止に踏み切ったこともある。経済活動が部分的に停止されたことで人々の経済活動が制限され、その結果として経済活動がますます縮小する、という悪循環も懸念されている。

陽性反応

読み方:ようせいはんのう
英語:positive reaction

陽性反応とは、陽性反応の意味

陽性反応とは、生体への感染を調べる目的で、生化学的または細菌学的な検査をした際に、被検体が感染により一定数値以上の反応を示すという意味のこと。英語では、positive reactionと表現される。陽性の反対は陰性である。

インフルエンザの診断検査で陽性反応が出れば、被験者がインフルエンザウイルスに感染していることを意味する。検査の対象や方法により的中度はさまざまであり、中には陽性反応が出た直後に再検査すると結果が陰性に転ずるケースも珍しくない。

陽性反応の的中度

陽性反応の的中度とは、特定の疾病の診断検査で陽性反応が出た患者のうち、現実に感染している者の割合を指す。陽性反応の的中度が高いほど、信頼性の高い検査だと言える。陽性的中率と似た用語に陽性一致率があるが、両者は同一ではない。陽性一致率は、過去の別の検査に比べて当該検査の信頼性がどれくらい高いかということである。

妊娠検査薬による陽性反応

妊娠検査薬を使うと、妊娠の的中度は99%と高い。陽性一致率もほぼ100%に近いと言える。だからといって、この検査が100%信頼できるという訳ではない。妊娠検査薬による妊娠判定は、検査用紙を被験者の尿に浸して尿中のホルモン濃度で判定する方式である。妊娠検査薬による妊娠判定において、被験者のサンプルに陽性反応が出れば、被験者の女性は妊娠している可能性が高い。ただし、検査用紙を尿に浸した際に、薄い線が現れることがあり、これは一応形式的には陽性反応なのだが妊娠していない場合もある。また、妊娠以外の要因で、尿中ホルモン濃度が上がることもある。さらに、妊娠検査薬で陽性反応が出て妊娠が判明した場合でも、正常妊娠が認められた訳ではない。エコー検査などさらなる検査が必要になる。

対策を講じる

読み方:たいさくをこうじる

対策を講じるとは、対策を講じるの意味

対策を講じるとは、なんらかの問題を解決、乗り切るために対応方法を出し実行するという意味のこと。英語で表現すると take measures である。対策とは、事前に相手や状況の応じて取る手段のことを指しており、講じるは実行に移すことを指している。また、講じる(講ずる)には実施すること以外にも書物や学問などについて理解するなどといった意味もある。

対策を講じるの対義語や類語

対策を講じるの対義語は、「放置」や「無策」などである。対策を講じるの類語としては、「対策を練る」や「予防策を講じる」「手を打つ」などが挙げられる。

対策を講じるの例文

対策を講じるの言葉は、ビジネスシーンでよく使用される。顧客の悩みなどの解決するために自社のサービスや商品を提案する時には次のように使用する。

  • この問題を解決するための対策を講じる必要があり、このサービスを利用することでそれが可能となります。
  • この件について対策を講じてみてはいかがでしょうか。

取引先との交渉等がスムーズに行かなくなった場合に、取引先に対して伺いを立てる時にも使われることがある。

  • この件につきましては持ち帰らせていただき対策を講じてもよろしいでしょうか。


BCP

別名:Business Continuity Plan
別名:事業継続計画

BCPとは、BCPの意味

BCPとは、Business Continuity Planningの頭文字をとった言葉であり、事業継続計画のこと。災害など有事の際に、企業が被る被害を最小化し、活動を継続していくための対策を指す。平常時にリスク分析と事業分散をしておき、緊急事態発生時の指針となる復旧計画をあらかじめマニュアル化しておくことで、即座に発動できるよう各企業が取り組んでいる。

日本におけるBCPへの取組

BCP(事業継続計画)は、2020年のコロナ禍以前から大企業を中心に取り入れられてきた。地震大国である日本では、自然災害への懸念が大きく、事業継続計画が比較的積極的に行われてきた背景がある。データセンターやサポートセンターといった顧客サービスに直結する事業は、業務を一極集中ではなく、地域に分散されるといった対策を講じてきた。

一方で、新型コロナウィルスのような新種のウイルスへの対策は十分とはいえなかった。疫病は地震、水害、火災、テロとは異なり、長期的かつ広範囲への影響が懸念されている。よって、事業系継続計画においても、損害を最小限に抑えるための初動だけでなく、中長期的な視点で対策を行う必要がある。また、これまでBCPは大企業が率先して行ってきたが、コロナ禍においては経営基盤が脆弱な中小企業こそ計画の検討と早急な対応が求められている。

出羽守

読み方:でわのかみ
読み方:ではのかみ

出羽守とは、出羽守の意味

出羽守とは、海外(特に欧米)の習慣や事柄を引き合いにして、日本のことを貶すような言動を取りがちな人のこと。出羽守の本来の意味は、律令制における地方官のうち、出羽国(現在の山形県と秋田県)の国司を指す言葉である。最近では、「海外では〜」などと話し始め、「それにひきかえ日本は〜」などと日本を卑下する言動をとる人を揶揄する意味として使われるようになった。この意の場合は特に「海外出羽守」などともいう。英語で表現すると「tend to compare」(比べたがり)となる。対義語は「身内贔屓」(みうちびいき)。

出羽守説法

出羽守説法は、他国(特に欧米)や他業界などを論拠にして自論を展開するものである。そのような出羽守的論法の根底には「自分だけが知っている」という優越感が漂っている。元々は海外居住の日本人が自分の住んでいる国や地域を引き合いにして、日本を揶揄するようなことが多かったが、その中には自論を補強するための誇大な表現や極論、意図的なのか無意識なのかは別として嘘も混じっていたようである。

出羽守と同系統の言葉

出羽守の語源は「欧米では〜」や「海外では〜」などの「では」に由来する。同系統の言葉として「それゆえ日本は終わりだ」などと日本のことを悲観的に論じる「尾張守(おわりのかみ)」、当てずっぽうで予言したことが偶然的中した、または後出しジャンケン的に「実はそう思っていた」など事後に「それみろ」と得意になる「備後守(ビンゴのかみ)」などがある。


アセスメント

英語:assessment

アセスメントとは、アセスメントの意味

アセスメントとは、対象を客観的に調査、評価すること。「人材アセスメント」ならば、個人の能力や性格に合った役割を与えるために前もって人材を評価するという意味で使われる。人材のほかには、「環境」や「リスク」などの単語と組み合わせる場合もある。環境に与える影響やダメージ、起こり得る事故を事前に洗い出し、被害を最小限を抑えることが目的となる。

介護や福祉におけるアセスメント

介護や福祉、保育の現場にはアセスメントシートというものがある。介護や福祉では利用者やその家族がどのような支援やサービスを必要としているのかを、ケアマネージャーがアセスメントする。その内容をまとめたアセスメントシートは、介護施設で適切なサービスを提供することを目的に使われる。血圧や体温などのデータによる客観的な情報だけでは解決できない、利用者が抱える不安や痛みなどの主観的な問題を解決するために用いられている。

保育の現場のアセスメントシートは、虐待やネグレクトから子どもを守るため使われている。子どもと接している保育士が気付いた事や虐待の可能性がある状態を記録し、子どもの命と心を守るために用いられる。2004年に作成された子どもを虐待から守るのためのチェックリスクを見直し、2018年に「子どもを守るアセスメントシート」が完成した。


賢者タイム

読み方:けんじゃタイム

賢者タイムとは、賢者タイムの意味

賢者タイムとは、性交や自慰行為でオーガズムに達した後に見られる、急激に性欲が減退している状態のこと。賢者タイムの語における賢者とは、悟りを開くことで深い見識を得た人物という意味合いで用いられている。性欲が減退して落ち着いた状態が悟りを開いた賢者のように見えることに由来している。医学的には、性ホルモンの1つでドーパミンを抑制する作用のあるプロラクチンが分泌されることで引き起こされる現象であり、この状態から回復するまでの時間には個人差がある。

賢者タイムは男女問わず発生しうる現象

賢者タイムは主に男性に見られる現象で、性交や自慰行為において射精オーガズムに達した後の性欲が減退した状態を、ファンタジーRPG等においてよく見られる「悟りを開くことで賢者へと覚醒した」ことになぞらえた表現である。医学的にはプロラクチンが分泌されることで引き起こされる現象であるため、本来は男女問わず発生しうる。回復までの時間には個人差があるほか、体調などの状況によっても変化する。そのため、5分で回復することもあれば、睡眠を挟まないと回復しない場合もある。

パートナーが賢者タイムを迎えた時の対処法

パートナーが賢者タイムを迎えた時の対処法としては、性交後に一旦クールダウンの時間を作ることである。スキンシップを避け、回復を待つようにするのが望ましい。また、賢者タイムが終わらない場合は、これ以上の性交は望めないと判断するのが適切である。このため、後片付けをするなどして、以降は睡眠や休息に時間を割くようにするとよい。


ロジスティクス

英語:logistics

ロジスティクスとは、ロジスティクスの意味

ロジスティクスとは、物流の一連の流れを最適化し、さまざまな工程を一元化して管理すること。わかりやすくいうと、製品の保管から輸送、包装、流通加工などの流れを企業が一括で管理して、素早く届けたり、製品が消費者に届くまでの流れに無駄がでないようにしたりするという意味である。英語ではlogisticsと書き、もともとは兵站という意味で使われていた。

ロジスティクスの目的

ロジスティクスの目的は物流の管理を最適化して、消費者のニーズに対応したり、より良い取引をしたりすることにある。また、会社全体で自然環境への配慮や職場環境の改善を目指したり、コストや在庫を減らしたりすることを目的とする場合もある。logistics(兵站)は、軍事用語としてはもともと武器や食料などの物資を、後方から前線へと補給する活動のことを意味する。ビジネス用語として用いる際には、ビジネス・ロジスティクスという表現をすることも多い。

ロジスティクスに関連した資格試験に、ロジスティクス・オペレーションがある。ロジスティクス・オペレーションは、厚生労働省が定める職業能力評価基準に準拠した資格試験で、輸送や保管に関わる基礎的な知識や、ユニットロードシステムや荷役、保管に使う機器の知識などについて出題される。

うぽつ

うぽつとは、うぽつの意味

うぽつとは、「動画などのアップロードお疲れ様です」という意味のこと。うぽつの言葉は、元々はニコニコ動画などで使われるようになったネット用語であり、その後、TwitterやYouTubeでも見られるようになった。うぽつは、アップロードを意味する「UP」とお疲れ様ですを意味する「おつ」をローマ字入力で連続して入力することで「うぽつ」となったことが起源である。

うぽつの類語、類義語

うぽつの類語(類義語)として、「おまどうま(お前の動画を待っていたんだよ、の略)」や「うぱり(アップロードありがとう、の略)」などが挙げられる。動画サイトなどに動画がアップロードされた時の返信コメントとしてよく使われている。動画サイトでは、ローマ字入力で表記される類のネット用語がよく用いられる。例えば、動画の投稿者を「うp主」と表現する。

配信生放送などでは、アップロードではなく配信枠を確保することで放送を始めるため、「枠取りお疲れ様です」が転じて「わこつ」と表現することが多い。最近では、動画サイトの他にSNSでもこのような用語が用いられている。例えば、動画をアップロードした投稿者に対して「うぽつです」と返したり、生放送を案内する投稿に対してフォロワーが「わこつです」と返したりする。

2020年6月29日月曜日

K防疫

読み方:ケーぼうえき

大韓民国(Korea)の防疫体制のこと。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関連する一連の韓国の施策の総称。さまざまな文脈で、さまざまなニュアンスを込めて用いられる言葉であり、「ユニークで効果的な初動対応を図り感染縮小に成功した」という意味合いで用いられる場合もあれば、「そのように韓国政府がしょうもない自画自賛をしている」という皮肉めいたニュアンスで用いられる場合もある。

韓国政府の文在寅大統領は、2020年5月11日に行った「文在寅大統領就任3周年特別演説」の中で「K防疫」に言及している。駐神戸大韓民国総領事館ウェブサイトの日本語訳によれば、大統領が自ら「K防疫」という言葉を使用している。

すでにわれわれは防疫において世界をリードする国となりました。
K防疫は世界の標準になりました。
―― 文在寅大統領就任3周年特別演説 | 駐神戸大韓民国総領事館

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が2020年前半を通じて世界的に感染拡大する中、韓国は「ドライブスルー検査」「ウオークスルー検査」に代表される各種の施策をいち早く講じた。いわゆる全数検査や徹底的な追跡などがK防疫の特徴といえる。これが欧米で注目を集め、実際に韓国では欧米ほど感染者数は増加しなかった。日本でも韓国型の全数検査を導入するべきだと主張する声がテレビ番組やSNSなどを通じて発信された。

新しい生活様式

読み方:あたらしいせいかつようしき

新しい生活様式とは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の抑止のため、感染症対策に通じる所作を日常生活の中に織り込んだ、旧来通りではない生活の仕方のこと。厚生労働省などが標語として用いている。

「生活様式」とは、生活における行動や考え方のありようのことである。単に個人の生活パターンやライフスタイルのようなものを指すわけではなく、「社会や集団の中で各人に共有されている行動のあり方」というニュアンスが含まれる。

厚生労働省が提唱している「新しい生活様式」の具体的な実践内容には、たとえば個々人レベルでは「社会的影響(ソーシャルディスタンス)の確保」「マスクの着用」「手洗い」などが挙げられている。他にも「3密の回避」「テレワークやオンライン会議の利用」といった項目が挙げられる。

新しい生活様式は、新型コロナウイルスの感染拡大という脅威が今後も(少なくとも当分の間は)根絶できず脅威として残り続けるという、いわゆる「アフターコロナ」あるいは「ウィズコロナ」の考え方が根底にあるといえる。以前と同じ生活を取り戻すのではなく、感染リスクが消えないことを前提として、リスクを減すための行動を習慣づけようというのが「新しい生活様式」の要諦といえよう。

関連サイト:
新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例を公表しました ― 厚生労働省

COCOA

読み方:ココア

COCOA(新型コロナウイルス接触確認アプリ COVID-19 Contact-Confirming Application)は、厚生労働省が提供しているスマートフォン向けモバイルアプリの名称。2020年6月半ばに提供が開始された。iPhoneとAndoroidスマートフォンの両方に対応しており、それぞれApp Store、Google Playを通じて配布されている。

COCOAは新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性の検知および通知を目的とするアプリである。スマホのBluetooth(近距離無線通信技術)によって端末の近接を検知・記録し、感染症の陽性者と接触した可能性がある場合に通知する。これによって感染が疑われる人の検査や受診が促され、早期の治療や、無症状感染者による感染拡大の抑止が期待できる。

厚労省の資料によれば、COCOAが収集する情報は当該端末の中に暗号化して記録され(外部に送信されるような事はなく)、14日後に自動的に無効になる他、アプリを削除すればデータの任意の抹消も可能である。個人情報の収集に類いする挙動は一切ないという。

COCOAが理想的に機能するためには、各人の所持するスマートフォンにCOCOAがインストールされている必要がある。つまり、陽性の者がCOCOAをインストールしたスマホを持ち歩いていなかった場合には、COCOAは意味をなさない。とはいえ2020年6月19日にリリースされて同月29日までの10日間で累計ダウンロード数は472万件に上っており、それなりに高い関心が寄せられていると推察される。

関連サイト:
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application

2020年6月25日木曜日

アマビエ

アマビエは江戸後期の刷り物(瓦版)を出典とする妖怪。海中より現れ、豊作と疫病の流行を予言し、自らの姿を描き写して人々に見せるようにと告げ、また海中へ帰っていったと伝えられる。瓦版には、長い頭髪のようなもの、菱形の目のようなもの、嘴のようなもの、鱗のような模様、三つ又の足あるいは鰭のようなものを有した、直立するアマビエの図が添えられている。

アマビエについて述べられている文献は瓦版が1種類のみであり、他の書物や口伝では確認できていない。なお、水木しげるが著した妖怪図鑑にはアマビエが描かれている。アマビエは誰もが知る妖怪というわけでなかったにせよ、知る人ぞ知る妖怪であった。

2020年3月初頭には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的な脅威として認識されつつある中、日本ではTwitterなどを通じてアマビエのイラストを拡散する動きが見られた。原典においても「流行り病」と「アマビエの絵を人々に見せる」ことが関連付けて述べられており(疫病除けの御利益が得られると明言されているわけではない)、原典におけるアマビエの絵も今日の「ゆるキャラ」に通じる愛嬌を漂わせていることもあり、Twitter上ではアマビエ関連ツイートやリツイートが数日で数万件に上るような活況を呈した。翌4月には厚生労働省が作成した啓発用画像にもアマビエが描かれるようになった。

ラーメンハゲ

マンガの登場人物(久部緑郎・原作、河合単・作画のグルメ漫画「らーめん才遊記」に登場する主要人物のひとり)である芹沢達也のあだ名。基本的には作中ではなくウェブ上の電子系地場などで言及される際に用いられる呼称である。

「らーめん才遊記」の作中において芹沢はラーメンに対する飽くなき探究心とマーケティング的視点をもつカリスマ的コンサルタントであり、その容貌は電子掲示板などでは特にイジられやすいツルッパゲである(毛がラーメンに混入しないようにあらかじめ剃っている)。そして作中ではラーメン屋あるいは外食産業の核心を突くような箴言を発している。これがウェブ上の電子掲示板などで引用・転載・拡散され、誰ともなく芹沢を「ラーメンハゲ」というあだ名で呼びはじめ、定着したという経緯がある。

後に作品の中で芹沢の肩書や異名のひとつとして「ラーメンハゲ」が付与されている描写がある。

2020年6月23日火曜日

おうち時間

おうち時間(おうちじかん)とは、必要不可欠ではない外出を控えて自宅で過ごすこと、なかんずく「自宅で有意義に過ごす」こと。あるいは、その自宅での充実した過ごし方を発信し共有して楽しむためにSNSなどで用いられるハッシュタグ。

2020年前半に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が深刻な脅威となり、日本では都市のロックダウンにこそ至らなかったが、「不要不急の外出の自粛」の徹底が呼びかけられた。これを受けて、特別な事情がある場合を除きできるだけ自宅で過ごすことを奨励された。こうした流れを受けて「ステイホーム(stayhome)」や「おうち時間」というキーワードが巷でよく用いられるようになった。

「ステイホーム」は行政による呼びかけとして多く用いられたキーワードであり、もともと「家にいるべし」という命令形の英語表現(のカタカナ表記)である。これに比べると「おうち時間」は語感も柔和で棘がない。そうした部分もあってか市井(SNSなど)では「#おうち時間 をまったり過ごす」というような表現がよく使われている。

多目的トイレ

読み方:たもくてきトイレ
別名:多機能トイレ
別名:誰でもトイレ
別名:だれでもトイレ

多目的トイレとは、いわゆる普通の公衆トイレの設備では用便に難儀する人などを主な対象として設置される、各種の追加設備が付帯するトイレのこと。「多機能トイレ」もしくは「だれでもトイレ」と呼ばれることもある。

多目的トイレ(多機能トイレ)は、いわゆるハートビル法(1994年)、および交通バリアフリー法(2000年)を基礎として整備が進められている。基本的には、車いす使用者や高齢者、子供(幼児)連れ、介助を必要とする人など、さまざまな事情を抱えた人の利便性を考慮して、空間や設備が拡充されている。

多目的トイレが用意する主な設備の例

  • 車いすが回転できる広い空間
  • 足に負担をかけず便座に移るための手すり
  • おむつ替えシートやベビーチェア
  • オストメイト向けの処理設備
  • 戸の開閉が容易な出入り口

多目的トイレは基本的に男女共用の施設として設置されている。そのためLGBTへの配慮という点でも有意義といえる。多目的トイレは、いわゆる健常者の利用も禁止していない。つまり、いわゆるバリアフリー(生活上の障壁を取り除く)よりも、むしろユニバーサルデザイン(あらゆる人にとって使いやすい)に基づいた施設といえる。

一般的には「多目的トイレ」と呼ばれることが多いものの、行政上は「多機能トイレ」と呼ばれることが多い。多目的トイレも多機能トイレも基本的に同じ設備を指す語であり、その意味では「多目的トイレと多機能トイレの違い」のようなものは特にないと言ってよい。

「多目的」という表現は不本意な解釈を招きかねない、と問題視する見解はある。たとえば着替えの目的で、あるいは、男女でいかがわしい行為に及ぶ目的で、用便と全く関係なく(ただの密室として)利用される場合があり得る。

2020年6月11日木曜日

アベノマスク

アベノマスクは、2020年春頃の慢性的なマスクの不足を解消するために政府が実施した、布マスクを全国民(全住所)に配布する施策の通称、または、そのようにして配られた布マスクの通称である。「アベノミクス」の造語法を転用したモジリ表現といえる。

マスク配布の方針が公表された4月初頭の当初は、「アベノマスク」という言葉はもっぱら、マスク配布を愚策と捉える立場の人々による揶揄まじり(あるいは罵り)の表現として用いられていた。次第に悪意あるニュアンスは薄れ、5月半ば頃にはマスメディアも含めて広く使われるようになっていた。

アベノマスクの施策は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が全国的に流行しつつあり、感染予防策としてのマスクの需要が急騰し、入手困難な状況が続いている状況を受けて講じられた。配布されたマスクは使い捨て型の不織布マスクではなく、洗って繰り返し使えるガーゼ使用の布マスクだった。配布事業にはマスクの調達に郵送にと多大な出費が伴い、マスコミや野党の批判の槍玉に上がったが、配布は実施された。

アベノマスク配布との直接的な因果関係は定かでない(時期的要因も大きいと考えられる)が、全国全世帯にマスクが行き渡るにつれ市場のマスク需要も緩和され、高額転売が減少するなどの動向が見られた。

再々々々委託

読み方:さいさいさいさいいたく

業務委託や外注が4度またはそれ以上の複数回にわたり行われること。いわゆる「やしゃご請け」にまで外注・委託が行われている状況。2020年6月現在、いわゆるコロナ禍における支援事業として政府が進めている「持続化給付金」の給付事業に関連するキーワードとして、時事通信社が使用した。

「再々々々委託」を文字通りに解釈して展開すると次のような構図となる。
・業務委託先の事業者が第三者に業務を委託(再委託)、
・その(委託を受けた)事業者がさらに他の第三者に業務を委託(再々委託)、
・その者がさらに別の第三者に業務を委託(再々々委託)、
・其奴がさらに違う第三者に業務を委託(再々々々委託)

政府の「持続化給付金」の案件については、時事ドットコムが報じたところによれば、次のような構図である。
・経済産業省が「サービスデザイン推進協議会」へ業務を委託(発注者)
・サービスデザイン推進協議会が経済産業省から業務を受託(元請け)
・同協議会が広告代理店・電通に外注(再委託)(下請け)
・電通がグループ会社5社へさらに外注(再々委託)(孫請け)
・各グループ会社がパソナや大日本印刷に外注(再々々委託)(ひ孫請け)
・恐らくここからさらに外注が行われている(再々々々委託)(玄孫請け)

テセウスの船

テセウスの船の意味

テセウスの船とは、「物の構成要素すべてを一つ残らず新しい部品へ置き換えた場合、それは以前のものと同一物といえるだろうか、あるいは全くの別物というべきだろうか」という問題のこと。ギリシア神話に題を取る。「テセウス」は神話に登場する伝説的人物の名。

テセウスの船の語源・由来

神話に登場する「テセウスの船」は、クレタ島のラビュリントスに住まう怪物ミノタウロスを征伐するためにテセウスが乗り込んだ船を意味する。(ミノタウロスはアテナイから生贄を捧げさせており、テセウスはアテナイの王でありながら自らミノタウロスを退治するためラビュリントスに向かったのである)。テセウスの船は大いなる記念として後世へ受け継がれていった。しかし建材の老朽化に伴い、古くなった箇所が段々とが新しい部品へ置き換えられていった。――さて、すべての部品が更新されてしまった船は、テセウスがクレタ島へ向かった船と同一の船であろうか? もはやオリジナルの部品が全くない以上、もはや全く別個の個体と言ってしかるべきではないのか?

テセウスの船と類似する考え方は古今東西に見られる。方丈記の「行く川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず」というくだりも、同じに見えて別物であるという点においてテセウスの船と同じパラドックスを提起しているともいえる。人間をはじめ動物は新陳代謝によって全身の細胞が更新されているが、すべての細胞が更新される前と後では何をもって同一人物とみなすべきか一考の余地がある。

2020年にTBSテレビが日曜劇場の枠で放送したテレビドラマ「テセウスの船」は、東元俊哉による同名のマンガ作品を原作としている。同作品は「主人公が過去へタイムスリップして殺人事件の真相に迫る」という大筋のミステリー作品である。

2020年6月3日水曜日

アンティファ

別名:アンチファ
別名:反ファ
英語:ANTIFA

アンティファ(ANTIFA)は「anti-fascism(反ファシズム)」あるいは「anti-fascist(反ファシズム主義者)」の略であり、ファシズム体制への抵抗・抗議を旗印とする極左的な活動ムーブメントの呼び名である。近年では米国における活動が活発化している。

BBCラジオの解説に拠れば、アンティファそのものの起源は1920~1930年代ヨーロッパにおける反ファシズム闘争に遡ることができる。今日のアメリカにおけるアンティファは1980年代に現れ、2000年代は鳴りを潜めていたが、トランプ政権の発足とオルタナ右翼の台頭に抗して再び勢いを増したという。

アンティファは思想に共感した民衆を主とする草の根的な繋がりである。指導者が統率するような組織ではない。党是のようなももがあるわけでもない。温厚な穏健主義者も少なくないはずではあるが、攻撃・襲撃・破壊活動を厭わず積極的に行う凶暴な者が目につく。

もっとも、それはアンティファの活動に乗じているだけであったり、他意あって他の者を煽動していたりする可能性もなくはない。

なおアンティファの活動に参加する者は「覆面と黒づくめの格好」をする習わしがある。

2020年5月25日、米国ミネソタ州において、黒人(アフリカ系アメリカ人)男性が白人の警察官にひどい取り押さえられ方をして死亡するという事件が発生した。この事件を契機に、黒人差別に抗議する大規模なデモ活動が全米に広がった。一部では放火騒ぎなどに発展している。

ドナルド・トランプ大統領は5月31日、一連の抗議デモはアンティファの先導によるものとし、アンティファをテロ組織に指定する意向をツイートした。もっとも、米国で実際にアンティファをテロ組織に指定することは憲法上無理があるという。

関連サイト:
Seven things you need to know about Antifa ― BBC

東京アラート

「東京アラート」は、東京都が感染症の感染拡大の兆候を把握した場合に、都民へ警戒を呼び掛けるために発動される、警戒情報である。2020年6月2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する警戒情報として東京アラートが発動された。

東京アラートは感染症対策の一環として都が独自に導入している。2020年6月2日の夜は、東京アラートが発動されたことを受けて、新宿の東京都庁や東京湾に架かるレインボーブリッジが夜に赤くライトアップされた。

東京アラートはあくまでも警戒情報の発令であり、強権をもって都民に何かを強いるという性質のものではない。ただし、感染拡大状況がある水準を上回った場合などには、感染拡大防止を徹底するために外出の自粛や事業者の休業の再要請が検討される。

日本政府は2020年4月に緊急事態宣言を発出し、翌5月にこれを解除した。東京都は「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」を作成し、段階的な自粛の緩和を図っていた。6月1日に「ステップ2」と呼ばれる緩和状況へ移行した矢先であったが、1日に報告される感染者数の再増加などを受けて東京アラートの発動が決定された。

6月2日の東京アラート発動は、流行の「第2波」が訪れる可能性を見据えた警戒情報である。東京都は、従来どおり「3密の回避」「ソーシャルディスタンスの確保」「手洗いの徹底とマスクの着用」の実践するよう呼びかけている。

関連サイト:
新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップについて ― 東京都

2020年6月2日火曜日

くるりポイ

「くるりポイ」は、食品スーパーなどで肉などを購入した後、店内で食品トレー等の包装を外してしまい、包装は店内に捨てて中身だけを持ち帰ろうとする、という行為の通称。2019年冬頃に当該行為が「くるりポイ」という呼び名でマスメディアに取り上げられ、世間的な迷惑行為として顕在化した。

くるりポイは、会計後にサッカ台で袋詰めを行う際に行われる。食品本体は包装のラップ部分で包み直したり、店舗に備え付けのポリ袋などに移したりする。食品トレー等の容器は店舗に備え付けのゴミ箱などに捨てる。

くるりポイを行えば(つまり食品トレーを捨ててから帰るようにすれば)、荷物も嵩張らないし、何より食品トレーを処分する手間が省ける。食品トレーは洗ってからプラスチックゴミに分別してゴミの日まで手元に置いておかなくてはならない。要するに面倒を省くことがくるりポイの動機である。

くるりポイの行為は店舗および当人以外の客にとっては迷惑以外の何ものでもない。その場に捨てられた食品トレーは、肉や魚や加工食品のエキスや油などが付着したまま放置されることになる。これが雑菌の温床となり、悪臭その他の衛生上の懸念を引き起こす。周りの客を不快にし、店の衛生上のイメージが損なわれる。もちろん始末も面倒である。

くるりポイは、自分は快適になるが、自分以外の皆は迷惑を被る。その限りにおいて、「自己中心的な迷惑行為である」という判断を覆すことは難しい。

他方、くるりポイを行う心理に理解を示し擁護する立場もある。そもそも食品が包装過剰なのだと指摘した上でトレー廃止を提唱する見解や、陳列のためにトレーが必要だとしても店内で捨てて帰ってよい仕組みを整備するべきとする見解なども聞かれる。

食品スーパー側も一部の食品ではプラスチック製の食品トレーを廃止して簡易包装にする等の対応が進みつつある。

2020年6月1日月曜日

ステイホーム

ステイホーム(stay home)とは、「家に居る」「家に居よう」「家に居ろ」といった意味の英語表現であり、2020年春に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大・蔓延が危惧される中で提唱された行動様式を示すスローガンである。

新型コロナ対策の標語として提唱された「ステイホーム」の代表例としては、2020年4月23日に東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県が共同で発信した「いのちを守る STAY HOME週間」キャンペーンが挙げられる。同キャンペーンは「自宅で過ごす」ことを強く推奨し、著名人の応援メッセージや、家で暇せず過ごすための動画コンテンツなどが、都の公式サイトなどを通じて配信された。

2020年4月から翌5月にかけての時期は1都3県に限らず全国でもステイホームが呼びかけられた。たとえばローカル局のテレビ番組がステイホームを呼びかける数秒の映像を挟むなどしていた。

1都3県による「いのちを守る STAY HOME週間」キャンペーンは、5月6日に、政府が緊急事態宣言を解除したことを受けて終了した。とはいえ、新型コロナウイルスが依然として感染拡大の脅威を残していることもあり、ステイホームを推奨する潮流そのものは消えずに続いている。1都3県は5月19日に「みんなで守ろういのちと暮らし」というメッセージを新たに発信した。これにはステイホームの継続・うがい手洗いの実施・ソーシャルディスタンスの確保といった要素が含まれている。

関連サイト:
旧「STAY HOME週間」ポータルサイト(アーカイブ)|東京都