新語時事用語辞典とは?

2020年7月3日金曜日

集近閉

読み方:しゅうきんぺい

「集近閉」は、いわゆる新型コロナウイルス感染症の集団感染(クラスター)発生を防止するための「外出時に避けるべき場所」として提唱された「3密」、に代わる言い方として登場したネットスラング。中国国家主席の名前(「習近平」)をもじった冗談としての側面も色濃い。

「3密」は「密集・密接・密閉」の3要素を集約した語であるが、「集近閉」も「密集・密接(=近距離)・密閉」であり意味するところは同じである。「3密」の語から「密集・密接・密閉」の要素を導き出すことは容易でなく、事前に「3密=密集・密接・密閉の総称」と知っている必要があるが、「集近閉」は字面から状況を推察しやすい。

なお中国語では「習近平」は Xi Jinping (シージンピン)と読み、集(jí)近(jìn)閉(bì)とは読みが一致しない。「集近閉」は日本語でのみ成立するジョークである。

総加速師

別名:总加速师
別名:縂加速師
別名:總加速師

習近平(シーチンピン)中国国家主席の異名、あだ名。中国語圏で密かに用いられているという隠語的スラング。「習主席政権が国内外のあらゆる方面に対し強硬な対応を加速させている」ために「次々と強硬策を打ち出し中国共産党の崩壊を加速させている」、という意味合いを込めて用いられる。

Twitter上では2020年春頃から「#縂加速師」や「#總加速師」等のタグを用いたツイートが登場している。

総加速師という呼称は、鄧小平の異名である「総設計士」になぞらえた表現とされる。鄧小平は市場経済の導入や対外開放をはじめとする政策(改革開放)を遂行し、現代中国のありかたの礎を築いた人物である。