新語時事用語辞典とは?

2020年9月5日土曜日

水平避難

読み方:すいへいひなん

水平避難は、その場を立ち退いてより安全な場所へと移動する方式の避難のこと。災害から遠ざかる避難方法。「立退き避難」ともいう。従来より単に「避難」といえば、この水平避難を指していた。近年「垂直避難」という概念が提唱され、これと対比して「水平避難」と呼ばれるようになった。

水平避難は、典型的には、自宅から指定緊急避難場所へ、あるいは安全な地域に住む親戚や知人の家へ身を寄せるような避難行動である。そのような移動の余裕が残されている場合には水平避難が推奨される。

水平避難に対して「垂直避難」は、水害などから見の安全を確保するために、自宅の2階や隣接するビルの階上などに移る避難方法である。いつ河川が氾濫するかわからない状況だったり、すでに道路の冠水などで交通網が寸断されてしまっていたりするような、今からの外出はかえって危険と判断される切迫した状況において、少しでも安全な位置に身を置くための対処方法である。

垂直避難

読み方:すいちょくひなん

 垂直避難(すいちょくひなん)とは、避難の方法のうち、その場所を立ち退いて安全な場所へ移動するのではなく、「自宅の2階」のように屋内のより高い位置へ避難することである。逼迫した水害などから身を守るための避難方法として、近年あらたに導入された概念である。

垂直避難は「水平避難」と対比して扱われる。水平避難は、その場を立ち退いて指定緊急避難場所などの安全な場所へ移動する避難方法であり、いわゆる旧来の避難の方法である。水平避難が可能な状況においては水平避難が推奨される。

垂直避難は、より切迫した状況において水平避難の余裕がない場合の安全確保策である。自宅の2階や、近隣の頑丈な建物の階上などが、垂直避難における主な避難先として想定されている。

津波などの水害から逃れる避難方法のうち、近くの高台への移動は「水平移動」に該当する。