新語時事用語辞典とは?

2020年10月8日木曜日

ミソジニスト

英語:misogynist

ミソジニストとは、女嫌い(ミソジニー)の人のこと。女性嫌悪者、女性蔑視者。簡単にいえば「女性を敵視する男性」のこと。ただし女性が自己嫌悪も含めてミソジニーに陥る場合がないわけではない。

典型的なミソジニストは、男尊女卑の考え方を抱いているか、または「女性専用車両」や「レディースデー」といった女性優位・女性の既得権益が許せず逆恨みに似た感情を抱く。フェミニストに敵対するという形として現れる場合もある(ただし「フェミニズム」と「ミソジニー」は真っ向から対立する概念ではない)。

ミソジニストという言葉は英語で misogyny(ミソジニー)+ ist(主義者)を意味する。misogyny の語源はギリシア語の misos(嫌悪)+gune (女性)である。

ミソジニスト(女嫌い)の対義語は、ミサンドリスト(男嫌い)、もしくは、フィロジニスト(女好き)である。

they

読み方: ðéɪ

theyとは、英語の基礎単語であり、基本的には「三人称・複数・主格」を意味する人称代名詞。そして、近年では「性別を限定しない三人称《単数》主格」を意味する人称代名詞としても定着しつつある。ウェブスター辞典が選出した2019年の「今年の英単語」。

基礎英単語としての they の解説

基礎英単語としての they は、三人称複数主格を意味する人称代名詞である。つまり、《自分でも相手でもない第三者を指す》、《複数名の対象を指す》、《文の中で主語と位置づけられる》、という特徴をもつ。かんたんに言えば、日本語の「彼ら-は」「彼女ら-は」「あれら-は」「それら-は」に対応する単語である。

【例文】They are students. あの人たちはここの生徒です

新しい用法である単数の they とは

近年あらたに注目を集めた they の意味用法は、三人称単数主格を意味する人称代名詞としての用法。男性にも女性にも分類されない(=ノンバイナリーの)、「he」と「she」を代替する語である。

人称代名詞の一人称は、単数が「I」、複数が「we」である。二人称は単複ともに「you」である。いずれも男女の区別がない。しかし三人称の単数に限っては「he(彼)」か「she(彼女)」か、性別による単語の選択が強いられる。これがノンバイナリーの性自認を持つ人々にとって少なからぬ障壁となる。こうした考え方がheとsheを三人称複数と同じ「they」で統一する動きへつながっている。

この「単数の they」(singular they)は、ジェンダーマイノリティ(いわゆるLGBT)を取り巻く意識の変化・課題の直視によって高まった機運である。