新語時事用語辞典とは?

2021年9月6日月曜日

ローカル交通ルール

読み方:ローカルこうつうルール
別名:ローカル交通マナー

特定の地域でよく見られるとされる自動車の迷惑走行・危険走行の総称。「みんなやっている」という理屈で半ばローカルルール化し、法律(道路交通法)に抵触していてもまかり通るようになってしまった迷惑行為。

ローカル交通ルールとして知られる具体的な呼び名としては「名古屋走り」「松本走り」「山梨ルール」「茨城ダッシュ」「伊予の早曲がり」などが挙げられる。

ローカル交通ルールに含まれやすい典型的な挙動としては、「方向指示器(ウインカー)を出さずに右左折・進路変更を行う」「黄信号で停止しない」「対向車がいる状況で右折する」「夜間に無灯火で運転する」等々が挙げられる。

ローカル交通ルールがその地域でルール化した背景には、地域ごとの事情(道路がやたら広い、せっかちな県民性である、等)があると推察されるが、ローカル交通ルールの挙動そのものは傍若無人な輩なら誰が行ってもおかしくない。その意味で「茨城ダッシュ」や「伊予の早曲がり」などは迷惑運転の挙動の異名でもある。

茨城ダッシュ

読み方:いばらきダッシュ

交差点で信号が青に変わった直後、右折車が猛発進して、直進する対向車が交差点に進入する前に交差点を右折してしまうこと。いわゆるローカル交通ルールの一種。

茨城ダッシュ=直進車に先んじて右折しようとする行為は、道路交通法違反で明確に禁止されている。すなわち茨城ダッシュは道交法違反である。

第三十七条 車両等は、交差点で右折する場合において、当該交差点において直進し、又は左折しようとする車両等があるときは、当該車両等の進行妨害をしてはならない。―― e-Gov

2021年夏に茨城県警がTwitter上で「茨城ダッシュ」という呼び名を使って「茨城ダッシュは交通違反です」と注意喚起を行い、話題となった。