新語時事用語辞典とは?

2022年12月30日金曜日

赤スパ

別名:赤いスーパーチャット

YouTubeでのライブ配信中に視聴者がチャット欄で自身の投稿を目立たせるために用いるスーパーチャットと呼ばれる有料機能の一つで1万円以上のものを意味する表現。 スーパーチャット(スパチャ)で1万円以上の金額を購入した場合、購入者のメッセージやユーザー名がチャット欄で赤い枠で表示されることから「赤いスーパーチャット」と呼ばれていたものが「赤スパ」と省略されるようになった。 昨今ではYouTube以外のライブ配信サービスでも「赤スパ」という表現が使われる場合がある。

公縁

読み方:こうえん
「公縁」とは、新宿の歌舞伎町にある大久保公園周辺で風俗店などのお店を通さず男性客と直接交渉をして売春を行う立ちんぼと呼ばれる行為のことを意味する表現。もともと、大久保公園周辺はアジア系の「立ちんぼ」と呼ばれる女性が多くいる場所であったが、コロナ後には日本人の女性が増えているとされる。

2022年12月26日月曜日

リーガルハラスメント

別名:リガハラ
別名:法的嫌がらせ
英語:legal harassment

「リーガルハラスメント」とは、「法制度を利用した合法的な嫌がらせ」や「嫌がらせ目的の法的権利行使」の意味で用いられる表現である。「法的な(リーガル)嫌がらせ(ハラスメント)」の意。

離婚訴訟におけるリーガルハラスメント

「リーガルハラスメント」の典型例としては、DV(家庭内暴力)などで離婚済あるいは別居中の元夫が、子供の親権や養育費などを巡って元妻を相手に訴訟を起こす、といった例が挙げられる。

訴訟そのものは適法である。しかし、その訴訟が「元妻を何度も法廷に立たせて精神的負担を強いる」とか「裁判費用や弁護士費用をかけさせて経済的負担を強いる」といった嫌がらせ目的で行われることがある。このような訴訟沙汰は「リーガルハラスメント」であるといえる。

「被害者しぐさ」として揶揄されるリーガルハラスメント

「リーガルハラスメント」は、法的手段によって追及を受けた者が「嫌がらせを受けた被害者」の立場から反駁および非難する言い分などとして用いられることがある。

「リーガルハラスメント」として非難される行為そのものは、法的権利の行使に過ぎず、それ自体に違法性はない。しかしハラスメントを受けた側としては、「正義や倫理を建前として嫌がらせのために行われた権利行使」であると解釈されるわけである。

この手の「リーガルハラスメント」は、あくまでも主張であり主観的判断である。「リーガルハラスメントである」という主張に同意しない(あるいは反発する)立場の者からは、その「リーガルハラスメントである」という主張そのものが「ただのレッテル貼り」であり「被害者しぐさ」であるとして揶揄されることもある。

また、そのような「被害者面」のポーズを取るふざけ混じり・冗談交じりの表現として「リーガルハラスメント」の語が用いられる例も見られる。

2022年12月23日金曜日

GX

別名:グリーントランスフォーメーション
英語:Green Transformation

「GX(グリーントランスフォーメーション)」とは、「化石燃料由来のエネルギーを中心とする社会からクリーンエネルギーを中心とする社会への転換による社会経済システム全体の変革」を意味する言葉である。「脱炭素化社会の実現」や「カーボンニュートラル」を包含する大きな概念である。

GX は、気候変動問題および温室効果ガスの削減といった課題に端を発するといえるが、単に温室効果ガスの削減を目指すだけでなく、エネルギーの供給体制の改善や国際競争力の向上を見据えた産業構造の変革を見据えた考え方である。

石油や天然ガスなどのエネルギーは輸入に依存しており、世界情勢の緊迫化によって安定供給が危ぶまれることもある。GX はエネルギーの安定供給にも資することが期待されている。

また、カーボンニュートラルの実現は世界的な関心事であり、かつ日本が技術的に先行しているする分野でもある。同分野の技術を手がかりに産業分野の国際的競争力を高め経済成長を実現することも期待される。

日本政府は2022年(令和4年)7月に「第1回GX実行会議」を内閣に設置し、同年12月までに第5回会議まで開催するなどしてGXの取り組みに向けた議論を推進している。

関連サイト
GX実行会議 ― 内閣官房

2022年12月20日火曜日

顕著な大雪に関する気象情報

読み方:けんちょなおおゆきにかんするきしょうじょうほう

「顕著な大雪に関する気象情報」とは、気象庁が大雪に対して警戒を呼びかける情報発信のうち、とりわけ「短期間に大雪が降って重大な災害が発生する可能性が高いと見込まれる場合に発表される気象情報」のことである。

気象庁は「顕著な大雪に関する気象情報」を次のように定義している。
「重大な災害の発生する可能性が高まり、一層の警戒が必要となるような短時間の大雪となることが見込まれる場合に発表する気象情報」―― 気象庁「大雪に関する気象情報」(講演会資料※PDF)
この情報は「降雪量の実況値」と「今後の見通し」をまとめた短文の形式で発表される。

「顕著な大雪に関する気象情報」は2019年(令和元年)に運用が開始された。当初の対象地域は北陸4県(新潟・富山・石川・福井)ならびに隣接する山形県と福島県会津地方である。翌2020年からは豪雪になることのある日本海側を中心とする各県も追加されている。

2022年12月19日月曜日

NIMBY問題

読み方:ニンビーもんだい
「NIMBY問題」とは、社会的に意義のある事業であることや公共にとって必要な施設であることは理解しているが自分の家の近くで行われることには反対する住民心理の問題のことを意味する表現。 自分の家の裏庭では置かないで欲しいという「not in my backyard」の頭文字から作られた言葉。

例えば、ゴミ処理施設や火葬場、原子力発電所などが必要であるということは理解はするが、自分の家の近くにそれらがあることについては反対するなどと言ったものがある。 「NIMBYシンドローム(症候群)」や「地域エゴ」などと呼ばれる場合もある。

2022年12月13日火曜日

リモハラ

「リモハラ」は「リモートワーク(在宅勤務)を通じてオンラインで行われる職場内ハラスメント(嫌がらせ行為)」を意味する表現である。「リモーワーク・ハラスメント」あるいは「リモート・ハラスメント」の略。

インターネットを通じたオンラインのやり取りでハラスメントに該当する行為は「オンラインハラスメント(略してオンハラ)」と呼ばれることがある。リモハラは、オンハラの一種でもあり、かつ、職場内で発生するパワハラ、セクハラ、モラハラ等々の一種でもある。

英語では「リモハラ」と略することはないが「remote workplace harassment」のような表現でリモハラを指す場合がある。オンハラは「online harassment」と呼ばれる。パワハラ・モラハラは和製英語である。

2022年12月12日月曜日

オンハラ

別名:オンラインハラスメント

「オンハラ」は「オンラインハラスメント」の略であり、インターネットを通じて(オンラインで)行われる嫌がらせ行為(ハラスメント)のことである。侮辱、誹謗中傷、ストーキング、いわゆるネットいじめ等々の迷惑行為全般を指す。

オンハラに含まれる範囲は幅広く、たとえばSNS上で罵詈雑言を吐く・クソリプする・ヘイトスピーチを垂れ流すといった行為から、オンラインゲームで対戦相手や協力相手に対して著しく礼儀を欠く振る舞いをするといった行為まで含む。

「パワハラ」「モラハラ」「カスハラ」「ロジハラ」のような「~ハラスメント」と名のつく名称には和製英語が多いが、「オンラインハラスメント(online harassment)」は和製英語ではなく、英語圏でも用いられることのある英語表現である。

2022年12月9日金曜日

大義名分

読み方:たいぎめいぶん

「大義名分」とは、主に「自分の行動が正当であり疚しくないことを示す根拠・口実・建前など」を意味する表現である。普段はできない・はばかられる・避難されるようなことが堂々とできるだけの理由のこと。「大義名分を振りかざす」という言い回しで用いられることが多い。

「大義名分」は、その行為が「正義」や「正当防衛」などの正当な理由によるものであり、後ろめたい行為ではない、と主張して周囲に認めさせるだけの説得力をもった理由や理屈である。

「大義」は「個人が人として守るべきこと」を意味する語であり、「名分」は「立場や役割に応じて守るべき本分」を意味する語。かつては「人として正しくあるべきこと」「守るべき道理」といった意味合いで用いられた表現である。

大義名分の類語

大義名分の類語には、行動の根拠や口実を意味する「名目」「建前」などが挙げられる。例文としては「お見舞いという名目で都心に買い物に行く」のような使い方をする。また、守るべき正しい道を意味する「正義」「モラル」も類語として挙げることができる。例文は、「道端にたばこを捨てるなど人としてのモラルがなっていない」となる。

大義名分の例文

  • 家族の体調不良を大義名分に仕事を早退する
  • 家業を継ぐといえば退職の大義名分が立つ
大義名分の語は、上記のように建前という意味合いで使われたり、正当な理由という意味合いで使われることがある。大義名分は使い方によっては、良い意味にも悪い意味にもなる。表現によっては、言い逃れをしようとしている、言い訳をしているようにとられることもある。

2022年12月8日木曜日

年賀状じまい

読み方:ねんがじょうじまい
別名:年賀状仕舞い
別名:年賀状終活

「年賀状じまい」は、正月の恒例となっている年賀状のやりとりを終えること、年賀状を差し出すことをやめること、あるいは「今年を最後に年賀状を辞めます」と伝える最後の年賀状を意味する語。

年賀状は戦前から一般に普及しており、2000年代まで増加を続けてきた(2004年には44億枚もお「お年玉付郵便はがき」が発行された)が、それ以降は減少の一途を辿っている。

近年では電子メールやSNSなどの連絡手段も増え、普段連絡しない人へ連絡を取る機会としての年賀状の意義は薄れつつある。年賀状を購入するにも費用がかかり、作成するには手間がかかる。すでに付き合いのない人に儀礼的に正月だけ連絡し合うことを疑問視する見方もある。そもそも相手の住所を知る機会が減っているという時代背景もある。「断捨離」「終活」「墓じまい」といった「やめる活動」が一般に浸透してきたという時代背景もある。

そのようなわけで年賀状をやめる取り組みが一般に取り沙汰されるようになってきたわけである。

ウィズコロナ

「ウィズコロナ」または「withコロナ」は、新型コロナウイルスが(少なくとも短期的には)撲滅困難であることを前提とした新たな戦略や生活様式のこと。2020年5月末に東京都知事が言及したことにより、比較的よく知られる言葉となった。

ウィズコロナという言葉には、「新型コロナウイルスの流行は多かれ少なかれ良かれ悪しかれ世の中に変革をもたらした」「流行する以前の社会に完全に戻すことはもはや不可能である」という認識が含まれる。

「新型コロナウイルス感染症によって変わったこれからの社会」を指す言葉としては、「ウィズコロナ」と並び「アフターコロナ」という表現もある。

2022年12月7日水曜日

可処分時間

読み方:かしょぶんじかん

「可処分時間」は、「個人が自分の裁量で自由に過ごせる時間」を意味する表現。要するに個人の自由時間のこと。「可処分所得」をもじった用語であり、主にビジネス・マーケティングの分野で用いられる表現である。「有限な個人(消費者)の可処分時間を企業が奪い合う」という構図が、昨今のビジネス分野において関心事として注目されている。

そもそも「可処分所得」は「個人の収入のうち自分で好きに消費できる収入」を指す語である。具体的には、各種の税金や社会保険料などが差し引かれた残りの生活費である。衣食住や趣味・レジャーにどのように使うかは個人次第である。

企業は、自社の商品やサービスを買ってもらう(可処分所得を割いてもらう)ために努力するわけである。

「可処分時間」は、可処分所得になぞらえて言えば「個人が生活する中で自分で好きに消費できる時間」のことである。具体的には、1日の生活のうち睡眠、仕事、通勤などの時間を差し引いた残りの時間のことである。自由時間をどのように過ごすからは個人次第である。

企業は、自社の商品やサービスを利用してもらう(可処分時間を割いてもらう)ためにマーケティング上の努力するわけである。

1日は24時間に限られている。可処分時間を増やすことは、可処分所得を増やすことと比べても、かなり難しい。リモートワークの普及により通勤時間が削減され、その分だけ可処分時間が増えた、というようなケースはめったに起きない。

「個人の可処分時間を割いてもらう」という考え方に立つと、企業が競合する相手は同業他社だけではないということになる。たとえばサブスク型の音楽配信サービスや動画配信サービスは、同業のひしめき合う激戦分野であるが、むしろソーシャルメディアやソーシャルゲームの動向の方が脅威になる可能性がある。遊園地やレジャー施設が競合として意識される場合もある。

個人消費者の側も可処分時間に対する意識は以前にくらべて先鋭化している。近年は「タイパ(タイムパフォーマンス)」という考え方が明確に重視されるようになり、時間の無駄づかいを減らそうとする傾向が顕著になりつつある。Z世代はイントロの長い曲を敬遠し、冗長になりがちな動画は倍速で再生する。必見の映画は「ファスト動画」で、人気YouTuberの動向は「切り抜き動画」で概要だけ知ろうとする。

個人にとって「可処分時間」の概念は、人生や生活を濃密で充実したものにするために有意義はである。

2022年12月6日火曜日

OD

別名:オーバードーズ
別名:overdose

「OD」とは、一時的な高揚感などを求め薬局などで手に入る市販のかぜ薬やせき止め薬などを一度に大量に過剰摂取するオーバードーズのことを略した表現。
薬物の過剰摂取は、内蔵に大きく負荷がかかるほか、急性毒性のために死亡に至る場合や、一度依存状態になると自分で抜け出すことが難しくなる。

マイナスの球

読み方:マイナスのたま
別名:マイナスのボール
別名:マイナスのクロス

「マイナスの球」もしくは「マイナスのボール」は、主にサッカーの試合において、ボールを持った攻め方が自分より後方にいる味方選手へパス(クロス)を送ること、および、そのようなクロスのこと。サイドからゴールライン手前に深く攻め込んでからゴール前にクロスを送る場面で見られることが多い。クロスを受けた選手は(正面方向から来たボールを打ち返す形になるため)シュートを放ちやすく、しかも相手方は守りにくい。

2022年12月5日月曜日

エグゼクティブ

英語:executive
別名:エグゼクティヴ
別名:エグゼキューティブ

「エグゼクティブ」とは、主に「企業などの運営・管理に直接携わる経営責任者・執行役員・上級管理職などの幹部」の意味で用いられる表現である。管理職や役員の肩書・役職名として用いられることも多い。執行役員のトップに位置する役職が「CEO(最高経営責任者)」である。

「エグゼクティブ」は、英語の executive(「実行力がある」「行政的な」「執行部の」といった意味を表す形容詞・名詞)に由来する語である。ちなみに英語の executive は、動詞 execute(実行する・執行する)から派生した語である。

「エグゼクティブオフィサー(executive officer)」は、会社の幹部や役員のことである。その長(chief)が「最高経営責任者(CEO)である。

「エグゼクティブマネージャー(executive manager)」は、会社の執行役を指す。エグゼクティブマネージャーの代わりに「シニアマネジメント」という語が使われる場合もある。

「エグゼクティブサマリー(executive summary)」は、要領・要綱のことである。つまり、事業計画書内のビジネスプランの重要ポイントをまとめたものである。役職名ではない。
  • officer:役員
  • executive officer:執行役員
  • executive director:執行役員、常任理事、専務
  • executive manager:執行役員、事業部長
  • chief executive officer / CEO:最高経営責任者、取締役
  • chief technology officer / CTO:最高技術責任者
  • chief operating officer / COO:最高業務執行責任者
  • chief financial officer / CFO:最高財務責任者
  • chief information officer / CIO:最高情報責任者
  • president:社長、会長、頭取、総裁
  • President and CEO:社長兼最高経営責任者、代表取締役社長
英語圏における企業の役職名は、必ずしも日本企業の役職と1対1で対応するわけではない。同格の役職でも訳語を使い分ける必要がある場合もある。「エグゼクティブ」は、日本語の「重役」「常務取締役」「役員」クラスの役職に相当するといえる。

ちなみに日本語の「役員」は、「会社法」においては「取締役・会計参与・監査役」を指す言葉として規定されている。

弊社

「弊社」とは、「自分の会社・自分が所属する会社を指すへりくだった表現(謙譲表現)」の意味で用いられる言葉である。会社としての一人称であり謙称。「小社」ともいう。

「弊社」は、社外の人間に対して「我々の会社」を指す際に用いる表現である。謙遜の意味合いが不要な場面では主に「当社」が用いられる。

会社だけでなく神社や結社なども「弊社」を用いる。銀行は「弊行」、学校は「弊校」、店舗は「弊店」。

弊社の語源

弊社の「弊」の漢字の意味は、「よくないこと、習慣的な悪さ」「自分の物に冠して、謙遜の意を表す」である。前者の意味で使用される例としては、弊害(悪い害)や弊政(悪政)などが挙げられる。後者の意味としては、自分の家をへりくだった表現の「弊家」「弊宅」といった語が挙げられる。

弊は、「よくない」という意味合いから派生し、相手の会社に対して自社が格下であることを強く表現でき、控えめでかしこまった態度を示すことができる。社外の人間との会話や電子メール、正式文書などさまざまなビジネスシーンで使用される言葉である。「小社」という表現は、どちらかというとメールや文書など、主に書き言葉で使用されるケースが多い。

他には、口頭の場面では「弊方」という表現もある。自分側の組織を指すへりくだった言い方で、「我々」を意味する語である。

弊社と当社、貴社、御社の違い

弊社と似た表現に、「当社」「貴社」「御社」という言葉がある。当社は、弊社と同様に「我々の会社」を意味する言葉で、「会社」の丁寧語である。へりくだることなく対等な関係を示すニュアンスが含まれており、「弊社」とは使用するシーンが異なる。特に自社内で使用する場合には当社を使用するのが一般的である。たとえ上司との会話であっても、自社内では「当社」を使用する。対等な関係という点で、自分の会社を同業他社と比較するときも「当社製品はA社製品と比べ、性能の点で特徴がある」のように使用することができる。

貴社と御社は、社外の人間に対し「相手の会社」を表す言葉である。貴社は、書き言葉として、主にメールや正式文書などで用いられる。正式文書の冒頭・締めの言葉として「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」「末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」 と用いるなど、使用機会は多い。

御社は、通常口頭で使用する。文書内に記載しても問題ないとされてはいるが、メールや文書内では貴社の方が適切である。弊社や当社、貴社、御社などの言葉は、ビジネスシーンにおいて適切に使用することが望ましい。

弊社の語の例文、使用例

文書の場合
  • 日頃より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
  • 弊社は12月29日から1月3日までの間、年末年始のため休業とさせていただきます。
  • 平素は格別のお引立てを賜り厚くお礼申し上げます。さて、この度弊社事務所は左記(下記)に移転することになりました。
  • 本メールは弊社サイトからお問い合わせいただきました方へお送りしております。
口頭の場合
  • 当ブースでは弊社商品をご案内いたしております。
  • 先日は弊社までお越しくださりありがとうございました。
  • 弊社と致しましても、問題はないという認識をしております。

意思と意志の違い

「意思と意志の違い」とは、簡単にいえば、「意思は気持ち・考え・思っている事のこと」であり、「意志は意欲・意向・したい/しようと思っていること」である。

「意思」は「行動や選択をする際の元となる内的な心の動き」を意味する語である。「意志」は「目標を定めた心の様子」を意味する語である。 「意思」も「意志」も、どちらも「気持ち・考え」を意味する言葉である。そして「意思」は特に「どう思っているのか」を意味し、同じく「意志」は特に「どうしたいと思っているのか」を意味する。

「意思疎通」は「互いの気持ちや考え方が通じ合っていること」であるから、主に「意思」の語が用いられる。

「意思表示」も「自分の気持ち・考え・思っていることを相手に明確に示すこと」であるから、主に「意思」の語が用いられる。

ただし、場合によっては敢えて「意志」の語を使って「意志疎通」や「意志表示」と表現されることもある。

「意志薄弱」は「成し遂げようとする気持ちが弱い」もしくは「積極的に決断しようとする気持ちが弱い」ということであるから、もっぱら「意志」の語が用いられる。

「意志」には、気持ちの有無や強弱を問うニュアンスがある。「意思」には気持ちの有無を問うニュアンスはあるが、強弱のニュアンスは特にない。

「意思」も「意志」も、読み方は同じ「いし」である。

「意」は「心・気持ち・考え」を意味する字である。「思」は心や心の中の様子。「志」は「何かに向けられる気持ち」を意味する字である。

「意思」は「あらゆる可能な行動や選択をする出発点になる心の動き」を意味し、その気持ちの方向(何に向けられた気持ちであるのか)については関与しない。

「意志」は「行動の方向を定めた心の様子」を意味し、意欲・決意・強い動機を伴った決断などを指す。そのため、その心の強弱や確かさを問われることも多い。

「意思」「意志」の主ない方・使い分け方

法律の分野では「意思」の語が主に用いられる。心理学や哲学では「意志」の語が用いられることが多い。

たとえば、金融商品やサービスを購入する行動には「意思」が用いられる。契約する際の「この内容でいいですか?」というやり取りは法律用語で「意思確認」と呼ばれる。後のトラブル防止のために契約内容に同意し契約する意思の有無を明らかにする手順である。後の結果までを踏まえて判断する能力は「意思能力」という。刑法では、犯罪を犯した人が自分の行動に対してどういう認識をしていたのかを問う文脈で「意思」が問われる。「意志」の語は用いられない。

哲学の分野では「意志」が用いられる。意志は古来より大きな哲学上の議題として扱われてきた。何の制約も外的影響も受けずに本人が自発的に心のありようを決定できるような意志を「自由意志」というが、この「自由意志」は果たして存在しうるか?という問いは、いわば永遠のテーマである。

「意思」「意志」の用例・例文

「意思表示する」は、自分の気持ちや意向を相手に伝えること。「意思」は心の中の動きにとどまっているので、それがどういった動きかを他者に知ってもらうには、何らかの形で表現する必要がある。これに対して「意志」は、より積極的な行動に現れるもので、本人の行動や選択から、その人の「意志」をうかがい知ることが容易といえる。その気持ちの強さは「意志が強い・意志が弱い」「意志が固い」などのように表現される。「意志を貫く」のような言い方でも用いられる。

SHEIN

読み方:シーイン
「SHEIN」とは、ファストファッションをオンラインで安価に提供しSNSを中心にZ世代の利用者を急速に増やしている中国発のアパレルブランドの名称のこと。
インターネット上での流行を素早くキャッチアップし、小ロットでスピーディーに商品化することが特徴。 商品は、中国の工場から物流センターを経て消費者のもとに直接届くことになるため、卸売業者などを介さずにコストを下げることが実現している。 2020年頃からアメリカやヨーロッパを中心に人気が出始め、2022年11月には日本の原宿にリアルな店舗のショールームをオープンした。

公式サイト
SHEIN

レスポンス

英語:response

「レスポンス」とは、「呼びかけや働きかけに対して声や動作などで応じること」や「入力操作や問い合わせに対して結果が得られること」などの意味で用いられる表現である。主に「反応・返答・応答」と訳される。とりわけ「応答の速さ」に注目する文脈で用いられやすい。

「レスポンス」は英語の response に由来する語。なお英語の response は、動詞 respond(応答する)の名詞形である。

ビジネスシーンでは、指示を受けてから行動するまでの迅速さや、問い合わせを行ってから回答が返ってくるまでの迅速さなどを「レスポンスが良い」「レスポンスが悪い」などと表現することが多々ある。

自動車・バイクの分野では、運転操作に対するマシン側の反応を「レスポンス」と呼ぶ。アクセル(スロットル)・ブレーキ・ハンドリング等の操作に対してマシンがすぐに反応することを「レスポンスがいい」「レスポンスがはやい」などと表現する。

「Response.」は自動車専門のニュースメディアの名称である。

IT用語としての「レスポンス」は、サーバー等への要求(リクエスト)に対する返信のこと、または、それが返ってくるまでの速度(応答時間)を指す意味で用いられる。対人コミュニケーションにおける返答・返信を指すこともあるが、これは「レス」と略して呼ばれることが多い。

なお、インターネット上の掲示板への書き込みに返信する時や、電子メールに返信する時に用いる「Re:」はレスポンス(response)の略ではなく、ラテン語の「~について」の意味を持つ res を由来としている。

2022年12月2日金曜日

予祝

読み方:よしゅく

「予祝」とは、あらかじめ(=前もって)祝うこと、つまり前祝いの儀礼や宴などのことである。基本的には「豊作祈願の験担ぎの意味を込めて行われる農耕儀礼の行事」を指す用語であるが、昨今では俗に「試合前から勝利を信じて喜ぶ・勝ったつもりではしゃぐ」という意味合いで用いられることも多くなりつつある。この「予祝」の通俗的な用法は、2020年前後の阪神タイガース界隈で用いられて注目を集め、(タイガースの成績がいまいち振るわなかったこともあり)なかばイジりのニュアンスを込めて他の話題でも用いられるようになりつつある。

2022年12月1日木曜日

村神様

読み方:むらかみさま
別名:村上宗隆
別名:肥後のベーブルース

「村神様」とは、東京ヤクルトスワローズ所属のプロ野球選手である村上宗隆がホームランを量産することにちなみスワローズファンが村上の「上」に「神」を当てはめたことで作られた通称のこと。
2022年の村上宗隆はシーズン最終打席で日本選手最多の56号ホームランを打ったことによって1964年に王貞治が打ち立てた55本塁打を58年ぶりに更新した。 「村神様」という言葉は、「2022ユーキャン新語・流行語大賞」で年間大賞に選ばれた。

クワイエットアワー

英語:Quiet hours

「クワイエットアワー」とは、聴覚過敏や視覚過敏などの感覚過敏の人が買い物をする際に一定時間店舗の音楽を止めたり証明を暗くしたりしてストレスを軽減させるための取り組みのことを意味する表現。
もともとは2017年にイギリスで始まった取り組みで、その後、スイスやアイルランドなど各国への広がりを見せている。

トマホーク

英語:BGM-109 Tomahawk

「トマホーク」とは、潜水艦や水上艦艇から発射され低高度を比較的自由に飛行し射程1600kmを超える小型のジェットエンジンによって飛行する海洋発射巡航ミサイルのことを意味する表現。
1970年代にアメリカのゼネラル・ダイナミックスによって開発され1980年代から配備が開始された。2022年現在アメリカとイギリスのみが運用している。 実践での投入は、1991年の湾岸戦争・2003年のイラク戦争、2017年~2018年のシリア空軍基地に対する攻撃など。

森羅万象

読み方:しんらばんしょう

「森羅万象」とは、「あらゆる物事・この世の一切・すべて・宇宙全体のすべての存在や現象」を意味する言葉である。政治の分野などで「各分野を包括し網羅する」くらいの意味で用いられることもある。

森羅万象の「森羅」は、「樹木の無数の連なり」のことであり、転じて「世界に存在するあらゆる物事」を意味する語。そして「万象」は、「さまざまな姿かたち」のことであり、転じて「あらゆる存在・物事」を意味する語である。つまり「森羅」と「万象」は同義語のようなものである。

「森羅万象」の読み方は基本的に「しんらばんしょう」である。「-まんぞう」と読む場合もあるが一般的ではない。

「森羅万象」の語源(出典)は、仏典の「法句経(ほっくぎょう)」とされる。もともとは仏教の用語であり概念である。