新語時事用語辞典とは?

2010年11月27日土曜日

ジャパニフィケーション

英語:Japanification
別名:日本化

1990年の日本のバブル景気の崩壊以後の「失われた10年」または「失われた20年」を特徴付けるような「長期的な不景気」「デフレ」などといった状態に特定の国の経済が陥っている状態を指す表現。

しばしば、いわゆる「リーマン・ショック」以降に米国の景気が低迷し続けている状態は「Japanification(ジャパニフィケーション)」と形容されることがある。

なお、「クールジャパン」などという表現で表されるような日本の現代的なサブカルチャーやポップカルチャーなどを切り口にして親日的で日本への強い興味・関心を持つ外国人も「Japanification(ジャパニフィケーション)」と呼ばれる。

氷温技術

読み方:ひょうおんぎじゅつ

0℃以下で且つ氷結点には達しておらず食品などが凍らない「氷温域」と呼ばれる温度領域を利用して、食品を高鮮度で長期間保存したり、有害な微生物を減少させたり、食品の品質を高めたりする技術の総称。

なお、「氷温」「超氷温」は株式会社氷温研究所の登録商標である。

関連サイト:
氷温協会
氷温技術とは - 氷温協会
氷温研究所

クールジャパン戦略

読み方:クールジャパンせんりゃく

国際的に「クールジャパン」という表現で評価されている、日本の「アニメ」「漫画」「ファッション」「映画」などの文化の海外進出の促進や、人材育成の推進などを目的とする日本政府の政策の名称。

関連サイト:
クールジャパン戦略 - 経済産業省

マテハンロボット

資材や部品などの移送や搬送などに利用される産業用ロボットの総称。資材を移動したり、部品などをピックアップしたり、パレタイジング(物品をつかみとって縦横に指定した形で整列して並べる作業)などに利用される。

なお、「マテハン」は「マテリアルハンドリング(material handling)」の略である。

水平多関節ロボット

読み方:すいへいたかんせつロボット
別名:スカラロボット

水平方向にアームが動作する産業用ロボットの総称。

関連サイト:
新型高速スカラロボットTH650 - 東芝機械
産業用ロボット - デンソーウェーブ

ペアレンティングアワード

別名:PARENTING AWARD

育児や子育て関連の雑誌メディア10媒体(2010年11月現在)から構成される「ペアレンティングアワード委員会」が主催している、子育てにまつわるトレンド(ヒト・モノ・コト)を表彰する賞の名称。

2010年は第3回目が実施され、「イクメン」「ママブロガー」などたノミネートされている。

関連サイト:
PARENTING AWARD

プレス成形法による二重管式エキゾーストマニホールド

読み方:プレスせいけいほうによるにじゅうかんしきエキゾーストマニホールド

トヨタ自動車、住友金属直江津、住友金属工業、三五が共同開発した、プレス形成の製法により製造されるエキゾーストマニホールド。強度を保ったまま管の厚みを削減し、軽量化や材料削減を実現した。

プレス成形法による二重管式エキゾーストマニホールドを基にトヨタが製品化した「高効率二重管式薄肉エキゾーストマニホールド」は、第16回素形材月間記念式典において財団法人素形材センター会長賞を受賞した。

関連サイト:
環境に優しい「プレス成形法による二重管式エキゾーストマニホールドの開発」で、財団法人素形材センター会長賞を受賞 - SUMITOMO METALS:プレスリリース:プレスリリース2010

インテークマニホールド

別名:インマニ
別名:インレットマニホールド
英語:intake manifold

管が1本から複数本へ分岐する構造を持った部品である「マニホールド」の一種。主に、内燃機関のエンジンの各気筒に空気を送り込むために用いられるマニホールドを指す。

インテークマニホールドは、混合気をエンジンへ均等に、かつ効率的に送り込む役割を果たしている。長さや太さを調節することで、エンジンの回転数や出力に影響を与える。

なお、排気に利用されるマニホールドはエキゾーストマニホールドと呼ばれる。こちらは複数の気筒から出た排気をマフラーに集約して排気する仕組みである。

エキゾーストマニホールド

別名:エキマニ
英語:exhaust manifold

管が1本から複数本へ分岐する構造を持った部品である「マニホールド」のうち、多気筒エンジンの各気筒から排出された排気をマフラーへ集約する用途で使用されるマニホールドのこと。エキゾーストパイプに繋がり、触媒からマフラーへと排気を送る。

エキゾーストマニホールドの構造は、各気筒から排気を集める際に、空気の流れがぶつかり合わず順序よく排出されるように、工夫されている。排気の通りがよくなることで、エンジンの排気がなめらかになり、エンジンの回転数、トルクの向上などが見込める。特に分岐した管の長さが均等になっている場合に最大限の効果が得られる。このために敢えて長さを揃えたエキマニは、タコ足と呼ばれる。長さを敢えて均等にしたため余分に長くなった部分が、異様にくねった状態になるからである。

通常、エキゾーストマニホールドは曲げ、溶接などの加工を経て形成されるが、トヨタ自動車が設計した「高効率二重管式薄肉エキゾーストマニホールド」はプレス加工によってエキゾーストマニホールドを形成する。同技術ではレアメタルの一種であるニッケルの使用量が41%削減されたという。

高効率二重管式薄肉エキゾーストマニホールド

読み方:こうこうりつにじゅうかんしきはくにくエキゾーストマニホールド

トヨタ自動車、住友金属直江津、住友金属工業、三五によって共同開発された「プレス成形法による二重管式エキゾーストマニホールド」の技術を活用して、トヨタが設計したエキゾーストマニホールド。

通常、エキゾーストマニホールドは曲げや溶接などの加工を経て形成されるが、「プレス成形法による二重管式エキゾーストマニホールド」では、プレス加工によってエキゾーストマニホールドを形成する。さらに新素材の開発によって薄肉、軽量、かつ十分な耐久性を実現している。

この「プレス成形法による二重管式エキゾーストマニホールド」を基にトヨタ自動車が設計した高効率二重管式薄肉エキゾーストマニホールドは、内管の肉厚を0.2mmほど薄型化。25%の低熱容量化と軽量化を実現した。さらに、高価なレアメタルの一種であるニッケルの使用量は、代替素材も採用することで合計41%の削減に成功した。

これらの功績をもって、2010年11月に開催された「第16回素形材月間記念式典」で、トヨタ自動車、住友金属直江津ら4社は財団法人素形材センター会長賞を受賞している。

関連サイト:
環境に優しい「プレス成形法による二重管式エキゾーストマニホールドの開発」で、財団法人素形材センター会長賞を受賞 - SUMITOMO METALS:プレスリリース:プレスリリース2010

AWACS

別名:エーワックス
別名:空中警戒管制システム
別名:空中早期警戒システム
別名:空中警戒管制指揮機
別名:早期警戒管制機
別名:空中警戒管制機
英語:airborne warning and control system

大型レーダーを搭載し、一定の空域内の敵軍の航空機や友軍の航空機を探知・分析したり、友軍機への航空管制や迎撃の指示などを行うシステム、またはそうした軍用機のこと。

電子偵察機

読み方:でんしていさつき
別名:電子戦データ収集機
別名:電子戦情報収集機

空中でシギント(通信や電磁波の傍受や解析)を行い敵国などの電子情報の収集を行なうための電子戦機(航空機)のこと。

日本の電子偵察機としては、海上自衛隊が保有する「EP-3」などがある。

EP-3

別名:EP3

海上自衛隊が保有する、通信やレーダーなどの電波情報などを収集するための多用機(航空機)の名称。米国のロッキード社の哨戒機であるP-3Cをベースとしており、通信の傍受や解析などを行う。

関連サイト:
海上自衛隊:ギャラリー:多用機(航空機)

マニホールド

英語:manifold

内燃機関の吸気もしくは排気を行う際などに用いられる部品で、1本の管から複数本の管が分岐する構造を持った気筒のこと。

マニホールドのうち、多気筒エンジンの各気筒へと均等に空気を送り込むためのものは、インテークマニホールドと呼ばれる。また、各気筒からの排気を1本の管(マフラー)に集めるために使用されるマニホールドは、特にエキゾーストマニホールド(エキマニ)と呼ばれる。

エキマニのうち、管の長さをすべて等しく揃える目的で、部分的に管が不自然に曲がりくねったようになっている状態を「タコ足」と呼ぶ。

なお、「マニホールド」の意味としては、一般的な英語として「多くの」「多岐にわたる」などの意味があり、数学用語としては「多様体」と訳される他、金型を用いた成形加工においては樹脂を流し込む(ランナーになる)部分を指す。

ゼロエミッション車

別名:ゼロエミッションカー

走行中に二酸化炭素を全く排出しない自動車のこと。電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)などが該当する。

三菱のアイミーブ(i-MiEV)、日産リーフ、テスラモーターズの「テスラ ロードスター」などは100%電池で駆動する気自動車であり、ゼロエミッション車である。

日産リーフ

読み方:にっさんリーフ
別名:日産自動車・リーフ
別名:日産・電気自動車「リーフ」
英語:Nissan LEAF Electric Car

日産自動車が販売する電気自動車。リチウムイオン電池と電気モーターを搭載し、100%電気で走行する。排気用のマフラーを持たないゼロ・エミッション車である。

2010年春に受注を開始しており、同年12月20日に販売が開始される。国内では三菱自動車の「i-MiEV」(アイミーブ)に次いで一般向けに販売されるEVとなる。

関連サイト:
電気自動車(EV)総合情報サイト
日産ゼロ・エミッションサイト

電気自動車

読み方:でんきじどうしゃ
英語:Electric Vehicle
英語:EV

ガソリンエンジンを搭載せず、電気駆動のモーターで動く自動車。特に、リチウムイオンバッテリーなどの二次電池を搭載した乗用車を指すことが多い。

従来登場してきた、電気モーターをガソリンエンジンと併用するハイブリッドカー、化石燃料の代わりに再生可能エネルギーであるバイオマス燃料(バイオマスエタノール)を使用するバイオエタノール車のようなエコカーも、多少の排気ガスを排出する。これに対して電気自動車は走行中に二酸化炭素を全く排出しないゼロ・エミッション車である。

また、自宅の家庭用電源を使用して充電が可能、などといった利点もある。電気自動車はガソリン車などに比べて、マフラーもマニホールド(エキゾーストマニホールド)も必要なく、騒音をほとんど生まない。その静音性は静かすぎて逆に問題視されるほどである。

難点としては、2010年現在、本体価格がまだ高価である点、出先で充電できる設備が十分に普及していないなどの点がある。前者については、経済産業省が「2010年度クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」を設けて購入を促しており、後者については、時間貸駐車場の事業者が充電設備を設置する実証実験を行うなど、普及に向けた試みが各所で進められている。

電気自動車には、モーターの磁石にネオジム、リチウムイオンバッテリーにはコバルト、などのように、要所においてレアアースが使用されている。中国のレアアース輸出規制などによってレアアースの価格高騰や入手困難などへの懸念が増しており、レアアース代替材料の開発や、レアメタルリサイクル、あるいは、レアアースを使用せずに代替部品を製造する新技術の開発などが急がれている。

国内では三菱自動車が「i-MiEV」(アイミーブ)の一般向け販売を開始しているほか、日産リーフ、ホンダのフィッツEV、トヨタ自動車の「RAV4EV」などが発表されている。米国ではテスラモーターズがスポーツタイプの「テスラ ロードスター」を発表しており、トヨタのRAV4EVは手すらモーターズと共同開発されたSUVである。

中国株

読み方:ちゅうごくかぶ

「上海証券取引所」「深セン証券取引所」「香港証券取引所」などの取引所に上場している株式投資銘柄の総称。

上海総合指数

読み方:しゃんはいそうごうしすう

上海証券取引所で取り引きされるすべての株(A株とB株)を元に算出される株価指数の名称。

人民元切り上げ

読み方:じんみんげんきりあげ

中華人民共和国の通貨である「人民元」と、円やドルなどをはじめとした各国の通貨との為替レートを通貨切り上げによって引き上げること。

関連サイト:
為替管理制度(中国) - ジェトロ

為替差損

読み方:かわせさそん

為替の変動によって生じる損失の総称。