新語時事用語辞典とは?

2010年12月12日日曜日

フライホイール電力貯蔵装置

読み方:フライホイールでんりょくちょぞうそうち

超伝導状態でコイルが浮上する原理を応用し、装置内のはずみ車(フライホイール)を摩擦ゼロの状態で回転させ、運動エネルギーとして電力を維持する装置。電気エネルギーを貯蔵しておける機器として期待されている。

超電導電力貯蔵

読み方:ちょうでんどうでんりょくちょぞう
別名:超電導エネルギー貯蔵装置

特定の環境化で物質が電気抵抗をゼロとなる「超電導」現象を応用して電力の貯蔵および必要に応じた出し入れを可能にする装置の総称。具体的には、SMES(Superconducting Magnetic Energy Storage)と呼ばれる方式と、フライホイール電力貯蔵装置という2種類の方式が考案されている。

SEMSはコイルを超電導状態にした上で電気を流し、外部からの経路を閉ざすことにより、電気が失われることなくコイル上に流れ続ける(磁場エネルギーを発し続ける)状態を維持することができる。

フライホイール電力貯蔵装置は、はずみ車(フライホイール)と呼ばれる回転体の運動エネルギーとして電力を貯める。超電導状態でコイルが浮上するという特性を活かしてフライホイールを僅かに浮上させ、摩擦ゼロの状態で回転せることにより、エネルギーを損失なく貯めておくことができる。

関連サイト:
超電導電力貯蔵 - 新エネルギー:技術解説:よくわかる!技術解説(NEDO)

RDF発電

読み方:アールディーエフはつでん
別名:ごみ固形燃料発電
別名:廃棄物固形燃料発電
英語:refuse-derived fuel power generation

廃棄物を加工して生成した固形燃料を燃焼して火力発電する方式。
家庭から排出されるごみ、廃プラスチックなどを固形燃焼にして高温で燃焼、蒸気を熱してタービンを回転させることで電気エネルギーに変換する。

ごみを直接焼却する際の熱エネルギーを発電に利用する廃棄物発電に比べて、RDFは燃焼効率がよく、また発電施設まで輸送しやすいという利点がある。高温で燃焼することでダイオキシンなどの発生も抑えることができるとされる。

関連サイト:
施設案内(三重ごみ固形燃料発電所) - 三重県企業庁

炭素循環

読み方:たんそじゅんかん
別名:カーボンサイクル
英語:Carbon Cycle

自然界の海洋、大気、森林などにおける炭素(二酸化炭素)の貯蔵や交換、循環に関する概念。人間の活動により放出される二酸化炭素が影響する炭素の収支の変化や影響を示す際に用いられる。

人間の二酸化炭素排出が生態系をはじめとする自然界のバランスに影響を及ぼし、それによって地球温暖化などの促していると考えられている。低炭素社会の実現に向けての取り組みが急務として対応の検討が進められている。

関連サイト:
海洋の温室効果ガスの知識 - 海洋の炭素循環 - 気象庁

液化天然ガスプラント

読み方:えきかてんねんがすプラント
別名:LNGプラント
英語:Liquefied Natural Gas plant

液化天然ガス(LNG)を生産する施設。プラントとは一連の生産活動を行う施設のことである。

液化天然ガスプラントは、採掘した天然ガスを冷却して液化する工程が主に行われる。海洋上にプラントがある場合は、液状のままLGN船に積載する工程も行う。

2010年12月、日本はロシアのウラジオストクにロシアと共同で液化天然ガスプラントを建設する計画を発表。東シベリアのガス田からパイプラインでガスを引き、液化天然ガスプラントで液化し、日本に海上輸送することが計画されている。

LNG船

読み方:エルエヌジーせん
別名:LNGタンカー
英語:Liquefied Natural Gas tanker

液化天然ガス(LNG)を積載する専用の大型タンクを搭載した船。天然ガスを液化し体積を数百分の一に圧縮し輸送を行う。

LNG

別名:Liquefied Natural Gas

液化天然ガス。気体であるガスを液化したもので、主に都市ガス、天然ガス自動車などの燃料として利用されている。

LNGを自動車の燃料として利用する場合、ガソリンに比べてCO2の排出量が1割強程度少なく、また昨今ではガソリンよりも安価に供給できるというメリットがある。そのため、ガソリンの大体燃料として注目されている。

東シベリア地区には大規模な天然ガスが埋蔵されているとされ、ロシアと日本は共同で産出施設を建設する計画を進めている。稼動予定は2017年。

サーモウール

別名:羊毛断熱材
英語:Thermo wool

羊毛を原料とする断熱材。多数の空気を含むため断熱性に優れ、湿度を適度に保ち、結露を抑えるとされる。また、毒性物質のホルムアルデヒドを吸着する効果もあるという。

サーモウールは家屋の内側の断熱材として利用されている。同種の断熱材としては、ガラス繊維でできたグラスウールや鉱物を加工してできたロックウールなどが一般的に利用されている。

関連サイト:
サーモウールとは - ゼン匠ホーム

グリーンイノベーション

低炭素社会の実現を目指す技術的試み。および、低酸素産業を中心とした社会の在り方を変革し、発展・成長を遂げる戦略。

経済産業省が2010年6月に発表した「新成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~」では、グリーンイノベーションを主軸とした環境・エネルギー大国となるために総合的な政策を推進する構想が描かれている。

関連サイト:
新成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~ - 経済産業省

低炭素産業

読み方:ていたんそさんぎょう

炭素(二酸化炭素)排出量の削減に寄与する産業。クリーンエネルギーを産出する太陽光発電、化石燃料を代替する電気自動車、省エネルギー化を促進する発光ダイオード、再利用が可能な二次電池(バッテリー)など、幅広い分野が含まれる。