新語時事用語辞典とは?

2010年12月24日金曜日

消化方式別発行額

読み方:しょうかほうしきべつはっこうがく

財務省が発表している国債の発行額のうち、市中発行分国債と個人向け国債、公的部門の国債の3部門の発行額の合計額のこと。

消化方式別発行額に含まれる市中発行分国債には、「30年債」や「20年債」、「15年変動利付債」、「10年債」、「10年物価連動債」、「5年債」、「2年債」、「短期国債」などが挙げられる。また、公的部門の国債には、「日銀乗換」や「財政融資資金乗換」、「財政融資特会債経過措置分」、「郵貯窓販」などが挙げられる。

ちなみに、財務省では国債の発行額を発行根拠法別発行額と消化方式別発行額に分けて発表している。

関連サイト:
国債関係諸資料 - 財務省
国債管理政策 - 財務省

発行根拠法別発行額

読み方:はっこうこんきょほうべつはっこうがく

財務省が発表している国債の発行額のうち、新規財源債(建設国債、特例国債)、借換債、財投債(市中発行分、経過措置分)の発行額の合計額のこと。

発行根拠法別発行額に含まれる建設国債は、財政法が発行根拠法となっている。また、借換債は国債整理基金特別会計法が、財投債は財政融資資金特別会計法がそれぞれ発行根拠法となっている。なお、特例国債、いわゆる赤字国債は特例法(特別法)が発行根拠法である。

ちなみに、財務省では国債の発行額を発行根拠法別発行額と消化方式別発行額に分けて発表している。

関連サイト:
国債関係諸資料 - 財務省
国債管理政策 - 財務省
財政法 - 法令データ提供システム(総務省)
国債整理基金特別会計法 - 法令データ提供システム(総務省)
財政融資資金特別会計法 - 法令データ提供システム(総務省)

カレンダーベース市中発行額

読み方:カレンダーベースしちゅうはっこうがく

あらかじめ金額を定めた入札により発行する国債の4月から翌年3月までの発行予定額の総額のこと。財務省が発表している。

財務省では国債について、発行根拠法別発行額と消化方式別発行額に分けて発表している。そのうちカレンダーベース市中発行額は、消化方式別発行額に含まれている。

カレンダーベース市中発行額の内訳は、「30年債」や「15年変動利付債」、「短期国債」などで、個人向け国債は含まれない。

関連サイト:
国債関係諸資料 - 財務省
国債管理政策 - 財務省

物流二法

読み方:ぶつりゅうにほう

貨物自動車運送事業法と貨物利用運送事業法の2つの法律のこと。

物流二法では、主にトラック業の営業内容や、運賃の設定方法などについて規定している。

関連サイト:
貨物自動車運送事業法 - 法令データ提供システム(総務省)
貨物利用運送事業法 - 法令データ提供システム(総務省)

DiTTアクションプラン

別名:2015アクションプラン
英語:DiTT Action Plan
英語:2015 ACTION PLAN

デジタル教科書教材協議会が取りまとめた、学校教育におけるデジタル教科書教材の普及に向けた計画。電子教科書の普及を、政府が2020年度を目標としているのに対して、DiTTアクションプランでは民間による目標として「2015年度までの普及」を掲げている。

DiTTアクションプランの主な目標は、(1)全小中学生に情報端末を配布、(2)全教科のデジタル教材を開発、(3)全授業のうち約3割でのデジタル教科書の利用、の3点が主となっている。2010年度内に「DiTTビジョン」を策定し、翌11年内には新しいデジタル教材、アプリケーション、学習環境の開発と実証実験の開始を行うことを発表している。

関連サイト:
「DiTTアクションプラン」発表のお知らせ - DiTT デジタル教科書教材協議会

アバスチン

英語:Avastin

2007年に製造承認が下りた血管新生阻害剤。がん細胞が自らに栄養を送り込むため新たに血管を作る血管新生の働きを抑える効果がある。がん細胞が新生した血管を押さえると同時に、正常な血管を整える効果があるため、抗癌剤とアバスチンとを併用することによって、がん細胞まで抗癌剤を届きやすくする効果も期待できる。

アバスチンは点滴で投与される。主に、切除が不可能な大腸がん・肺がんなどに対して利用されている。

血管新生阻害剤

別名:血管新生阻害薬

悪性腫瘍(癌組織)が自らに血液を送り込むために新しく血管を作る「血管新生」作用を阻害する効果のある薬剤。癌の進行を遅らせ、また抗癌剤と併用することで抗癌剤の効果を促進させる効果も期待できる。

血管新生阻害剤の名称は「ベバシズマブ」。2007年に製造が承認され、「アバスチン」の名称で商品化されている。治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌などに対して使用されている。

がん難民

別名:癌難民
別名:ガン難民
英語:Cancer refugee

がん治療において、がん治療・克服のための積極的手段が尽き、苦痛緩和の為のケア(緩和医療)へと移行しつつある段階において、治療手段がないことへの不満、あるいは、これ以上治療できないと宣告されたことで見放された感覚を覚えている患者。

国立がんセンターの資料によれば、がん難民は下記のように定義されている。


“がん難民“とは、がんが進行して抗癌剤等の積極的な治療が受けられなくなり、主治医から見捨てられたと感じるときや、現在自分が受けている医療に満足できないと感じるときに使われる言葉です。
第1回がん対策情報センター外部委員意見交換会「新生国立がん研究センターの理念・使命」PDF資料より


手術、抗がん剤、放射線治療、という3つの主だった治療法をし尽くし、打つ手がなくなった患者に対しどのようにケアをしていくかは、がん治療における課題の一つとなっている。

関連サイト:
がん難民 - キャンサーフリートピア

WT1ペプチド

WT1遺伝子が生成するアミノ酸。癌細胞と非常に関わりが深く、ほぼすべての種類の癌細胞において発現していることがしられている。この特徴を活かしてWT1ペプチドを樹状細胞に覚えさせ、免疫療法に利用しようとする「WT1ペプチドワクチン」などの療法がある。

関連サイト:
WT1ペプチドを用いたガンの免疫療法の特色 - 大阪大学 WT1ワクチンのホームページ

免疫細胞療法

読み方:めんえきさいぼうりょうほう

がん(癌)などの治療法の一種で、体内の免疫力を高め、免疫細胞に癌細胞を攻撃させることで治療を図る方式のこと。

樹状細胞と呼ばれる、免疫細胞に抗原を覚えさせる役割を持った細胞に対して、癌細胞を覚えさせ、体外で増殖した上で免疫系に癌細胞を狙い撃ちさせる方式が、「樹状細胞ワクチン療法」と呼ばれている。体外で培養し、注射によって体内に戻すことから「養子免疫療法」とも言う。

癌の免疫細胞療法は「患部の切除」「抗がん剤の投与」「放射線治療」に継ぐ第4の治療法とも呼ばれている。上記いずれの方式に比べても、副作用の少なさ、入院治療などを伴わない患者の生活の質など、すぐれた点が多い。癌の免疫細胞療法は新たな癌治療法として注目されている。

樹状細胞

読み方:じゅじょうさいぼう

免疫細胞の一種。樹状の名のとおり分岐した突起を持っている。抗原を取り込み、他の細胞に提示することにより、体内の適応系統に抗原を覚えさせるという役割を持っている。この働きによって体内で異物を狙い撃ちする免疫機能が保たれている。

この樹状細胞を利用した免疫療法が、「樹状細胞ワクチン療法」(がんペプチドワクチン療法)と呼ばれる。これは患者から摘出した癌細胞を樹状細胞に覚えさせ、体外で培養して注射し、免疫系に癌細胞を攻撃対象として認識させるという手法である。体外で培養するため「養子免疫療法」とも呼ばれる。癌細胞の特徴として、癌細胞に特異的に見られる「WT1ペプチド」を樹状細胞に覚えさせる方式が主となっている。

関連サイト:
がんワクチン「樹状細胞ワクチン療法(樹状細胞療法)」 - テラ株式会社

Iターン就農

読み方:アイターンしゅうのう

都市部に生まれ育ち、サラリーマンなどの業種に就いていた者が、農業を志し地方に移り住んで就農すること。「Uターン就農」と同様、他業種から新規に就農する場合が多い。

Uターン就農

読み方:ユーターンしゅうのう

他産業から農業を志し、地方に移り住んで就農すること。典型的には、都市圏でサラリーマンなどを経験した後、脱サラして故郷で農家を営むような場合を指す。地方に生まれた人が故郷に戻る「Uターン現象」による就農を意味し、同じく都市部で生まれた人が地方に移り住んで就農することを「Iターン就農」とも呼ぶ。

就農

読み方:しゅうのう

農家に就職すること。農業に転職すること。就農のうち、都市圏などで他の業種を経験した後、転職して地方で農家を営むことを「Uターン就農」と呼ぶ。農家人口の現象も背景に、国や自治体では就農に際する支援資金などの交付を行っている。

家業を継ぐのではなく新規に就農する場合、容易な計画で開始してしまい、低収入で生活が成り立たないなどの理由で破綻することを「就農失敗」と呼ぶことがある。地方自治体の就農相談窓口や新規就農相談センターなどで、就農に関する支援や相談を受け付けている。

関連サイト:
全国新規就農相談センター
新規就農支援 - 農林水産省