新語時事用語辞典とは?

2011年1月28日金曜日

猿セレモニー

読み方:さるセレモニー
英語:Monkey ceremony

2011年1月25日に行われたAFC(サッカー・アジアカップ)準決勝の日本・韓国戦で、韓国選手がゴールを決めた際にカメラに向かって見せた、猿を真似たしぐさ。猿パフォーマンス。日本選手を揶揄する行為であるとして物議を醸した。

猿セレモニーの語源は、「セレモニー」が日本で言うところの「パフォーマンス」に相当するためである。ゴール後の祝福パフォーマンスのため、ゴールセレモニー、ゴールセレブレーション、あるいはセレブレーションなどとも言う。

近年、FIFAワールドカップをはじめとするサッカーの国際的な舞台において、観客や選手が相手チーム選手に人種差別的な言葉や身振りを示すといった行為が問題視されている。FIFAワールドカップでは2006年にユニセフと人種差別反対キャンペーンを実施、「Say No to Racism」をスローガンに掲げ、2011年現在に至るまで続けられている。

日韓戦でゴールを決めて「猿セレモニー」を行った選手は、スコットランドのプレミアリーグで活躍している。当人は試合後、日本を揶揄するパフォーマンスではないと釈明している。

関連サイト:
<アジア杯>奇誠庸の“猿セレモニー”に批判 - 中央日報日本語版 2011年01月26日

人種差別反対キャンペーン

読み方:じんしゅさべつはんたいキャンペーン

スポーツの世界大会などで見られる人種差別行為を廃絶すべく行われている活動。FIFA(国際サッカー連盟)の「Say No to Racism」キャンペーンや、FIA(国際自動車連盟)による「EveryRace」キャンペーンなどが特に知られている。

選手やサポーターが猿の真似をするなどして他国の選手を揶揄するといった、人種差別に類する行為は、近年減るばかりか、むしろ年々増えつつあるとされる。FIFAワールドカップでは2006年にユニセフと協力して「反人種差別の日」キャンペーンを実施。以来、人種差別廃絶をFIFAワールドカップにおける重要なスローガンとして実施している。

関連サイト:
ユニセフ、2006年FIFAワールドカップ「反人種差別の日」キャンペーンをサポート - ユニセフ

間接償却

読み方:かんせつしょうきゃく

融資先の企業が経営破綻した場合に備えて貸倒引当金を積み立てること。または、融資先の企業が経営悪化した場合に、適宜貸倒引当金を積み立てること。いずれの場合においても、貸借対照表に計上される。無税償却の1つ。

間接償却では、帳簿に貸倒引当金の名目で不良債権が残る。もし、融資先の企業が経営破綻した場合には、貸倒引当金が取り崩され不良債権が消滅する。

なお、無税償却には間接償却の他に直接償却がある。

直接償却

読み方:ちょくせつしょうきゃく

貸倒引当金などの不良債権を帳簿から切り離して貸借対照表に計上しない(オフバランスする)こと。無税償却の1つ。

直接償却では、会計上、不良債権が存在しないため企業リスクを抑えられることがあるが、取引上においては企業との融資関係が消滅するため、取引先企業の信用度が下がる場合がある。

直接償却の手段には、私的整理や法的整理、債権売却の3つが挙げられる。

なお、無税償却には直接償却の他に間接償却がある。

有税償却

読み方:ゆうぜいしょうきゃく
別名:有税処理
英語:taxable depreciation

債権償却において、税務上利益とみなす償却のこと。一方、損金とみなす償却のことを無税償却という。

有税償却は、企業会計上においては費用として認められるが、税務上は損金とみなされない。

賭博場開張

読み方:とばくじょうかいちょう

賭博場を開くこと。

賭博場開張により寺銭などで利益を図ると賭博場開張図利罪に問われる(刑法第186条)。

なお、賭博場は、部屋の一室に設けることが多いが、過去の判例では、電話や電子メールなどの通信手段によるやりとりでも賭博場開帳とみなされている。

関連サイト:
刑法

賭博場開張図利罪

読み方:とばくじょうかいちょうとりざい
別名:賭博場開張等図利罪
別名:賭博場開張等図利
別名:賭博開帳図利罪
別名:賭博場開張罪

賭博場を開き寺銭などで利益を図ることによって成立する犯罪。刑法第186条では、賭博場開張等図利について、『賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、三月以上五年以下の懲役に処する。』と規定している。

賭博場は、部屋の一室に設けることが多いが、過去の判例では、電話や電子メールなどの通信手段によるやりとりにおいても賭博場開張図利罪が成立している。

また、賭博場開張図利罪では、利益を図った結果、利益が生じなくても犯罪が成立する。

関連サイト:
刑法