新語時事用語辞典とは?

2011年3月30日水曜日

赤十字社

読み方:せきじゅうじしゃ
英語:Committee of the Red Cross
英語:Red cross society

「国際赤十字社」、および、その下位組織となる各国の現地法人の通称。

赤十字社は人道的支援活動を主な目的として国際的に活動する団体。第1回ノーベル平和賞受賞者アンリ・デュナンにより設立された。

日本では「日本赤十字社」が特殊法人として設立され、活動している。

関連サイト:
International Committee of the Red Cross (英語)
日本赤十字社

V6エンジン

読み方:ブイろくエンジン
別名:V型6気筒エンジン

6本のシリンダーを左右交互に3本ずつ、V字型に配置した多気筒エンジン。主に中型以上の高級車などに採用されている。

V6エンジンに対して、シリンダーを6本とも直列に配置したエンジンを「直6」(直列6気筒エンジン)などと呼ぶ。

自然エネルギー

読み方:しぜんエネルギー

自然現象から採集できるエネルギーの総称。太陽光や風力など。石油をはじめとする、枯渇が危惧される資源との対比で用いられることが多い。「再生可能エネルギー」とも呼ばれる。

自然エネルギーはカーボンニュートラルなクリーンエネルギーである。反面、自然現象に由来するため発電量の制御が比較的難しいなど、実運用に際してはさまざまな課題も残されている。

2011年3月29日に、政府は、3月11日の震災により発生した原発事故を受けて、原子力発電所の増設を盛り込んだ「エネルギー基本計画」は大幅に見直すことを発表しており、自然エネルギーの利用比率も高まると見られている。

リスク志向

読み方:リスクしこう

個人投資家や機関投資家などの投資家が、株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などを行い、資金を投資へシフトすること。

「リスク志向」は、安定相場や投資妙味のある相場などで見られることが多い。

なお、資金を現金へシフトすることを「リスク回避志向」という。

リスク回避志向

読み方:リスクかいひしこう

個人投資家や機関投資家などの投資家が、株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などから引き揚げて、資金を現金へシフトすること。

「リスク回避志向」は、不安定相場や投資妙味のない相場などで見られることが多い。

なお、資金を投資へシフトすることを「リスク志向」という。

一般会計総額

読み方:いっぱんかいけいそうがく

各年度の国の会計において、一般会計として計上される額のこと。国の会計から「特別会計総額」を差し引いた額でもある。

「一般会計総額」には、福祉や教育などの分野における事業の歳入、および、歳出などが含まれている。

期日前投票所

読み方:きじつぜんとうひょうじょ

選挙において、投票日に投票を行うことのできない有権者が期日前に投票を行えるよう設けられる投票所。各市区町村に1ヵ所以上用意される。

期日前投票所では期日前投票立会人と呼ばれる立会人が在所しており、選挙期日に行う投票と同様、用紙を投票箱に投じる方式で、投票に参加することができる。

期日前投票所は、公職選挙法における「期日前投票制度」に基づき設置される。期間や場所について該当の自治体等に確認する必要がある。

関連サイト:
投票制度 - 総務省 なるほど!選挙

電気使用制限

読み方:でんきしようせいげん

電力不足などを理由として、電気の使用を制限すること。特に、「電気事業法」第27条に基づき大口需要家などの消費電力を制限する措置を指すことが多い。

電気事業法では、「電気使用制限等規則」の項において、「経済産業大臣が指定する電力量の限度を超えて当該一般電気事業者等が供給する電気を使用してはならない」と規定している。

2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の原発事故により、東京電力の管内にある東京都および関東各県では電力の供給不測に陥っている。3月30日現在は輪番停電の実施によってしのいでいるが、電力消費量がピークに達する夏に向けて、電気事業法に基づく電気使用制限が検討されることが発表された。

震災復興

読み方:しんさいふっこう

震災により衰退した地域や都市が再び盛んになること。

巨大地震の直撃を受けた都市などでは、住民の負傷・死亡だけでなく、生活基盤や都市機能が失われるか、あるいは著しく損なわれる。その中で、被災地では地方自治体をはじめとして数ヵ年の復興計画を立案し、国などの支援も得ながら、再開発事業として徐々に実行に移される。

被災地では家屋が倒壊してガレキとなり、撤去作業だけで数百億円に上るなど、復興には多額の費用を必要とする。地方自治体に対して国が補助することも多い。「東京版震災復興宝くじ」のように、他地域の自治体が震災復興費用の捻出に乗り出す場合もある。「東京版震災復興宝くじ」は阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などで発売されており、2011年3月30日現在、東北地方太平洋沖地震でも発売することが発表されている。

100%減資

読み方:ひゃくパーセントげんし

企業再生の過程において、企業が発行済株式を全部取得条項付種類株に変更した上で既存の株主から株式を取得すること。

「100%減資」では、再生前の株主を排除することが目的とされる。企業は既存の株主から株式を取得した後に、新たな出資者に対して新株を発行する。

小動き

読み方:こうごき

株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場において、値動きがあまりなく、安定した価格で推移していること。

「小動き」は、「売り圧力」と「買い圧力」がほぼ同じのいわゆる「売り買い拮抗」の状態で起きることが多い。また、出来高の少ない「閑散相場」でも起きるとされる。

内定取り消し

読み方:ないていとりけし
別名:内定取消し
別名:内定取消
別名:採用内定取消し

企業への就職が内定した後、その内定を取り消すこと。特に、新卒者(新規学卒者)の就職内定を企業側が取り消す場合を指すことが多い。

内定取り消しの理由は諸般あるが、内定を出した後に企業側で経営が悪化したため、といった場合もあり問題視されている。厚生労働省は事業主に対して採用内定は取り消さず、内定取り消しを防止するためにあらゆる手段を講じるよう勧告している。

2011年3月には、東北地方で3月11日に発生した東日本大震災の影響で、被災地および周辺地域で内定取り消しが相次ぎ、各所で臨時の相談窓口が設けられるなどの対応が進められている。

東京円

読み方:とうきょうえん

東京外国為替市場で取引きされている円相場のこと。

東京円の対通貨としては、アメリカドルを始め、ユーロやポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、香港ドルなどが挙げられる。

エネルギー基本計画

読み方:エネルギーきほんけいかく

将来のエネルギー供給について、環境配慮型電源の採用や電力の安定供給などを主眼として政府が推進する計画。

エネルギー基本計画は2002年に成立した「エネルギー政策基本法」に基づく計画である。2003年10月に決定され、2007年、および2010年に改定されている。

従来のエネルギー基本計画では、再生可能エネルギーなどと共に、クリーンエネルギーでありかつ発電力の大きい原子力発電が十数基新設される方針だったが、2011年3月11日に福島原発で発生した原発事故を受けて、政府は3月29日に計画の見直しを行う旨の発表をしている。

支援材料

読み方:しえんざいりょう

株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場においては、相場上昇の要因のこと。

支援材料には、通貨当局による政策金利の変動や企業の業績発表、各国の経済指標などが挙げられる。

ちなみに、東京株式市場においては、ニューヨーク株式市場の相場に影響されることが多い。例えば、ニューヨーク株式市場が高値引けすると、それを支援材料として東京株式市場は連れ高で始まることが多い。

全面無罪

読み方:ぜんめんむざい

刑事訴訟において、被告人の主張をすべて認めた上で無罪の判決を下すこと。

「全面無罪」に対して、検察の主張の一部は認めるものの、おおむね被告人の主張が認められた場合には単に無罪という。

なお、全面無罪となった事件については、検察は控訴しない場合が多い。

売り買い拮抗

読み方:うりかいきっこう

株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場において、「売り圧力」と「買い圧力」がほぼ同じ状態のこと。小動きで推移することが多い。

「売り買い拮抗」の状態になる要因としては、投資判断が二分されていることなどが挙げられる。

「売り買い拮抗」は相場の分岐点である場合が多い。例えば、高値圏で「売り買い拮抗」の状態になれば、そこが高値となる可能性がある。一方、安値圏で「売り買い拮抗」の状態になれば、そこが安値となる可能性がある。

破棄差し戻し

別名:破棄差戻し
読み方:はきさしもどし

上級裁判所(上級審)が前の裁判における判決(原判決)を破棄し、原裁判所へ再び審理するよう事案を送り返すこと。

破棄差し戻しは控訴審または上告審において行われる。控訴審の場合は第一審へ、上告審の場合は控訴審へ差し戻すことになる。判決の破棄差し戻しがあった場合は再度審理がやり直される。

フランス電力公社

別名:Électricité de France
別名:Electricite de France
別名:EDF

フランスの国有会社を前身とする電力会社。2004年に民営化されたが、株式の過半数はフランス政府が保有している。

2011年3月16日には、フランスに拠点を持つ原子力産業の大手企業「アレバ」と共同で、震災の被害を受けて原発事故が発生した東京電力福島第一原子力発電所へ支援物資を送ると表明している。

関連サイト:
EDF(フランス語)

トレンチ

英語:trench

堀、外堀、塹壕、といった意味の英語。地質調査の際に遺跡周りを掘ったり、雨水を濾過浸透させるために掘ったり、戦線で兵士が潜む場として掘られたりと、用途は様々である。

特に雨水などを地中に浸透させるために設けられる排水施設を「浸透トレンチ」という。

東京電力福島第一原子力発電所では、建屋外で配管などを通すために設けたトンネル状の空間をトレンチと呼んでいる。2011年3月29日時点ではこのトレンチに汚染水が溜まっている点が大きな問題となっている。

大口売り

読み方:おおぐちうり

主に株式市場において、資金力のある機関投資家や証券会社の自己売買部門などが、大量の株式を売ること。

「大口売り」が行われると、相場は、通常とは異なる値動きで下降することが多い。また、閑散相場において「大口売り」が行われると、相場は一段安になることもある。

「大口売り」による相場の下降は「思惑売り」を生むこともあり、仕手化することもある。

なお、「大口売り」は、商品先物取引市場や外国為替証拠金取引(FX)市場などでも行われる。

ちなみに、大量の株式を買うことを「大口買い」という。

大口買い

読み方:おおぐちがい

主に株式市場において、資金力のある機関投資家や証券会社の自己売買部門などが、大量の株式を買うこと。

「大口買い」が行われると、相場は、通常とは異なる値動きで上昇することが多い。また、閑散相場において「大口買い」が行われると、相場は一段高になることもある。

「大口買い」による相場の上昇は「思惑買い」を生むこともあり、仕手化することもある。

なお、「大口買い」は、商品先物取引市場や外国為替証拠金取引(FX)市場などでも行われる。

ちなみに、大量の株式を売ることを「大口売り」という。

利上げ観測

読み方:りあげかんそく

個人投資家や機関投資家などの市場ウォッチャーが、金利の引き上げが行われると予測すること。インフレの兆候が見られる場合に「利上げ観測」が広まることが多い。

「利上げ観測」が広まると、株式市場では株安になることが多く、また、外国為替証拠君取引(FX)市場ではその国の通貨が高くなることが多い。

なお、金利の引き下げが行われると予測することを「利下げ観測」という。

利下げ観測

読み方:りさげかんそく

個人投資家や機関投資家などの市場ウォッチャーが、金利の引き下げが行われると予測すること。デフレの兆候が見られる場合に「利下げ観測」が広まることが多い。

「利下げ観測」が広まると、株式市場では株高になることが多く、また、外国為替証拠君取引(FX)市場ではその国の通貨が安くなることが多い。

なお、金利の引き上げが行われると予測することを「利上げ観測」という。

閑散相場

読み方:かんさんそうば

株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場などにおいて、通常時よりも出来高が少ないこと。

閑散相場では、大きく値動きもなく相場が推移することが多い。

閑散相場の要因としては、重要な経済指標の発表前や連休前などで投資意欲が弱い場合や、銘柄(通貨)への関心度が低い場合などが挙げられる。