新語時事用語辞典とは?

2011年6月1日水曜日

政務三役

読み方:せいむさんやく
別名:政務3役

各省庁において任命されている、国務大臣、副大臣、政務官という3つの役職。

政務三役は定期的に「政務三役会議」と呼ばれる議会を開き、状況の報告や今後の方針の打ち合わせなどを行っている。

発行価額

読み方:はっこうかがく
英語:Issue value

株式の引受人が、株式を発行する企業に対して払い込む1株あたりの金額のこと。

株式の引受人は、発行価額にいくらかを上乗せした金額を「発行価格」として設定し、投資家などへ売り出す。

前震

読み方:ぜんしん

巨大地震において、最も規模の大きな「本震」が発生する前に、前兆的に発生する場合があるとされる地震。「予震」とも言うが、「余震」と区別する場合に前震の呼称を用いる。

ある程度、規模の大きな地震は、最大規模の揺れを示す「本震」の前後に、相対的に小さな規模の地震を伴うことが多い。最初に本震が発生し、余震を伴うタイプの地震を「本震・余震型地震」といい、本震の前に相対的に規模の小さな地震が発生するタイプのものを「前震・本震・余震型地震」という。

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、本震から2日ほど前にマグニチュード7クラスの地震が観測されており、本震の前震に当たると見られている。

単元株制度

読み方:たんげんかぶせいど

単元株や単元未満株について、その扱いを取りまとめて規定したもの。2001年6月の商法改正により新設された。

単元株制度では、1単元の株数は1株から1000株までの間でなければならないと規定している。議決権の行使は、1単元以上所有する株主に与えられ、単元未満株の株主には与えられない。

ちなみに、2001年6月の商法改正前では、単位株制度が採用されていた。

人力発電機

読み方:じんりきはつでんき

人間が動力源となって発電を行う装置。ハンドルを手で回したり、ペダルを足で漕いだりするなどの方式で運動エネルギーを伝え、電力を必要とする機器を駆動させる、または、充電する装置。

身近なところでは、手で握ったり、レバーを回したりして発光させる懐中電灯のような例がある。また、エアロバイクのようにペダルを回して蓄電池に充電可能な商品なども発売されており、注目を集めている。

かりゆし姿

読み方:かりゆしすがた

沖縄の半袖開襟のシャツ「かりゆしウェア」を着用した格好。クールビズの典型的な服装例の一つで定番とされている。国会でも、毎年クールビズの期間にはかりゆし姿で閣議に臨む閣僚は多い。

2011年の夏は、3月に発生した東日本大震災および原発事故の影響を受けて、電力ピーク時の本格的な電力不足が懸念されており、クールビズをいっそう推進する「スーパークールビズ」などが提唱されている。佐賀県では「ウルトラクールビズ」と称して短パンおよびサンダルの着用もよしとしている。

ウルトラクールビズ

夏場の節電傾向に備え推進されている「クールビズ」において、環境省が提唱する「スーパークールビズ」を更に推し進めた形として、佐賀県武雄市が実施した軽装スタイル。

ウルトラクールビズでは、従来許可していたノーネクタイ、ポロシャツ、Tシャツだけでなく、短パン(半ズボン)の着用、サンダル履きもよしとする。ただしサンダルはかかとのあるものに限られ、ビーチサンダルは不可。

武雄市役所は市職員にウルトラクールビズを奨励、室温は28度に設定し省エネに励むという。

関連サイト:
6月1日からウルトラクールビズに取り組みます - 武雄市:市役所から

プルサーマル計画

読み方:プルサーマルけいかく

原子力発電において、ウランとプルトニウムから成る「MOX燃料」を使用して発電を行う「プルサーマル」方式の実用化を目指す計画。プルトニウムをサーマルリアクタ(軽水炉)で使用することから、プルサーマルと略される。

発電に使用された核燃料にはプルトニウムと呼ばれる人工放射性元素とウランが含まれる。これらを再処理によって取り出し、混合させ、代替燃料として軽水炉で使用することが可能となる。従来の軽水炉で運用することが可能であるため、高速増殖炉が実用化されるまでの過渡的方式として期待されている。

プルサーマル計画使用済み核燃料を再利用することになるため、高レベル放射性廃棄物の排出量を削減することができるというメリットもある。その反面、MOX燃料は制御棒の制御能力が悪くなり、安全に停止させる難易度が向上する。また、ウランから新規に核燃料を製造するほうが経済的効率が高い。

日本では「もんじゅ」のトラブルにより高速増殖炉の開発計画が長期的に頓挫しかけたことから、その間の空白を埋める代替手法としてプルサーマル計画が進められた。2009年に九州電力がMOX燃料の使用を開始、2011年5月時点で四国電力、東京電力など複数の発電事業者がプルサーマル発電を進めている。

世界平和度指数

読み方:せかいへいわどしすう
英語:Global Peace Index

経済平和研究所(Institute for Economics and Peace)などが取りまとめている、特定の評価指標のもとに各国の「平和」の度合いを評価するランキング。約1年ごとに更新されている。

世界平和度指数では平和を脅かす要素に対して加点する方式で評価が与えられ、点数が少ないほど平和度が高い、と評価する。評価指標には20数種類の項目があり、内戦の程度や死者数、近隣国との政治的関係、殺人事件の発生件数、などがある。一方で性犯罪などは項目に含まれていない。

日本は、2010年から2011年と2年連続で第3位にランク付けされている。ちなみに2010年の1位はニュージーランド、2011年の1位はアイスランドである。

なお、世界平和度指数では治安やDGPといった要素は指標のひとつではあるが、必ずしも評価に直結するものではない。また、いわゆる大国が必ずしも上位にランクインするとも限らない。2011年のランキングでは、中国は80位、米国は82位、ロシア連邦は147位で調査対象153ヵ国中最下位から7番目、となっている。

関連サイト:
Vision of Humanity