新語時事用語辞典とは?

2011年7月12日火曜日

揺さぶられっ子症候群

読み方:ゆさぶられっこしょうこうぐん
別名:揺さぶられ症候群
別名:乳児揺さぶり症候群

生後間もない乳児の体が揺さぶられることで、脳や神経などが損傷をうけることで生じる症候群。何らかの障害が後遺症として残したり、ダメージが大きければ死んだりする場合もある。

生後すぐの乳児は、首が据わっていないため脳が揺られやすく、また、頭蓋に隙間が多いため頭が揺さぶられた際に受けるダメージが大きい傾向にある。強く揺さぶることも危険であるが、長時間ゆっくりと揺さぶることでも揺さぶられっ子症候群を発する危険があり、親や保育者が子供をあやそうとする行為を通じて揺さぶられっ子症候群になってしまう場合もある。

ちなみに、育児ストレスなどで子供の体を強く揺さぶり、揺さぶられっ子症候群によって死なせてしまうといった事件が発生した際、その死因として「乳児揺さぶり死」という表現が用いられた。

ペットボトル症候群

読み方:ペットボトルしょうこうぐん
別名:ペットボトルシンドローム
別名:ソフトドリンク・ケトーシス
英語:PET-bottle syndrome

清涼飲料水やジュース飲料などを大量に摂取することで発生する急性の糖尿病。ペットボトル症候群という呼び名の由来は、症状がペットボトル飲料をよく飲む若者に多くみられたためといわれている。

スポーツドリンクを含む清涼飲料水には少なからず糖分が含まれており、短期間に大量に飲むと、血糖値が急激に上昇し、インシュリンの欠乏による酸血症となり、腎不全や呼吸不全といった糖尿病の疾患を引き起こす危険がある。

夏の暑い季節には、熱中症対策などの点から、こまめに水分をとることが推奨される。ただし、飲み物に含まれる糖分には十分考慮し、可能であれば水や茶といった無糖の飲み物を選択するなどの対応をとることが望ましいとされる。

セシウム汚染牛

読み方:セシウムおせんぎゅう
別名:肉用牛セシウム汚染
別名:セシウム汚染肉

東京電力福島第一原子力発電所の原発事故の影響で飛散したと思われる放射性セシウムが検出された肉用牛、および牛肉。

2011年7月に、福島県の農家が出荷し流通した肉牛から「食品衛生法の暫定基準値」を超える量の放射性セシウムが検出され、全国に波紋を呼んでいる。農林水産省と福島県は、原発周辺の地域(緊急時避難準備区域、計画的避難区域)の農家から出荷された全ての肉牛を対象として放射線量を調べる全頭検査を行うと発表している。

関連サイト:
放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた牛の肉に関するQ&A - 大阪府

エネルギー政策

読み方:エネルギーせいさく

エネルギーに関する政府、または、政党の基本的な政治の方針のこと。

日本におけるエネルギー政策は、「エネルギー政策基本法」により規定されている。エネルギー政策基本法では、『エネルギーの需給に関する施策を長期的、総合的かつ計画的に推進し、もって地域及び地球の環境の保全に寄与するとともに我が国及び世界の経済社会の持続的な発展に貢献することを目的とする。』としている。

日本のエネルギー政策には、太陽エネルギーやバイオ燃料といった再生可能エネルギーの研究、省エネルギー、および、節電の推進活動、石油をはじめとする輸入エネルギーの管理などが挙げられる。これらは資源エネルギー庁を中心に執り行われている。

なお、エネルギー政策の1つである原子力政策は、2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所での放射能漏れ事故を受けて、政財界の一部から見直しを唱える声が上がっている。

関連サイト:
エネルギー政策基本法
資源エネルギー庁

全頭検査

読み方:ぜんとうけんさ

牛や豚などの家畜に対して、感染症をはじめとするリスクを持つ家畜が出回るのを回避するために、対象となる可能性のある家畜を全て、1頭も残らずに検査すること。

2011年7月11日、福島県から出荷された肉牛から食品衛生法の暫定基準値をこえる放射性セシウムが検出された。これをうけて農林水産省と福島県は、県内の特定地域において飼育されている肉牛の全頭検査を行うことを発表した。

市場センチメント

読み方:しじょうセンチメント
英語:Market sentiment

株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場などの、市場心理、あるいは、投資家心理のこと。

市場センチメントは、主要各国政策金利や経済指標などの発表などで揺れ動くことが多い。例えば、ある株式銘柄の決算発表に悪い結果が出れば、市場センチメントは弱気ムードとなり株価は下降しやすくなる。

市場が小さいほど、市場センチメントの市場に及ぼす影響は大きいとされる。

原子力行政

読み方:げんしりょくぎょうせい

原子力を利用するにあたって、国や自治体などの執行機関が業務を行うこと。

日本における原子力行政は、原子力安全委員会をはじめ、原子力発電環境整備機構、日本原子力研究開発機構などの機関により業務が執り行われている。

関連サイト:
原子力安全委員会
原子力発電環境整備機構
独立行政法人日本原子力研究開発機構

カンボジア証券取引所

読み方:カンボジアしょうけんとりひきじょ
英語:Cambodia Securities Exchange
英語:CSX

カンボジアのプノンペンに所在する証券取引所の名称。

カンボジア証券取引所は2011年7月に、カンボジアで初めての証券取引所として設立された。

カンボジア証券取引所には、「Telecom Cambodia」や「Sihanoukville Autonomous Port」、「Phnom Penh Water Supply Authority」などの国営企業が上場している。

関連サイト:
カンボジア証券取引所 - (英語)
Telecom Cambodia - (英語)
Sihanoukville Autonomous Port - (英語)

ノッチ

英語:notch

信用格付け会社が行う格付けの最小単位のこと。

一般的に格付けは、AAA、AA、A、BBB、BB、Bなどアルファベットでランクを表す。そして、それぞれのランクについて「+」、「-」、符号なしの3種類で表す。例えば、AAについての格付け順は「+AA」、「AA」、「-AA」となる。このうち、「+AA」と「AA」との差、あるいは、「AA」と「-AA」との差を1ノッチという。また、「+AA」と「-AA」の差を2ノッチという。

乳児揺さぶり死

読み方:にゅうじゆさぶりし

生後まもない乳児の体、特に頭部を揺さぶることで、乳児に「揺さぶられっ子症候群」を引き起こして死なせること。

揺さぶられっ子症候群は、首が据わらず頭蓋にすきまも多い乳児期に、過度に体を揺らされることによって、脳がダメージを受けて発症する症候群である。何らかの後遺症が残る場合もあれば、死ぬ場合もある。また、乳児揺さぶり死は、乳児への虐待ばかりではなく、乳児をあやそうとして揺らすことで発生する場合もある。

三浦半島断層群

読み方:みうらはんとうだんそうぐん

神奈川県のある三浦半島の中部にある断層群。数キロ~10数キロメートルの活断層が半島を横断するように存在する。

三浦半島断層群の活動周期は明らかになっておらず、数千年の間隔で活動していると推測されているが、もし発生した場合、神奈川県の主要な都市において震度7クラスの地震が発生することが予測されている。

三浦半島断層群において、今後30年間で地震の発生する確率は、6パーセントから11パーセントとされていた。これだけでも非常に確率が高いわけだが、2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で、発生確率はさらに高まったものと見られている。

三浦半島断層群の震災の影響の調査結果葉2011年の7月に発表された。6月には長野の「牛伏寺断層」、東京の「立川断層帯」、福島と宮城にまたがる「双葉断層」の地震発生確率が情報したと発表されている。

関連サイト:
三浦半島断層群