新語時事用語辞典とは?

2011年8月4日木曜日

震災後出生

読み方:しんさいごしゅせい

震災後の出産。東日本大震災における義援金の支給に関して、震災が発生した後に生まれた子供は給付対象として数えるかどうかが議論の的となっている。

東日本大震災の義捐金支援は、初回は世帯ごとに支給されたが、2回目以降は自治体に配分が委ねられており、個人個人に対して支給している自治体もある。そのうちいくつかの自治体では、震災の発生後に生まれた子供に対しても義捐金を配分しているが、他のいくつかの自治体では、震災後に生まれたこどもは給付対象にしていないことがわかり、対応が疑問視されている。

発がん性評価

読み方:はつがんせいひょうか
別名:発ガン性評価
別名:発癌性評価

化学物質などの人体に対する発がん性、すなわちガンに罹るリスクを評価・分類したもの。国際がん研究機関(IARC)による発がん性評価がよく知られている。

IARCでは発がん性評価を1(発がん性がある)~4(おそらく発がん性はない)の各段階に分けて分類している。ただし、この段階はガンになりやすいことを意味するものではなく、ガンの発生との関連性が評価済である、という意味合いである。

IARCの発がん性評価において、「発がん性がある」グループには喫煙や飲酒、ダイオキシンなどが含まれる。また、「発がん性があるかもしれない」グループの例として、コーヒー、漬物、アセトアルデヒド、鉛、などがふくまれている。

関連サイト:
国際がん研究機関(IARC)の発ガン性評価方法 - 関西電力

市場関係者

読み方:しじょうかんけいしゃ

株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場、商品先物市場などと係わりのある人のこと。

市場関係者は、証券会社や銀行などの金融機関に所属するアナリストやストラテジスト、エコノミストなどを指す場合が多い。一般的に、市場関係者には投資家や市場筋などは含まない。

超円高

読み方:ちょうえんだか

対円通貨が歴史的な円高水準の状態であること。主に、米ドル円の為替レートで使われることが多い。

超円高とされる為替レートの規定はないが、過去最高値に近づいた時、あるいは、過去最高値を抜いた時などに用いられる。

なお、米ドル円における超円高としては、1995年7月の1ドル79円75銭、2011年3月の1ドル76円25銭などが挙げられる。2011年8月4日現在、1ドル76円25銭は変動相場制以降の米ドル円の最高値である。

米ドル円は2011年8月2日に1ドル76円29銭を付け、過去最高値に迫った。なお、翌々日の8月4日には、超円高の回避のために日本銀行(日銀)による単独介入が行われた。

関連サイト:
日本銀行(日銀)

領土に関する特命委員会

読み方:りょうどにかんするとくめいいいんかい

自民党内に設置された、日本と外国との間の領土問題に関連する特命委員会。委員長は石破茂・政調会長。

2011年8月1日に、領土に関する特命委員会のメンバーである自民党所属議員の3名が、韓国の鬱陵島(ウルルン島)へ党務として訪問した。「鬱陵島」は、日本と韓国がそれぞれ領有権を主張している「竹島」(独島)に韓国側から最も近い島であり、韓国から鬱陵島に赴く窓口となっている島である。

鬱陵島への視察は数日間の予定であったが、空港で韓国側は議員らの入国を拒否するという異常事態となった。

8月3日時点で、自民党内では9月に再び議員が鬱陵島に赴く意向が表明されている。

児童手当

読み方:じどうてあて

児童を養育している保護者に対して給付される手当て。日本では1971年に公布された「児童手当法」に基づき、1972年から施行されている。2007年の改正を経た後、2010年に「子ども手当」の施行によって一旦廃止されている。

2011年8月4日、民主党、自民党、公明党の3党の幹事長および政調会長が会談し、現行の「子ども手当て」を2011年内に廃止した上で、2012年度以降は児童手当を改正した上で復活させることで合意した。

2007年に改正された児童手当の内容は、0歳から12歳まで(小学校修了前)の児童の保護者を対象とし、3歳未満の児童一人当たりに一律1万円、3歳以上12歳までの児童に対しては一律5千円(ただし第3子以降は1万円)を、月額で支給するというものだった。

2012年以降の修正案では、3歳未満の児童一人当たりに月額で一律1万5千円、3歳から12歳までの第1子および第2子には月額で一律1万円(第3子以降は1万5千円)を支給する、と変更されている。

円安介入

読み方:えんやすかいにゅう
別名:円安為替介入

中央銀行が円を買って為替相場をコントロールすること。対円通貨への為替介入の1つ。主に日本銀行(日銀)が行うことが多い。

円安介入は、主に米ドル円などの対円通貨の急激な円安傾向に歯止めを掛けることを目的として行われることが多い。

円安介入は、日本銀行(日銀)による単独介入のケースが多いが、円安に歯止めが掛からない場合には各国の中央銀行による協調介入が行われることもある。

なお、中央銀行が円を売って為替レートを操作することを「円高介入」という。

関連サイト:
日本銀行(日銀)

円高介入

読み方:えんだかかいにゅう
別名:円高為替介入

中央銀行が円を売って為替相場をコントロールすること。対円通貨への為替介入の1つ。主に日本銀行(日銀)が行うことが多い。

円高介入は、主に米ドル円などの対円通貨の急激な円高傾向に歯止めを掛けることを目的として行われることが多い。

円高介入は、日本銀行(日銀)による単独介入のケースが多いが、円高に歯止めが掛からない場合には各国の中央銀行による協調介入が行われることもある。

なお、中央銀行が円を買って為替レートを操作することを「円安介入」という。

関連サイト:
日本銀行(日銀)

原発関連首脳

読み方:げんぱつかんれんしゅのう
別名:原発関連3首脳

経済産業省の原子力関連部門における3名の高官。福島第一原子力発電所における原発事故に関する責任問題の関連で、更迭が決定された。

3名の原発関連首脳とは、経済産業省事務次官の松永和夫、経済産業省原子力安全・保安院の院長である寺坂信昭、経済産業省資源エネルギー庁長官の細野哲弘、の3名である。前日に試案として発表された「原子力安全庁」の骨子にもある、経済産業省と原発行政の切り離しが進む形となる。

原発関連首脳の更迭は2011年8月4日に発表された。更迭を決定した経済産業省の長官である海江田万里は、8月4日の発表時点では自らの辞任について直接に言及していないが、原発関連首脳の更迭が完了した後に辞任を表明するものと見られている。

単独介入

読み方:たんどくかいにゅう
別名:単独為替介入

中央銀行が単独で為替相場をコントロールすること。中央銀行による為替介入の1つ。

単独介入は、主に為替レートの急激な変動に歯止めを掛けることを目的として行われることが多い。また、単独介入は、自国の為替レートを操作する場合に行われることが多い。

単独介入で歯止めを掛けられなかった場合、他国の中央銀行と協力しあって為替レートの操作をする「協調介入」が行われることがある。

ムイファー

別名:平成23年台風第9号
別名:ムイファ
別名:Muifa

2011年7月28日にフィリピンの東の沖で発生した台風。西に向かった後に北上し、8月4日現在、沖縄県の辺りを西に進んでいる。規模は「非常に強い台風」である。

7月12日に発生した台風6号(平成23年台風第6号)、通称「マーゴン」も、非常に強い台風、かつ、超大型台風であった。西日本の一部に掛かって局地的に激しい雨を降らせたが、関東に向かう前に太平洋側に逸れるような形で通過していった。

非常に強い台風

読み方:ひじょうにつよいたいふう

台風の風の強さを表す語で、最大風速が毎秒44メートル以上~毎秒54メートル未満の強さの台風のこと。

非常に強い台風ほど強くない台風は「強い台風」と呼ばれる。最大風速が毎秒33メートル~44メートルの規模が強い台風に該当する。また、毎秒54メートル以上の非常に強い台風より更に強い台風は「猛烈な台風」に分類される。

2011年7月12日に発生した台風6号「マーゴン」は非常に強い台風である。台風の大きさは「超大型台風」に分類されている。また、7月28日に発生した台風9号「ムイファー」も非常に強い台風となっている。

関連サイト:
台風に関する用語 - 気象庁