新語時事用語辞典とは?

2011年12月22日木曜日

自己注射

別名:在宅自己注射
英語:self-inject
英語:self-injection

注射を自分で使用し、注射薬を投与すること。

注射は医療行為であり、原則的には医師や看護師などの有資格者のみが行える行為であるが、自己注射については一部無資格者でも行うことが許容されている。なお、自己注射では、主に使い捨ての注射器(ディスポーザブル注射器)が用いられる。

自己注射は長期にわたり頻繁な注射・投薬が必要な療法などで行われる場合が多い。例としては、糖尿病治療のためのインスリン注射、不育症予防のためのヘパリン注射、血友病治療のための血液凝固因子薬自己注射、などがある。

自己注射を行うことにより、定期的に注射薬の投与が必要な医療行為を自宅で行うことができる。そのつど通院しなくて済む分、時間や交通費費用、または通院によるストレスなどの負担も軽減することができる。

資産・負債の総合管理

読み方:しさんふさいのそうごうかんり
英語:ALM
英語:Asset and Liability Management

金融機関が、金融環境の変化などによって生じる市場リスクをコントロールしながら資産・負債を管理する手法のこと。

資産・負債の総合管理では、為替市場や株式市場などの市場リスクをコントロールする。

資産・負債の総合管理の目的は、資金調達コストを削減したり、資金運用の効率化を図ったり、収益を安定化させることにある。

汚染樹皮

読み方:おせんじゅひ
別名:放射能汚染樹皮

木材加工などで原木から出た樹皮や木くずのうち、何らかの汚染を受けたもの。特に、福島原発の事故により放射性物質による汚染をうけた樹皮。

福島県内の製材所などでは、本来は廃棄される樹皮に放射性物質が付着しており、処分することができずに保管されている例が多くある。がれき(放射性がれき)と異なり、放射能汚染樹皮には国からの補助費用などは用意されていない。

放射能に汚染された樹皮の量は、放射性物質の付着により話題になった稲わらに比べると2倍以上の量があるという。

交付国債

読み方:こうふこくさい
英語:delivery bond

必要に応じて現金にできる無利子の債券のこと。

交付国債は、新規国債発行額に含まないため、赤字国債にはならない。また、交付国債は一般会計には計上されない。

2011年12月、安住淳・財務相は、基礎年金の国庫負担割合について、50%を維持するための財源とされる2.6兆円分について、交付国債を充てる方針であることを表明している。

バンカメ

別名:バンク・オブ・アメリカ
別名:バンカメリカ
英語:Bank of America

米国最大手の民間の金融機関。一般消費者向けの銀行業をはじめ、投資銀行なども手掛ける。正式名称はバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)であるが、「バンカメ」と略されることも多い。

バンク・オブ・アメリカは米国の複数の金融機関が合併して成立した。2009年にメリルリンチの買収を完了したことで、米国最大手の銀行となっている。

関連サイト:
Bank of America

固定金利方式・共通担保資金供給オペレーション

読み方:こていきんりほうしききょうつうたんぽしきんきょうきゅうオペレーション
別名:新型オペレーション
別名:新型オペ
英語:Fixed-Rate Funds-Supplying Operation against Pooled Collateral

日本銀行(日銀)による超低金利の資金供給オペのこと。一般的に「新型オペ」と呼ばれている。

固定金利方式・共通担保資金供給オペレーションは、2009年のドバイ・ショックによる円高株安の時に、日本銀行により新しく導入された公開市場操作である。

当時の固定金利方式・共通担保資金供給オペレーションは、年0.1%、貸し出し期間3ヶ月の固定金利方式だった。貸し出し規模はおよそ10兆円といわれている。

固定金利方式・共通担保資金供給オペレーション実施の目的の1つに、長めの金利の引き下げが挙げられる。長めの金利が引き下げられると日米の金利差は拡大する。その結果として円高を抑えられる可能性があるといわれている。

警察解体

読み方:けいさつかいたい
別名:警察の解体
別名:警察組織解体
別名:警察組織の解体

警察活動を行う行政機関である警察を解散させ、組織をなくすこと。

2011年12月、メキシコ南東部に位置するベラクルス州ベラクルス市において、同市を管轄する警察組織が解体された。警官800名、および署の職員300名が一斉に解雇された。警察機能の維持のために、メキシコ軍が派遣されたという。

メキシコでは2006年頃から、麻薬密輸組織と政府、または麻薬密輸組織同士で激しい抗争が繰り広げられており、「メキシコ麻薬戦争」などと呼ばれている。警官が麻薬密輸組織と癒着しているケースも多いとされる。ベラクルスでの警察解体は、警察内部の汚職を一掃する施策の一環とされる。

関連サイト:
Mexico: City Police Force Disbanded - The New York Times
Mexican authorities disband Veracruz police force in bid to stem corruption - The Guardian

統合リスク管理

読み方:とうごうリスクかんり

金融機関自身の抱えるさまざまなリスクを管理、評価する枠組みのこと。

統合リスク管理では、市場リスクや信用リスク、オペレーショナルリスクなどを計量的に把握する。そして、これらのリスクに見合うだけのリターンをどれだけ得られているか、そして収益性はどれだけかといった評価を行う。

統合リスク管理により、金融機関の健全性の確保や収益力の向上が期待できることがある。

敦賀原発

読み方:つるがげんぱつ
別名:敦賀原子力発電所
別名:敦賀発電所

福井県敦賀市にある原子力発電所。日本原子力発電が運用している。1970年に原子炉1号機が運転開始、1987年に原子炉2号機が運転開始している。1号機は沸騰水型軽水炉(BWR)、2号機は加圧水型軽水炉(PWR)である。

敦賀原発には原子炉3号機、および原子炉4号機の建設計画があり、当初は2012年3月から建設を開始する予定であったが、2011年12月時点で、翌年3月の着工は見送られる方針が決まった。3号機・4号機は2017年~2018年の運転開始が予定されていたが、この予定も延びることとなる。

なお、2011年12月22日現在、日本全国の原子力発電所のうち9割以上が、定期検査や原発ストレステストなどのために運転停止している。

コモディティー関連銘柄

読み方:コモディティーかんれんめいがら
別名:コモディティー株
別名:コモディティー関連株
別名:コモディティー銘柄
別名:コモディティ関連銘柄
別名:コモディティ株
別名:コモディティ関連株
別名:コモディティ銘柄

株式市場に上場している企業のうち、主にコモディティーに関連する事業を行っている企業のこと。

コモディティー関連銘柄の主な業務内容としては、石油や石炭、ガスなどのエネルギー関連事業、小麦や大豆、コーン、砂糖、綿花、コーヒーなどの農産物の生産、販売事業などが挙げられる。

コモディティー関連銘柄の株価は、外国為替相場の変動に左右されることが多い。また、台風や異常気象による農作物の収穫高の変化によって株価が変動することもある。