2013年1月31日木曜日

スペースクラブ

別名:宇宙クラブ
英語:space club

多段階ロケットをはじめとする宇宙開発技術を持つ国々。あるいは、ロケット開発技術を持った国々。中央日報、朝鮮日報、東亜日報などの韓国メディアにおいてしばしば見られる語。

スペースクラブは、宇宙開発計画を推進し、かつ成功させている国々の総称と言うことができる。韓国紙3紙によれば、スペースクラブ入りの基準は、自国で開発した宇宙ロケットを使用して人工衛星を打ち上げ、軌道に投入することができるか否か、という点が主であるという。

宇宙ロケットの打ち上げを成功させるには、各所で高度な技術が必要となる。これまでにスペースクラブに加えられた国々はロシア、アメリカ、日本を含む9ヵ国であり、韓国が10ヵ国目となるべく「羅老」の開発を進めてきたと、韓国紙3紙が述べている。

2012年12月12日午前、北朝鮮が、人工衛星の打ち上げと称してロケット「銀河3号」を発射した。北朝鮮は3段式ロケットの切り離しを成功させ、人工衛星の軌道投入にも成功したと発表している。韓国紙3紙は、ロケット発射の当日または翌日に、北朝鮮が韓国に先立って10ヵ国目のスペースクラブ入りを果たしたという内容の記事を掲載した。

宇宙ロケットで使用される技術の大部分は大陸間弾道ミサイル(ICBM)に用いることができる。銀河3号は事実上のミサイル発射実験と見られており、ロケット発射直後に国連安全保障理事会が非難声明を出すなど、波紋を広げている。

2013年1月30日午後、韓国政府は羅老3号機の打ち上げを実施し、人工衛星の軌道投入に成功したことを発表した。翌31日の中央日報は、「韓国は北朝鮮を含めると11番目、北朝鮮を除けば10番目のスペースクラブ会員となった」と述べた。

関連サイト:
北ミサイルで韓国は10番目ロケット開発国の夢破れる? - 朝鮮日報日本語版 2012年12月12日
北、衛星発射技術の大半を確保 スペースクラブに10番目に加盟 - 東亜日報日本語版 2012年12月13日
<北朝鮮ミサイル発射>北、自力で韓国より先に“スペースクラブ”入り - 中央日報日本語版 2012年12月13日
最も長かった9分…ついに「羅老」打ち上げ成功 - 中央日報日本語版 2013年1月31日