新語時事用語辞典とは?

2012年5月11日金曜日

御殿場泥流

読み方:ごてんばでいりゅう

およそ二千数百年前に発生したと見られている、富士山の大規模な山体崩壊による岩屑雪崩。崩落した山体は泥流となり、御殿場の付近を広範囲に覆い、駿河湾へ流れた。

文部科学省は2012年5月9日に、富士山直下に活断層が存在すること、この活断層を震源とする大規模な地震が御殿場泥流の発生原因となった可能性があることなどを発表した。

岩屑雪崩

読み方:がんせつなだれ
別名:岩屑なだれ
別名:岩屑流

山が崩壊して、雪崩のように麓まで流れ落ちる現象。主に、火山の噴火などに伴う山体崩壊の結果として発生する。

岩屑雪崩は、膨大な量の土砂・岩屑が、表層雪崩の要領で高速に滑り落ちてくるという特徴がある。高速である分だけ、遠方へ到達しやすい性質もある。

寛政年間に発生した「島原大変肥後迷惑」と呼ばれる眉山の山体崩壊では、3億立方メートルを優に超える体積の土砂・岩屑が岩屑雪崩となって崩れ落ちたとされる。

文部科学省は2012年5月、富士山の真下に巨大地震の震源となりうる活断層が存在する可能性があることを発表した。この活断層を震源としてマグニチュード7級の地震が発生した場合、富士山が崩壊し岩屑雪崩を起こす可能性もあるという。