新語時事用語辞典とは?

2012年6月18日月曜日

防災メモリアル公園

読み方:ぼうさいメモリアルこうえん

自然災害が発生した跡地などに、災害を忘れさせない、防災の意識を後世に伝えるといった目的で設置される公園。

2012年6月現在、陸前高田市では東日本大震災における被害を後世に伝える防災メモリアル公園の設置構想が上がっている。6月17日には国土交通相が陸前高田市への防災メモリアル公園の設置に前向きな姿勢を示していることが報じられている。

国分松本遺跡

読み方:こくぶまつもといせき

福岡県太宰府市にある遺跡。2012年6月に、戸籍に関わる木簡としては国内最古と見られる木簡が出土した。

国分松本遺跡で新たに出土した木簡は大宝律令が発令される以前のものと見られ、7世紀末までさかのぼるという。木簡を束ねて管理するのに使用されたと見られる木簡も見つかっている。

関連サイト:
分松本遺跡第11・13次調査出土の木簡 - 太宰府市

ブループラネット賞

読み方:ブループラネットしょう
別名:ブループラネットプライズ
英語:Blue Planet Prize

旭硝子財団が創設した顕彰制度。1992年に開始された。

旭硝子財団によれば、ブループラネット賞は「地球環境問題の解決に向けて科学技術の面で著しい貢献をした個人または組織に対して、その業績を称える」制度であるという。

ブループラネット賞の受賞者は国内外の候補から選定される。受賞者には賞状とトロフィー、副賞賞金5000万円が与えられる。

2012年6月に発表された、第21回ブループラネット賞では、 ブリティッシュ・コロンビア大学教授ウィリアム・E・リース、グローバル・フットプリント・ネットワーク代表のマティス・ワケナゲルが共同で受賞したほか、ジョージ・メイソン大学環のトーマス・E・ラブジョイが単独で受賞している。

関連サイト:
ブループラネット賞について - 旭硝子財団

M細胞

読み方:エムさいぼう
英語:microfold cell
英語:M cell

腸内粘膜の濾胞上皮に存在する、微絨毛と呼ばれる極小の突起を持たない上皮細胞。外来の抗原を取り込んで免疫細胞に渡すという働きが確認されており、腸管免疫機能に大きく関与していることが知られている。

これまで、M細胞を含む腸管免疫のメカニズムの大部分が解明されていなかった。2012年6月に、理化学研究所がM細胞への形成に関与する遺伝子を発見したと発表した。これにより、食中毒などに関して効果のあるワクチンの開発などが期待できるという。

 関連サイト:
腸管内の抗原取り組み口「M細胞」の分化に必須な転写因子を発見 - 理化学研究所 プレスリリース 2012年6月18日
M細胞から腸管免疫のメカニズムを解き明かす - 2010年 理研ニュース

空白域

読み方:くうはくいき
別名:地震空白域

長期間にわたって大規模な地震の震源地となっていない地域。

周りの地域には震源が分布しており、空白域でも地震が発生してしかるべきと考えられるが、空白域は部分的に分布が空白状態となっている。単に地震活動が静穏化しているとも考えられるが、海溝などに見られる空白域は断層の未破壊部分であるとも考えられている。

断層がまだ破壊されていないため空白域となっている場合は、現在エネルギーが溜め込まれている状態であり、将来に巨大地震の震源となる可能性が高い。