新語時事用語辞典とは?

2012年12月25日火曜日

板寄せ方式

読み方:いたよせほうしき

株式市場の寄付き時に、売呼値と買呼値を優先順位の高いものから付き合わせていきながら注文株数の合う株価を求め、その株価を始値とする方法のこと。株式取引における個別競争売買の方法の1つ。

板寄せ方式は、ザラバで買い方、あるいは、売り方のどちらかに注文が殺到した時や、立会終了時の終値を決める時にも用いられる。

なお、個別競争売買には板寄せ方式の他にザラバ方式がある。

あく抜け感

読み方:あくぬけかん
別名:アク抜け感

株式相場や為替相場において、不安材料がなくなり売り圧力が徐々に弱くなってきている状態のこと。

あく抜け感が出るのは、政治や経済の先行き見通しがよくなった時などである。投資家は、あく抜け感が出ると買い方に回るため株価が上昇する。また、為替相場においてはその国の通貨が買われる。例えば、米ドル/円ではアメリカ合衆国の政治や経済の先行き見通しがよくなると米ドルが買われるため、ドル高円安へ推移する。一方、日本の政治や経済の先行き見通しがよくなると円が買われるため、円高ドル安へ推移する。

あく抜け感が出ると、買いが買いを呼んで上昇トレンドに転換することが多い。

内閣総理大臣談話

読み方:ないかくそうりだいじんだんわ
別名:首相談話

内閣総理大臣が国民へ向けて、国内外の諸問題などについて見解を述べること。首相談話ともいう。

内閣総理大臣談話は記者会見などでの発言とは異なり、日本政府の正式見解として、世界各国へ向けたメッセージとなる場合もある。

代表的な内閣総理大臣談話には、村山富市・第81代内閣総理大臣のいわゆる「村山談話」などが挙げられる。村山談話では、戦後50周年にあたり、特にアジア諸国との対外的な取り組み方について見解を述べている。いわゆる従軍慰安婦問題に対する謝罪なども村山談話に含まれている。
日本国内の問題については、例えば裁判員制度やB型肝炎訴訟問題などが内閣総理大臣談話として発表されている。

関連サイト:
村山談話 - 首相官邸
内閣総理大臣の談話(裁判員制度の開始について) - 首相官邸
B型肝炎訴訟についての内閣総理大臣の談話 - 首相官邸

上げ幅

読み方:あげはば

株式相場で、株価が上昇した時の上昇した金額のこと。前日の株価が500円で、当日の株価が550円に値上がりした場合には、上げ幅は50円になる。また、前日の株価に対して10%上昇していることから、「10%の上げ幅」という場合もある。

外国為替取引における円相場においては、円の価値が上がった時、つまり、円高になった時に上げ幅が生じる。例えば、1ドル82円60銭から82円25銭へ円高になった時は、35銭の上げ幅となる。

下げ幅

読み方:さげはば

株式相場で、株価が下降した時の下降した金額のこと。前日の株価が1000円で、当日の株価が800円に値下がりした場合には、下げ幅は200円になる。また、前日の株価に対して20%下降していることから、「20%の下げ幅」という場合もある。

外国為替取引における円相場においては、円の価値が下がった時、つまり、円安になった時に下げ幅が生じる。例えば、1ドル81円95銭から82円15銭へ円安になった時は、20銭の下げ幅となる。