新語時事用語辞典とは?

2013年5月22日水曜日

年末相場

読み方:ねんまつそうば
別名:もちつき相場

12月の株式相場や為替相場などの相場の総称。

年末相場は、値を大きく上げたり下げたりすることが多い。上げの局面は、投資家が翌年への期待を込めて買いに入るケースである。特に株式市場においては大納会に上昇することが多い。一方、下げの局面は、年末年始、あるいは、クリスマスなどの相場休場に備えたリスク回避のため売りに出るケースである。

年末相場は上げたり下げたり、乱高下することからもちつき相場ともいわれている。

努力相場

読み方:どりょくそうば

証券会社が特定の銘柄について相場を作り上げること。

努力相場は、証券会社が自己売買を行うなどして市場からの注目を受け、買いが買いを呼んで相場が上昇することである。証券会社は、顧客に対してレポートを配布するなどして特定の銘柄の買いを勧めることもある。これにより買い進まれ、株価が上昇していくことが多い。

タコ配

読み方:タコはい
別名:タコ配当
別名:蛸配
別名:蛸配当

配当可能な剰余金がない状態で配当を行うこと。タコ配の「タコ」は、タコが自分の足を食べることのたとえから。

配当は、配当可能な剰余金が発生した時に行うのが一般的である。しかし、タコ配では、資産の売却や積立金を取り崩すなどして配当資金を調達する。また、粉飾決算により剰余金をねん出する場合もある。

なお、タコ配は違法配当の1つで、会社法により禁止されている。

関連サイト:
会社法

製紙株

読み方:せいしかぶ
別名:製紙銘柄

株式市場に上場している銘柄のうち、紙や板紙などの製造を主な業務とする銘柄の総称。製紙銘柄ともいう。

製紙株は原材料を輸入に依存しているため、為替レートが円高へ推移すると材料費が軽減されて利益が増加する。そのため株価は上昇する傾向にある。一方、円安へ推移すると株価は下降する傾向にある。

製紙株には、日本製紙や王子ホールディングス、三菱製紙、大王製紙、特種東海製紙などが挙げられる。

住宅株

読み方:じゅうたくかぶ
別名:住宅銘柄

株式市場に上場している銘柄のうち、戸建分譲や賃貸住宅、リフォーム事業を主な業務とする銘柄の総称。住宅銘柄ともいう。

住宅株は内需株の1つで、株価はその国の景気が良いと上昇し、悪いと下落する傾向にある。また、政策金利が引き下げられると住宅の需要が増加し、株価は上昇することが多い。

住宅株には、ミサワホームや三井ホーム、大東建託、積水ハウス、LIXILグループなどが挙げられる。

史上最安値

読み方:しじょうさいやすね

株価が上場以来の安値をつけること。あるいは、株価指数が算出開始以来の安値をつけること。

史上最安値は、株価の場合は上場来安値ともいう。一般的に、企業の純利益や売上高などが過去最低を更新したりした場合に史上最安値をつけることが多い。

株価指数の場合は、その国の経済状況が悪く、不景気であることや政情が不安定であることなどが要因となって史上最安値をつけることが多い。

ちなみに日経平均株価の史上最安値は、1950年7月6日につけた85.25円である。また、バブル経済崩壊後の安値は2008年10月28日につけた6994.90円である。

史上最高値

読み方:しじょうさいたかね

株価が上場以来の高値をつけること。あるいは、株価指数が算出開始以来の高値をつけること。

史上最高値は、株価の場合は上場来高値ともいう。一般的に、企業の純利益や売上高などが過去最高を更新したり、仕手化したりした場合に史上最高値をつけることが多い。

株価指数の場合は、その国の経済状況がよく、好況であることや政情が安定していることなどが要因となって史上最高値をつけることが多い。

ちなみに日経平均株価の史上最高値は、1989年12月29日につけた38957.44円である。

インターネット売上税

読み方:インターネットうりあげぜい
別名:インターネット売上げ税
別名:インターネット売り上げ税
別名:インターネットセールス税
別名:インターネットセールスタックス
別名:ネット販売の売上税
別名:ネット販売での売上税
英語:Internet sales tax

インターネット通販事業者などのオンライン販売の売上げに対して課される売上税。「アマゾン税」(Amazon tax)の通称でも知られる。

売上税は米国において商品の売上に対して課される税金である。日本の消費税に相当する。売上税は州法で規定されており、小売業者が本拠を置く州が徴収者となる。そのため、インターネットを通じて州外の消費者に販売された商品の売上が課税対象にならない場合がある。インターネット売上税は、そのようにして課税対象から除かれた売上に対しても課税を行うための仕組みであるといえる。

2013年5月6日に、米国上院本会議においてインターネット売上税の法案が可決した。この法案は、州外に販売した商品に対する売上税を、購入者が住む州が徴収できるようにしようというものである。法案では、課税対象となる事業者は州外における売上が100万ドルを超える事業者に限定されている。

関連サイト:
Internet sales tax faces a tougher sell in the House after passing Senate - The Washington Times, May 6, 2013

プレミアムビール

英語:premium beer

ビールのうち特に高級・高品質といった要素を特徴として売り出している商品の総称。

プレミアムビールにこれといった定義はなく、プレミアムビールと称するための条件などがあるわけではないが、価格よりも品質を重視して原材料や製法などにこだわった製品をプレミアムビールと呼ぶ場合が多い。

プレミアムビールに対して、一般的・標準的なビールは「レギュラービール」と呼ばれることが多い。

日本の大手メーカーが製造するプレミアムビールの代表的な銘柄としては、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」、サッポロビールの「ヱビスビール」などを挙げることができる。



マダニ

別名:真蜱
別名:真ダニ

ダニの一種で、マダニ科のダニの総称。吸血性のダニであり、主に恒温動物に張り付いて体表から血を吸う。人やペットも吸血対象になる。

体長は数ミリメートル程度とダニの中では比較的大型であり、肉眼でも比較的容易に観察できる。血を目一杯吸った直後は、その体は数倍に膨張する。

マダニは複数種類の感染症を媒介することでも知られる。とりわけ重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は2010年代半ばに感染例が初めて確認された感染症で、日本国内でも2013年4月までに感染者が11名、うち死亡者が7名を数えるなど、被害が増えつつある。

人間にとって有害性が比較的高いダニとしては、マダニの他にヒョウヒダニなども挙げることができる。ヒョウヒダニは布団や衣類をはじめとする人間の生活空間の中で繁殖し、糞や死骸がアレルギー源になることで知られる。

オクラホマ竜巻

読み方:オクラホマたつまき
別名:オクラホマトルネード
英語:Oklahoma City tornado
英語:tornado in Oklahoma City

オクラホマ州オクラホマシティーの近辺で発生した竜巻の通称。2013年5月22日現在、5月20日に発生した巨大竜巻を指す語として、新聞各紙などで「オクラホマ竜巻」の語が用いられている。

米国時間の5月20日午後3時頃、オクラホマ竜巻がオクラホマシティーの南方で発生した。竜巻はオクラホマシティー南郊の町ムーアを直撃し、家屋を破壊したり吹き飛ばしながら東方に移動した。竜巻は40分ほど後に消えたという。5月22日までに50名を超える死者が確認されている。

竜巻の風速は毎秒90メートルに上ったとされる。竜巻の強さの指標として知られる「改良藤田スケール」の区分においては、オクラホマ竜巻は当初「EF4」に相当するとされ、その後「EF5」に相当すると修正された。EF5は改良藤田スケールにおける最強の区分である。木造の家屋は全壊し、鉄筋コンクリートの建物も壊滅的な損傷を受け、自動車などはミサイルのように吹き飛ぶという。風速だけでなく、竜巻そのものも、直径3キロメートル超という大きさであった。

なお、オクラホマ州のあたりは竜巻が頻発するエリアとして知られ、過去にもたびたび竜巻による大きな被害を受けている。1999年5月に発生した竜巻は風速110メートルを超える規模だったといわれている。