新語時事用語辞典とは?

2013年10月24日木曜日

竹島問題

読み方:たけしま

日本海上に位置する無人島・竹島を巡る、日本と韓国との領有権争いの通称。

竹島は島根県に属する島嶼であり、外務省によれば「竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土」である。

韓国は1952年に「李承晩ライン」と呼ばれる海洋主権を一方的に宣言し、竹島を韓国の領海内に含めるものとした。以来、2013年現在まで竹島は韓国側が事実上の実効支配下にある。

外務省は韓国による竹島の占拠を「国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠」であるとしている。

日本は韓国に対して、2013年10月現在までに3度、竹島問題については国際司法裁判所に委ねる旨の提案を行っている、が、いずれも韓国側に断られている。

竹島は韓国では「独島」(ドクト)と呼ばれる。独島の呼称は2000年代に建造された揚陸艦の呼称(独島級揚陸艦)にも用いられている。

2013年10月に外務省はYouTubeにおいて「竹島に関する動画」と題した広報動画を公開した。この動きに対して韓国側は抗議を表明している。

関連サイト:
竹島に関する動画 - YouTube

バルサルタン疑惑

読み方:バルサルタンぎわく
別名:バルサルタン臨床試験疑惑

ノバルティスファーマが製造販売する高血圧症の治療薬「バルサルタン」の効果について報告した論文に、データが不正に操作されていた疑いが持たれており、論文撤回が求められたり薬事法違反が問われたりといった沙汰に発展している一連の問題の通称。

バルサルタン疑惑が問題視している論文は2007年に発表されたもので、バルサルタンには降圧剤としての作用の他に脳卒中予防の効果も期待できる、という臨床試験結果を報告したものである。該当の論文を作成するにあたってはノバルティスファーマの社員がデータ解析に関与したとされ、データが同社に有利なように操作されていた疑いが持たれている。

論文発表後はノバルティスファーマがしばしば宣言活動に用いており、データが不正なものであれば誇大広告等を禁止する薬事法にも抵触するおそれがある。

なお、バルサルタン疑惑は、バルサルタンの本来の効果である降圧作用について問題視するものではない。

バルサルタン

別名:ディオバン
別名:Diovan
英語:Valsartan

主に降圧剤として高血圧症の治療薬に使用されている薬物。ノバルティスファーマが開発製造する薬剤の呼び名で、「ディオバン」の商品名で販売されている。

バルサルタンは「アンジオテンシンII受容体阻害薬」の一種である。アンジオテンシンIIは体内で生産され、受容体と結合して血管収縮をもたらし、それによって血圧を上昇させる。バルサルタンは、このアンジオテンシンIIと受容体との結合を遮断することで、血管収縮および昇圧作用を緩和する。

ノバルティスファーマが販売する「ディオバン」は錠剤である。1996年にドイツで初めて医薬品として承認され、日本でも2000年に承認されている。世界100ヵ国以上で販売されている実績を持つという。

関連サイト:
ディオバン - ノバルティスファーマ株式会社