新語時事用語辞典とは?

2014年3月14日金曜日

浅地中処分

読み方:せんちちゅうしょぶん
英語:shallow ground disposal

低レベル放射性廃棄物を、地下数メートルから十数メートル程度の、比較的浅い地中に埋設処分すること。特に人工構造物を設けない「浅地中トレンチ処分」と、コンクリートピットを用いた「浅地中ピット処分」に分けられる。

放射性廃棄物は焼却、圧縮、溶融などの過程を経て、セメントなどで固形化され、ドラム缶や専用の容器などに詰めた状態で保管される。この状態の廃棄物は、特に「廃棄体」と呼ばれる。廃棄体は、各種検査を経たのち、廃棄物の種類や放射線量に応じて異なる方法で処分される。極めて放射線量が低い廃棄体には、地下数メートルでの浅地中トレンチ処分が適用され、そのレベルを超える廃棄体には、地下十数メートルでの浅地中ピット処分が適用される。

浅地中処分では対応できないほど線量が高い低レベル放射性廃棄物については、地下50~100メートルというさらに深い地点に埋設処分する「余裕深度処分」が適用されている。