新語時事用語辞典とは?

2015年3月24日火曜日

ジェームス・アベグレン

別名:ジェイムズ・アベグレン
別名:ジェイムス・アベグレン
別名:ジェイムス・アベグレン
別名:ジェームズ・アベグレン
別名:ジェイムズ・C・アベグレン
英語:James Abegglen
英語:James C. Abegglen
英語:James Christian Abegglen

1926年アメリカ・ミシガン州生まれの経営学者。いわゆる「日本的経営」の研究者として知られる。「終身雇用」、「年功序列」、「企業内労働組合」といった制度が日本企業の経営・発展の核心となっていることを主著「日本の経営」で明らかにした。

ジェームス・アベグレンが終身雇用や年功序列の概念を提唱した「日本の経営」は1958年に刊行された。「終身雇用」の語は同書が掲げた「Lifetime Commitment」の訳語である。「日本の経営」は、日本の経営史を語る上では欠かせない資料と位置づけられているといえる。

ジェームス・アベグレンは1950年代に来日し、「日本の経営」を執筆・刊行、1990年代に日本国籍を取得し、晩年まで日本で暮らした。2007年にガンで亡くなった。

管理の幅

読み方:かんりのはば
別名:管理幅
別名:管理の幅
別名:コントロールの幅
別名:スパンオブコントロール
別名:管理限界
英語:span of control

マネジメントにおける、一人の上長が直接に管理し得る部下の人員数および事業領域の範囲を指す概念。上司が何人の部下をちきんと管理できるかということ。常に管理の幅に合った最適な構成を取ることが理想とされる。

管理の幅の概念は、組織の体制や構成員の能力などによって異なる。実情に合った管理の幅を見定め、幅の限界を超えないように組織を組み立てることが、効率的なマネジメントの実現においては肝要となる。また、オペレーションの改善や構成員の能力向上、最良・権限の一部委譲といった取り組みによっても管理の幅は左右される。

管理の幅は「管理限界」と訳されることもあるが、「管理限界」の語は製品の品質管理の分野でもしばしば用いられる。品質管理の分野における「管理限界」(control limit)は、品質のばらつきなどを示す管理図において、一定の品質を保つために許容されない値の上限・下限を意味する。

花は咲く

読み方:はなはさく

東日本大震災からの復興を応援する歌として発表された、復興支援ソング。サビ部分の「花は 花は 花は咲く」というフレーズが知られている。被災県となった宮城県の仙台市出身である岩井俊二と菅野よう子の両名が作詞と作曲をそれぞれ手がけ、歌唱に参加した歌手やタレント総勢36名も被災地に縁のある面々で構成されいる。

NHKは被災地支援プロジェクト「明日へ」等を通じて「花は咲く」を放送している。「花は咲く」の著作権料はNHK厚生文化事業団を通じて被災地への義援金として送られるようになっている。

関連サイト:
「明日へ」復興支援ソングのご案内 - NHKオンライン

強制わいせつ致死

読み方:きょうせいわいせつちし
別名:強制猥褻致死
別名:強制ワイセツ致死
別名:強制わいせつ致死罪

強制わいせつ行為をはたらいた上に相手を死に至らしめること、および、その罪。

強制わいせつ致死は刑法第181条(強制わいせつ等致死傷)に規定されている。同条文は(傷害と傷害致死とをまとめて扱っているが)「無期又は三年以上の懲役」を科すと規定している。強制わいせつの罪状によって刑期は多少異なるが、いずれも3年を下回ることはない。

関連サイト:
刑法 - e-Gov

マネジリアルグリッド

英語:managerial grid

リーダーシップの行動スタイルを2つの要素に分類し、その人がどのようなタイプのリーダーかを示したもの。1964年に、R.R.ブレイク(R.R.Blake)とJ.S.ムートン(J.S.Mouton)によって提唱された。

マネジリアルグリッドでは、「人間に対する関心度」と「業績に対する関心度」の2つの要素をそれぞれ1から9までの9段階(1は関心度が低く、9は関心度が高い)に分類し、1・1型から9・9型までの81の型に分類する。

マネジリアルグリッドでは、典型的なリーダーシップの型は、1・1型、1・9型、5・5型、9・1型、9・9型であるとしている。R.R.ブレイク(R.R.Blake)とJ.S.ムートン(J.S.Mouton)は、その中でも9・9型が最もよいリーダーシップの型であるとの考えを示している。

内部顧客

読み方:ないぶこきゃく

企業の間接部門における川下部門のこと。商品購買者を外部顧客と表現した場合の対比する表現として用いられる。

企業の間接部門には、人事部や経理部、総務部などが挙げられる。これらの部門の川下部門は、営業部や製造部といった企業内の別部門である。

間接部門は川下部門を顧客(内部顧客)とみなし、プロジェクトが捗るように施策を練る。その結果、川下部門の満足度が上がれば、外部顧客の満足度も上がる可能性が高くなる。

知的財産

読み方:ちてきざいさん

発明や創作などによって生み出されたもの。

知的財産には、その発明者、創作者に一定期間、知的財産権が発生する。日本においては、知的財産は法令によって保護される。

知的財産には、特許や実用新案、意匠、商標、商号、著作物などが挙げられる。

関連サイト:
知的財産権について - 特許庁

中心化傾向

読み方:ちゅうしんかけいこう

アンケートや人事考課などにおいて、評価が「普通」、「どちらでもない」、「まあまあ」に偏ること。

中心化傾向は、3段階、5段階などの奇数の段階を設定した絶対評価においてよく起きるとされる。例えば、ある社員を評価する際に、「悪い」の回答をすれば、人間関係でトラブルが生じるかもしれない、また、その社員のモチベーションが下がるかもしれないといった懸念が生じるため、「悪い」を選択せずに「普通」を選択してしまうことがある。また、「良い」の回答をすれば、その社員のもつ能力以上のプロジェクトを任せられて負担が大きくなってしまうという懸念が生じるため、「良い」を選択せずに「普通」を選択してしまうこともある。

中心化傾向を回避する手段としては、絶対評価の代わりに相対評価を用いる場合がある。

ミオシンXI

英語: myosin XI

「ミオシン」と呼ばれるモータータンパク質の一種。植物の細胞内部における輸送動力の役割を果たしている。ミオシンXIは数種類あるミオシンの中でも特に移動速度が速く、モータータンパク質の中でも最速とされている。

2013年、科学技術振興機構(JST)、理化学研究所および千葉大学は、植物の原形質流動の仕組みを解明すると共に、ミオシンXIの人工制御によって植物を大型化・小型化する制御法を開発している。

2015年3月には、アブラナ科のシロイヌナズナを用いた実験を通じ、植物の姿勢制御(植物がまっすぐ伸びる仕組み)にミオシンXIが重要な役割を果たしていることを明らかにした研究成果が京都大学より発表される。

関連サイト:

植物の大きさを制御する新たな手法を発見 - 科学技術振興機構(JST)