新語時事用語辞典とは?

2015年3月25日水曜日

アルフレッド・チャンドラー

別名:アルフレッド・デュポン・チャンドラー
別名:A. チャンドラー
別名:アルフレッド・D・チャンドラー
別名:アルフレッド・D・チャンドラーJr.
別名:アルフレッド・D・チャンドラー・ジュニア
英語:Alfred Chandler
英語:Alfred D. Chandler
英語:Alfred Dupont Chandler
英語:Alfred Dupont Chandler, Jr.

米国の歴史学者。企業経営の在り方を歴史学の観点から捉える「経営史」の大家として知られる。1918年生まれ、ハーバード大学卒業、同大学院修了。専攻は歴史学。マサチューセッツ工科大学やハーバード・ビジネス・スクールで教鞭を執る傍ら、複数の著書を発表。1977年にはピューリッツァー賞を受賞した。2007年に亡くなった。

アルフレッド・チャンドラーの著書のうちいくつかは日本語にも翻訳され、経営史における古典的著作として読まれている。「Strategy and Structure」は1967年、2004年と2度に渡り訳出・刊行されている。

撤退障壁

読み方:てったいしょうへき
別名:退出障壁

企業がその業界から撤退する時に生じる、撤退を妨げる要因。

撤退障壁には、社内的な撤退障壁と社外的な撤退障壁の2つに大別できる。社内的な撤退障壁の例としては、事業撤退に伴う従業員の確保が挙げられる。また、社外的な撤退障壁としては、取引先との関係や顧客へのアフターケア、地域住民への責任などが挙げられる。

撤退障壁の高い業界においては、不採算ながらも事業を継続するケースもある。

組織行動学

読み方:そしきこうどうがく
英語:organizational behavior

組織内における人々の行動や態度などについての体系的な学問。

組織行動学は、主に企業組織における従業員の行動を研究するケースが多い。また、従業員の行動を予測し、どのように統制すればよいかといった研究も行う。

組織行動学は、心理学や社会学、社会心理学、人類学、政治科学など、人の行動に関する学問の研究成果をもとに研究されている。

第3因子

読み方:だいさんいんし
別名:第三因子

因果関係のない2つの事象の共通の原因になっている因子のこと。

Aという事象とBという事象があった時、Aが上昇すればBも上昇し、Aが下降すればBも下降する。つまり、AとBは相関関係にあるといえる。一般的には、AとBには何らかの因果関係が存在するが、存在しない場合もある。

因果関係が存在しない場合、Xという因子がAとBの原因となっていると考えられる。このXを第3因子という。

費用配分の原則

読み方:ひようはいぶんのげんそく

取得原価を費消原価と未費消原価に配分するという考え方。

費用配分の原則の対象になるものは、建物や機械などの企業が継続することを前提に、複数年にわたって使用する資産である。

費用配分の原則により、資産は減価償却などによって会計処理される。減価償却では、資産の取得価格や耐用年数、償却方法などにより決定される。

テクニカルスキル

別名:業務遂行能力
別名:職務遂行能力
別名:業務遂行の能力
別名:業務遂行に関するスキル
英語:technical skill

ロバート・カッツが提唱した、管理者に求められるスキルの3区分のうち、業務上のオペレーションに必要となる技術や知識、ノウハウといったスキルを含む区分。

テクニカルスキルは現場における職務遂行に直接かかわるスキルであり、現場監督者やその上長に最も必要とされるスキルと位置づけられる。

ロバート・カッツの管理者理論では、管理者に求められるスキルは「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」という3つの要素に区分される。ヒューマンスキルは対人コミュニケーションを通じて職務遂行や意思伝達を図るスキルであり、コンセプチュアルスキルは事業全体を見渡すスキルであるといえる。

基本的には、役職が上がれば上がるほど、テクニカルスキルよりもヒューマンスキルの重要性が増し、さらに役職が上がり経営者クラスに近づくとコンセプチュアルスキルがより重要なスキルとなってくるとされる。最近では経営者クラスの管理者が十分なテクニカルスキルを身につけていることも重要であるという認識が増しつつある。

関連サイト:
Skills of an Effective Administrator - Harvard Business Review

コンセプチュアルスキル

別名:コンセプチャルスキル
別名:概念化能力
別名:概念化の能力
別名:概念化スキル
英語:conceptual skill

ロバート・カッツが提唱した、管理者に求められるスキルの3区分のうち、事業や組織を俯瞰して概念的に把握し、本質を捉える能力のこと。事業全体を見通す能力。

コンセプチュアルスキルが必要とされる具体的場面としては、事業の現状の把握、将来的な動向の予測、直面している問題の解決、創造的な戦略の立案などが挙げられる。管理者の中でもより上級の、経営者に近い立場の管理者に求められるスキルと位置づけられている。

ロバート・カッツの管理者理論では、管理者に求められるスキルを「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」という3要素に区分されている。

関連サイト:
Skills of an Effective Administrator - Harvard Business Review

ロバート・カッツ

別名:ロバート・L・カッツ
英語:Robert Katz
英語:Robert L. Katz

20世紀中頃に活躍した米国の経営学者。ハーバード大学教授。マネージャーに求められる能力を3つに区分してその構造・関係を示した「カッツ・モデル」(カッツ理論)を提唱したことで知られる。

ロバート・カッツは管理職に求められる能力を「テクニカルスキル」、「ヒューマンスキル」、「コンセプチュアルモデル」の3区分に切り分けた。

テクニカルスキルは「業務遂行能力」とも訳される。業務オペレーション上必要となる知識や技術といった要素がテクニカルスキルに該当する。

ヒューマンスキルは「対人関係能力」とも訳される。部下や顧客とのコミュニケーションを通じて、円滑な人間関係を築き、伝達や指示を行う能力を指す。

コンセプチュアルスキルは「概念化能力」とも訳される。組織や事業の構造・状況を俯瞰して概念的に把握し、事の本質や現在の課題を見極め、問題の解決策や新案などを見いだす能力などがコンセプチュアルスキルに当たる。

「テクニカルスキル」、「ヒューマンスキル」、「コンセプチュアルモデル」の3区分は、前者よりも後者の方がより高次の能力とされており、テクニカルスキルは現場の監督者に特に求められ、ヒューマンスキルはいわゆる管理職、コンセプチュアルスキルは経営者に最も要求される能力と位置づけられる。

関連サイト:
Skills of an Effective Administrator

ロバート・キャプラン

別名:ロバート・S・キャプラン
別名:ロバート・サミュエル・キャプラン
英語:Robert Kaplan
英語:Robert S. Kaplan
英語:Robert Samuel Kaplan

1940年米国生まれの経営学者。ハーバード・ビジネススクール教授。企業の業績を総合的に分析し戦略に活かす「バランス・スコアカード」(バランスト・スコアカード)の評価手法をデイビット・ノートンと共に開発・提唱したことで知られる。

世界の経営思想家をランキング形式で発表しちえう「The Thinkers50 Ranking」の2011年版ランキングでは、ロバート・キャプランとデイビット・ノートンが連名で第14位にランクインしている。

関連サイト:
キャプラン&ノートン バランスト・スコアカード - ダイヤモンド・オンライン
Robert Kaplan & David Norton - The Thinkers50 Ranking 2011

ジャック・ウェルチ

別名:ジョン・フランシス・ジャック・ウェルチ・ジュニア
別名:ジョン・フランシス・ジャック・ウェルチ・Jr.
英語:John Francis "Jack" Welch Jr
英語:Jack Welch

米国の実業家。1935年マサチューセッツ州生まれ、マサチューセッツ大学卒業、イリノイ大学で工学博士号を取得。1980年代から90年代にかけてゼネラル・エレクトリック(GE)の会長兼最高経営責任者(CEO)を務めた。2001年に実業界を引退。

1999年、米国のビジネス誌「フォーチュン」(Fortune)が、当時GEのCEOであったジャック・ウェルチを「the manager of the century」として取り上げた。ジャック・ウェルチは「20世紀最高の経営者」の二つ名で呼ばれている。

関連サイト:
The Ultimate Manager In a time of hidebound, formulaic thinking, General Electric's Jack Welch gave power to the worker and the shareholder. He built one hell of a company in the process. - Fortune

デビッド・アーカー

別名:デービッド・アーカー
別名:デイビッド・アーカー
別名:デイヴィッド・アーカー
別名:デーヴィッド・アーカー
別名:デイビイット・アーカー
別名:デビッド・D・アーカー
別名:デイビッド・アレン・アーカー
英語:David Aaker
英語:David A. Aaker
英語:David Allen Aaker

米国の経営学者。マーケティング理論を専門とし、ブランド戦略の分野の第一人者として知られる。カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院名誉教授。

デビッド・アーカーは複数の著書を刊行しており、著書を通じて「ブランド・エクイティ」(brand equity)や「ブランド・アイデンティティ」の概念を提唱したことでも知られる。日本においても訳書がマーケティング分野における必読書の一つといえる評価を得ている。

ジャーマンウイングス

別名:ジャーマンウィングス航空
英語:Germanwings

ドイツのケルンに拠点を置く航空会社。ルフトハンザ航空の傘下であるユーロウイングスから独立する形で設立された。ドイツの格安航空会社として知られる。ケルン・ボン空港およびデュッセルドルフ国際空港を中心にドイツ国内外を連絡している。主な機体はエアバス機である。

ジャーマンウィングスは欧州圏で運航する航空会社であることもあり、日本国内で話題となる機会はさほど多くはない。

2015年3月24日、ジャーマンウイングス9525便が南仏プロヴァンス付近で墜落する事故が発生した。約150名の乗客は全員死亡、乗客名簿に日本人とみられる名も含まれていたこともあり、日本国内でも大きく報じられている。墜落した機体のブラックボックスは墜落後まもなく発見され回収されている。

関連サイト: Germanwings