新語時事用語辞典とは?

2015年8月21日金曜日

水増し注文

読み方:みずましちゅうもん
別名:水増注文

株式取引において、ストップ配分となる銘柄に対して、より多くの買い注文をすること。証券会社では禁止事項の1つとして掲げている。

ストップ配分となった銘柄は、注文の数量に比例して配分し約定するというルールがある。実際には、注文した数量よりも少ない数量で約定することが多い。また、注文数が1単元の場合には約定しないこともある。よって、より多く注文をした人のほうが約定しやすいことになる。

水増し注文はこのルールを悪用して、本来必要としない多くの数量の注文を出して、少しでも多く約定させたい時に用いられる。

高関与率取引

読み方:こうかんよりつとりひき

株式取引において、特定の銘柄に対して反復して売買を行い、価格形成に影響を与える取引のこと。

高関与率取引は、出来高の少ない銘柄で発生することが多く、比較的少ない取引高であっても反復売買することで価格形成することができる。

高関与率取引は、第三者に対して売買が膨らんできたと誤解させる行為で、不公正取引と認められた場合には金融商品取引法により処罰される。

関連サイト:
金融商品取引法 - e-Gov

対当売買

読み方:たいとうばいばい

株式取引において、同じ人が同じ時間に同じ価格で売りと買いの注文を行うこと。相場操縦行為の1つで、金融商品取引法により禁止されている。

対当売買は、取引の少ない銘柄やPTSなどで行われやすいとされる。対当売買により、現在値より大きく乖離した株価にすることも可能である。

証券会社では、対当売買を発見した場合、後の注文を取り消すなどして対応している。

関連サイト:
金融商品取引法 - e-Gov