新語時事用語辞典とは?

2017年6月15日木曜日

おとなまき

英語:adult swaddling

育児を始めて間もない母親を主な対象とした、健康法の一つ。乳児を毛布などで包みリラックスさせる「スワドリング(swaddling)」の方法に由来し、受術者は一枚の布に包み込まれて、クッションなどの上で前後左右に体をゆりかごのように揺らす。受術者が布に包まれた様子が、乳児が防寒具の「おくるみ」に巻かれている様子(おひなまき)に似ていることから「おとなまき」と呼ばれている。

腰痛や肩こりの軽減が体験者から報告されているが、おとなまきの効果については、専門家からは懐疑的な意見も見られる。

スカラシップ・アドバイザー

主に大学以上の高等教育機関への進学について、申請可能な給与型奨学金や、貸与型奨学金の返済方法など、資金計画に関する相談と広報を行うアドバイザーのこと。スカラシップ・アドバイザーは独立行政法人「日本学生支援機構」から派遣され、経済的に困難を抱える学生の進学を後押しする役割を持つ。

2016年の独立行政法人日本学生支援機構法の改訂によって、2017年度より文部科学省の予算から国内初の給付型奨学金制度が設立された。スカラシップ・アドバイザーの派遣が提案された背景としては、この新たな奨学金制度の普及が目指されたことが大きい。また、貸与型奨学金についても、卒業後の収入に応じて返還月額が変化する「所得連動返還型奨学金制度」が導入されるなど変更があったため、スカラシップ・アドバイザーには貸与型奨学金に関する学生の正しい理解を促進し、返還延滞者が発生することを防止する効果も期待される。

准中型免許

読み方:じゅんちゅうがためんきょ
別名:准中型自動車免許

車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満の「准中型自動車」を運転するのに必要な運転免許証。
准中型免許の設立(2017年3月12日)に伴い、普通免許によって運転できる自動車の範囲は、車両総重量3.5トン未満、最大積載量2.0トン未満となった。

従来の中型免許の受験資格が「免許取得後2年、20歳以上」の制限を設けていることに対し、准中型免許の受験資格は普通免許と同じ「18歳以上」の年齢制限のみであるため、若年層の准中型自動車の運転を促進し、就労機会の創出などの効果が見込まれる。

ウィルス療法

読み方:ウィルスりょうほう
英語:virotherapy

生物工学を応用し人為的に性質を変化させたウィルスを、疾患の治療に用いる治療法。ウィルス療法では、疾患を生じた細胞にウィルスを感染させ、ウィルスの増殖過程で感染細胞を死滅させる。

ウィルス療法として研究されているウィルスには、悪性腫瘍(癌)に対し有効視されている脳腫溶解性ウィルスなどがある。癌治療におけるウィルス療法は、ウィルス感染させた癌細胞が体内の免疫反応の対象となるため、従来の免疫細胞療法との相乗効果も研究されている。

国事行為たる儀式

読み方:こくじこういたるぎしき

内閣府の責任および助言、承認のもとに、天皇が執り行う、国政に関する公的な儀式の総称。国事行為のうち儀式の性格を持つ行為、あるいは、天皇が携わる儀式のうち国事行為として行われる儀式。

国事行為たる儀式の例としては、即位の礼、大喪の礼、 新年祝賀の儀、などが挙げられる。天皇の葬儀は大喪の礼の他に「大喪儀」もあるが、大喪儀は皇室の私的な儀式として催されるため「国事行為たる儀式」には該当しない。