新語時事用語辞典とは?

2022年3月3日木曜日

ご愁傷様です

読み方:ごしゅうしょうさまです
別名:御愁傷様です
別名:ご愁傷さまです

ご愁傷様です(ごしゅうしょうさまです)は、 不幸があった人に同情して慰めの気持ちを表明する場面で用いられる言い回し。とりわけ、身内を亡くした人に対して(主に葬儀の場において)気の毒な気持ちやお悔やみの気持ちを伝える定型的表現として用いられる。

「ご愁傷様です」は相手を気の毒に思う気持ちを真摯に伝える表現であるが、文脈によっては相手の不幸や失敗を笑う皮肉交じりの表現として用いられることもある。

ちなみに「ご愁傷様です」は「ご愁傷様(形容動詞)+です(助動詞)」と分解できる。「ご愁傷様」はさらに「ご+愁傷+様」と分解できる。

シニカル

英語:cynical

シニカル(cynical)は、「皮肉な」「冷笑的な」「嘲笑的な」といった意味で用いられる英語の形容詞。他人の考え方や価値観を小馬鹿にするかのように冷ややかに笑う態度、といったニュアンスを込めて用いられることが多い。

レットイットビー

英語:let it be

レットイットビー(let it be)は、主に「ありのまま」「自然体に」といった意味合いで用いられる英語表現。ロックバンド「ビートルズ」の代表的な曲のタイトルとしても広く知られている。ちなみに英語では、発音の際、音変化(フラッピング)が生じて「レリビー」のような発音になる。

うっせえわ

「うっせえわ」は、主に誰かに向かって「うるさい」「わずらわしい」と言い放つような場面で発せられる、口語的な言い方。音変化した動詞「うるさい」(→ うるせえ → うっせえ)に終助詞「わ」がついた表現である。

2020年代初頭、「うっせえわ」は覆面女性歌手 Ado が発表した曲のタイトルとして広く知られた。同曲はビルボード・ジャパンのランキングなどで首位を獲得するなどし、社会現象といえるヒットを記録している。

クロステック

英語:X-Tech
英語:XT

クロステック(X-TechまたはXT)とは、既存の産業にAI(人工知能)やビッグデータといった最新鋭の科学技術や情報通信技術(IT)を組み合わせて、新たな価値を創造すること、および、そのような取り組みやビジネスモデルのことである。事業分野ごとに「フィンテック」「アグリテック」「エドテック」「HRテック」のように呼び分けられており、これらを総称して「クロステック」と呼ぶことが多い。こうした最新技術の導入に積極的な企業を「テック系企業」と呼ぶこともある。

たとえば金融分野における最新技術の導入の試みは、「finance(金融)× technology(技術)」の意味で「fintech(フィンテック)」と呼ばれる。農業分野においては「agriculture(農業)× technology(技術)」で「agritech(アグリテック)」という。これらの「× technology」要素を抽出した呼び名が「クロステック」である、とも解釈できる。

外出し

読み方:そとだし

外出しとは、性行為における膣外射精を指す俗な表現。いわゆるAV用語である。避妊具を使用しない性行為において、膣内への射精を「中出し」と呼び、膣外への射精を「外出し」と呼ぶ。ポルノコンテンツでは、膣外射精する際はだいたい女性の顔や胸などを目掛けて射精するのがお決まりになっている。

外出し(=膣外射精)は、中出し(膣内射精)と比較するならば妊娠の可能性は低下し得るとしても、妊娠および性感染症の感染リスクをなくす有効な手段にはならない。避妊の意思があるならば避妊具の使用が推奨される。

障子にメアリー

障子にメアリーは、「壁に耳あり障子に目あり」ということわざをもじった言い回し。「目あり」と「メアリー」の語呂が似ているだけの冗句。いわゆる「地口」でありオヤジギャグ。

パンツ一丁

読み方:パンツいちょう
別名:パンツ1丁
別名:パンツいっちょ

パンツ一丁(パンツいっちょう)は、股間を隠す下着しか着用していない半裸というかほぼ全裸の状態のこと。「パンツ一枚」ともいう。略して「パンイチ」と表現されることもある。男性についていう場合が多く、女性について述べる場合はそう多くない。下着の他に靴下を着用している場合にもパンツ一丁と見なされることがある。

寝言は寝て言え

寝言は寝て言え(ねごとはねていえ)は、寝言(=わけの分からない戯言)を発した相手に対して、「目覚めている間に寝言を申すな」という切り口で「世迷い言をぬかすな」「黙っておれ」と言いつける、定型的な言い回し。「寝言は寝てから言え」ともいう。

死ぬほど

読み方:しぬほど
別名:死ぬ程

死ぬほど(死ぬ程)は、程度・度合いの甚だしさを表現する俗な表現。具体的な意味というよりは「死に直結する」という圧倒的ニュアンスによって程度の甚だしさを表現する言い回しといえる。「死ぬほど美味い」「死ぬほど面白い」のようにポジティブな表現でも用いられるし、「死ぬほど怖い」「死ぬほど疲れた」のようにネガティブな表現としても用いられる。

乳テント

乳テントとは、胸の大きな女性の胸元の衣服の状況を形容する表現の一種で、女性のたわわな乳房が衣服をぴんと張っているさまをテントに見立てた俗な呼称。衣服は乳房を支柱として直線的に張っており乳下に空間が生じる。主にイラストレーションにおける巨乳女性キャラクターの描き方を指す表現として、もっぱら「乳袋」ならびに「乳カーテン」などと対比する形で用いられる。

神回答

神回答とは、いわゆる「良い意味で期待を大きく裏切る良回答」を意味する通俗的な表現。「神」は俗な用法において「ものすごくイイ」という最大限の好評価を表す語。

神回答の対義語は、特に定まっているわけではないが、「クソ回答」あるいは「クソリプ」などが神回答と真逆の「期待を大きく下回る悪い回答」の意味でよく用いられる。

CXデザイン

別名:カスタマーエクスペリエンスデザイン

CXデザインは、「顧客体験の向上」を通じて企業が顧客との長期的な関係を構築するための取り組みの総称である。顧客が企業や商品・サービスと接する(あらゆる段階・あらゆる接点における)印象や満足度をより良くデザインする取り組みのこと。

「CXデザイン」の「CX」は Customer Experience(カスタマーエクスペリエンス)の略であり、顧客が企業や商品に対して抱く印象・イメージ・評価などを総称する語である。

CXデザインの類似概念として「UXデザイン」がある。UXデザインの「UX」は「ユーザー体験」を意味する語である。「CX」は商品やサービスを購入する「顧客」に焦点を当てた概念であり、「UX」は商品やサービスを使用・利用する「利用者(ユーザー)」に焦点を当てた概念である。

お魚

読み方:おさかな
別名:御魚
別名:おサカナ

お魚とは、名詞「魚」に接頭辞の「お(御)」を加えた言い方。「魚」を上品に述べる「美化語」と解釈される。生物としての魚も、食品としての魚も、どちらも「お魚」と呼べる。

ボロは着てても心は錦

別名:襤褸を着ても心は錦
別名:襤褸は着てても心は錦

ボロは着てても心は錦(ぼろをきててもこころはにしき)は、「着ているものは粗末でみすぼらしいボロ布(襤褸布)であっても、心は錦(豪華で美しい絹織物)を着ているかのように美しく、堂々としていて、立派である」ということを述べた慣用表現。卑しげな見た目とは裏腹に気高い心を備えているさま。窮乏しても誇り高く在り続けるさま。または、そのように内面は気高く在れという趣旨の標語。

ゲコノミクス

ゲコノミクスは「お酒を飲まない人の市場」すなわち「下戸の人をターゲットとするアルコール市場」を意味する語。これまでは着目されにくかった「アルコールが飲めない人」や「アルコールを飲まないようにしている人」を対象とする市場開拓の取り組みを指す語。

ゲコノミクスの具体的な例としては、微アルコール飲料(微アル)、ノンアルコール飲料(ノンアル)、ノンアルコールカクテル等が挙げられる。

なお「ゲコノミクス」は投資家の藤野英人が提唱した言葉であり同氏の登録商標(第6386585号)である。

オロポ

オロポは、「オロナミンC」と「ポカリスエット」を混ぜた飲み物のこと。「オロポカ」ともいう。要はオロナミンCをポカリで割ったドリンクである。サウナ愛好家(いわゆるサウナー)の間でサウナ上がりの定番ドリンクとして半ば定着している。

ちなみに「オロナミンC」も「ポカリスエット」も、どちらも大塚グループが販売する飲料である。
  • 「オロナミンC」は大塚化学株式会社の登録商標。
  • 「ポカリスエット」は大塚製薬株式会社の登録商標。
  • 「オロポカ」は大塚化学株式会社の登録商標(第3133310号、1996年~)。
  • 「オロポ」は大塚製薬株式会社の登録商標(第6497293号、2022年~)。

隣人ガチャ

隣人ガチャ(りんじんがちゃ)は、隣家または隣室に住む人について「隣人は自分では選べない(完全に運任せである)」そして「最悪の大ハズレを引く場合があり得る」という意味合いを込めて用いられる表現。とりわけ一戸建て住宅の「お隣さん」に関する話題で用いられやすい(一戸建て住宅を購入した場合はそうそう簡単には引っ越せないためである)。

「隣人が周りに迷惑をかける最悪のタイプだった」という状況は「隣人ガチャ失敗」「隣人ガチャはずれ」「隣人ガチャ爆死」のように表現される。

「隣人ガチャ」のように「自分では選べない」「運任せで決まってしまう」種類の事柄は「~ガチャ」という言い方で呼ばれることが少なくない。たとえば「親ガチャ」「上司ガチャ」「担任ガチャ」などが挙げられる。

隣人ガチャにおいては、事前に「ヤバい隣人がいる」と判明すれば、隣人ガチャ爆死を回避できる場合もある。隣人が先にそこに住んでいる(自分がそこに引っ越す)場合に限るが、本格的な契約や引っ越しの前に引越し先に赴き、隣人に挨拶するなどしてよく見定める、といった工夫が爆死回避の決め手となり得る。とはいえ、迷惑な隣人が後から隣に引っ越してくるというガチャ要素はなかなか根絶しがたい。

人権キャラ

読み方:じんけんキャラ

人権キャラは、主にソーシャルゲームやオンラインゲームなどにおいて「ゲームのステージやミッションを攻略する上でほぼ必要不可欠といえるキャラクター(またはアイテム)」を指す意味で用いられる表現。いわゆる高難度クエストを攻略するために用意された「ぶっ壊れ」キャラなどが該当しやすい。「攻略するためにはこのキャラが絶対に必要」という趣旨を「このキャラを所持していない者はプレイヤーとしての人権がない」という極端な表現によって述べた言い方。あくまでゲーマー仲間の間でのみ意味が通じるジャーゴンである。

入浴シーン

読み方:にゅうよくしーん
英語:bath scene
英語:bathing scene

入浴シーンは、主にマンガ・アニメ・テレビドラマ等の作品における「登場人物が入浴している場面」のことである。入浴するキャラクターは女性キャラであることが多い。

浴室を使用する場面であっても、湯船に浸からずシャワーを利用している場面は「シャワーシーン」と呼んで区別する場合がある。

入浴シーンは、いわゆる「お色気シーン」「サービス回」の位置づけで描かれる場合も多い。入浴という真っ当な理由によってキャラクターを脱がせることが可能であるためである。とはいえ一般住宅の浴室では多人数を登場させにくい。そのため、お色気・サービスのための入浴シーンは温泉地を舞台とする場合が多い。温泉への入浴シーンをメインとする回は「温泉回」と呼ばれ、ある種の定番演出となっている。

入浴シーンの例としてはテレビ時代劇「水戸黄門」シリーズに登場したくノ一(かげろうお銀)の入浴シーンなどが挙げられる。お銀の入浴シーンはシリーズ半ばから定番化し、瞬間的に視聴率を跳ね上げていたという。

舎人ライナー

読み方:とねりらいなー
英語表記:Toneri Liner

舎人ライナー(とねりらいなー)は、東京都交通局が運営する鉄道路線「日暮里・舎人ライナー」の略称・通称。日暮里駅(荒川区)~ 見沼代親水公園駅(足立区)間の約 9.7kmを結ぶ。

悪名を馳せる

読み方:あくみょうをはせる
読み方:あくめいをはせる

悪名を馳せる(あくみょうをはせる)とは、悪人として世間に広く知られるようになる、悪い評判が世間に知れ渡っている、という状態を指す意味で用いられることのある表現。「名を馳せる」という言い回しを応用した言い方といえる。

「悪名を馳せる」の「馳せる」には「(名前や評判が)広く知られるようになる」という語義がある。

「名を馳せる」という言い回しを応用した言い方には、「悪名を馳せる」の他にも、たとえば「勇名を馳せる」のような表現がある。

チョリース

別名:ちょりーす
別名:ちょりっす
別名:ちょりす
別名:チョリーッス

「チョリース」は、人と会った際の挨拶として用いられることのある俗な表現。いわゆるギャル語と位置づけられる。きわめてくだけたニュアンスで用いられる。使い所は「おはよう」や「こんにちは」と同じ。

人に会った際に交わす挨拶の超くだけた表現としては「おっす」「ういっす」「ちーっす」のような言い方もある。こうした言い方の大半は「おはようございます → おはようッス → おっす」とか「こんにちは → こんちは → こんちはッス → ちっす」のように言葉が省略されて崩れてできたものと解釈できるが、「チョリース」は元の表現が(「ちょ」や「り」の音の由来が)今ひとつ不明である。