新語時事用語辞典とは?

2013年2月2日土曜日

買い下がり

読み方:かいさがり

株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などにおいて、最初に購入した価格よりも安い価格で購入すること。ナンピン買いともいう。

例えば、株式取引において1株1000円の買い建玉があり、900円に値下がりした所で同じ株式を購入した場合を買い下がりという。

買い下がりのメリットは、平均買いコストが下げられる点が挙げられる。上の例では、平均買いコストは950円になる。売買手数料などを考慮しなければ、株価が1000円に戻らなくても、950円より高ければ利益を生むことができる。

一方、買い下がりのデメリットは、資金が増える点である。上の例において、1000株ずつ購入した場合には、資金が100万円から190万円に増える。また、さらに値下がりした場合には、2000株分の損失が発生し、損失額が膨らむ。

買い上がり

読み方:かいあがり

株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などにおいて、最初に購入した価格よりも高い価格で購入すること。

例えば、外国為替証拠金取引(FX)においてUSD/JPYを90.50円で買い、91.00円に値上がりした所でまた買いを入れる場合を買い上がりという。

買い上がりのメリットは、利益額が膨らむ点である。上の例では、91.50円になれば1.50円分の利益が得られる。

一方、買い上がりのデメリットは、資金が増える点である。また、天井圏で掴み、値下がりした場合には損失額が膨らむ。

買い上がりは、相場が上昇トレンドにある場合に有効な取引手段である。トレンドの方向性の判断を誤ると大きな損失を招く恐れがある。

売り下がり

読み方:うりさがり

株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などにおいて、最初に売却、売り建てした価格よりも安い価格で売却、売り建てすること。

例えば、株式取引において2000株保有している株式を1000株売却し、その後、値下がりした時に残りの1000株を売却することを売り下がりという。また、外国為替証拠金取引においては、USD/JPYを90.50円で売り、90.00円に値下がりした所でまた売りを入れる場合を売り下がりという。

外国為替証拠金取引における売り下がりのメリットは、利益額が膨らむ点である。上の例では、USD/JPYが89.00円になれば2.50円分の利益が得られる。

一方、売り下がりのデメリットは、資金が増える点である。また、底値圏で掴み、値上がりした場合には損失額が膨らむ。

買えないリスク

読み方:かえないリスク

株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などにおいて、将来、買い建てが困難、あるいは、不可能になるリスクのこと。

株式取引における買えないリスクは、相場が高値圏にあり、かつ、近い将来に決算発表を控えている時に発生する。高値圏にあれば、投資家心理はなかなか買えない状況にあるといえる。しかし、決算発表がよい結果であれば相場はさらに上昇し、一層買えない状況に陥る。

このような、決算発表の前に買わないともう買えないという警戒感から買えないリスクが発生する。

なお、外国為替証拠金取引(FX)においても、経済指標前に買えないリスクの警戒感から買い圧力が増し、為替レートが大きく上昇することがある。

売れないリスク

読み方:うれないリスク

株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などにおいて、将来、売り建てが困難、あるいは、不可能になるリスクのこと。

株式取引における売れないリスクは、相場が安値圏にあり、かつ、近い将来に決算発表を控えている時に発生する。安値圏にあれば、投資家心理はなかなか売れない状況にあるといえる。しかし、決算発表が悪い結果であれば相場はさらに下降し、一層売れない状況に陥る。

このような、決算発表の前に売らないともう売れないという警戒感から売れないリスクが発生する。

なお、外国為替証拠金取引(FX)においても、経済指標前に売れないリスクの警戒感から売り圧力が増し、為替レートが大きく下降することがある。

三番底

読み方:さんばんぞこ
別名:3番底

ある一定の期間の相場において、3番目につけた底のこと。

三番底は、一番底、二番底に続く底値になる。三番底を形成するチャートには、逆三尊底が挙げられる。逆三尊底では、二番底が一番安値で、一番底と三番底が同じ程度の安値になる。

逆三尊底では、三番底を付けた後にネックラインを下から上に突き抜けた時点が買いのエントリーポイントとされ、上昇トレンドで推移することが多い。

三番天井

読み方:さんばんてんじょう
別名:3番天井

ある一定の期間の相場において、3番目につけた天井のこと。

三番天井は、一番天井、二番天井に続く高値になる。三番天井を形成するチャートには、三尊天井が挙げられる。三尊天井では、二番天井が一番高値で、一番天井と三番天井が同じ程度の高値になる。

三尊天井では、三番天井を付けた後にネックラインを上から下に突き抜けた時点が売りのエントリーポイントとされ、下降トレンドで推移することが多い。

二番天井

読み方:にばんてんじょう
別名:2番天井

ある一定の期間の相場において、2番目につけた天井のこと。

二番天井は、一番天井に続く高値になる。二番天井を形成するチャートには、毛抜き天井や三尊天井などが挙げられる。毛抜き天井では、一番天井と二番天井がほぼ同じ程度の高値になる。また、三尊天井では、二番天井が一番高値になる。

毛抜き天井では、二番天井を付けた後にネックラインを上から下に突き抜けた時点が売りのエントリーポイントとされ、下降トレンドで推移することが多い。

信用売り残

読み方:しんよううりざん
別名:信用売残

株式の信用取引における売り方の残高のこと。

信用売り残は、投資家が株式市場を通して信用売りすることで増加する。信用売り残の増加は、その銘柄の値下がりを予想する投資家が多いことを表している。

信用売りした株式は、一定期間内に反対売買を行わなければならない。つまり、信用売りした場合には買い戻ししなければならない。そして、買い戻しした時点で信用売り残は減少する。

一般的に信用売り残の増加は、将来、買い戻しされるために株価上昇の要因になることが多い。

信用買い残

読み方:しんようかいざん
別名:信用買残

株式の信用取引における買い方の残高のこと。

信用買い残は、投資家が株式市場を通して信用買いすることで増加する。信用買い残の増加は、その銘柄の値上がりを予想する投資家が多いことを表している。

信用買いした株式は、一定期間内に反対売買を行わなければならない。つまり、信用買いした場合には売り戻ししなければならない。そして、売り戻しした時点で信用買い残は減少する。

一般的に信用買い残の増加は、将来、売り戻しされるために株価下落の要因になることが多い。

ザラ場引け

読み方:ザラばびけ

株式取引において、前引けの時間、あるいは、大引けの時間に取引がないこと。

ザラ場引けの場合、引けの株価はザラ場の株価が適用される。例えば、午前10時に1000円を付けて、その後取引がなかった場合、前引けの株価は1000円になる。

ザラ場引けになるケースとしては、人気薄で商いが少なく取引が成立しないケースや、売り方と買い方の需給バランスが崩れて取引が成立しないケースなどが挙げられる。需給バランスが崩れた場合には特別気配(特別売り気配、特別買い気配)になる。

収束三角形

読み方:しゅうそくさんかっけい
別名:トライアングル
別名:三角保ち合い

株式相場や為替相場のチャート分析におけるパターンの1つ。三角保ち合いともいう。

収束三角形は、ある期間の安値と高値の2本のトレンドラインが交差して三角形を形成する。この期間においては、上昇トレンド、あるいは、下降トレンド、レンジで推移しているが、交差した時点にトレンドが変わることが多い。

一般的に、相場が大きく上昇した後に上値もみ合いの状態になり、その後、収束三角形が形成されると上放れすることが多い。一方、相場が大きく下降した後に下値もみ合いの状態になり、その後、収束三角形が形成されると下放れすることが多い。

上値もみ合い

読み方:うわねもみあい
別名:上値揉み合い

株式相場や為替相場において、価格があるところまで値上がりした後、大きく値上りしたり値下がりしたりせずに小幅で推移すること。

上値もみ合いは、売り圧力と買い圧力が均衡を保った状態の時に起きる。一般的に、値上がりが一服すると売り圧力が強くなり価格は下降をたどるが、上値もみ合いの場合には、売り圧力と同じくらいの買い圧力がまだ残っている。

上値もみ合いの状態で売り圧力と買い圧力の均衡が崩れると、相場は下放れ、あるいは、上放れする。

下値もみ合い

読み方:したねもみあい
別名:下値揉み合い

株式相場や為替相場において、価格があるところまで値下がりした後、大きく値上りしたり値下がりしたりせずに小幅で推移すること。

下値もみ合いは、売り圧力と買い圧力が均衡を保った状態の時に起きる。一般的に、値下がりが一服すると買い圧力が強くなり価格は上昇をたどるが、下値もみ合いの場合には、買い圧力と同じくらいの売り圧力がまだ残っている。

下値もみ合いの状態で売り圧力と買い圧力の均衡が崩れると、相場は下放れ、あるいは、上放れする。

環境関連株

読み方:かんきょうかんれんかぶ
別名:環境株
別名:環境関連銘柄

株式上場している銘柄のうち、環境によい商品の開発や販売、研究などを行っている企業のこと。

環境関連株には、電気自動車のメーカーや下水・排水処理装置のメーカー、海水の淡水化技術をもつ企業などが挙げられる。また、電気自動車の部品を製造しているメーカー、下水・排水処理装置の部品を製造しているメーカーなど、下請けの企業も環境関連株に含まれる。さらに、これらの技術研究を行っている企業も環境関連株である。

環境関連株は、気候変動枠組条約の締約国会議(いわゆるCOP)の動向や、エコカー減税のような政府の環境政策に左右されることが多い。