新語時事用語辞典とは?

2013年3月29日金曜日

未成工事受入金

読み方:みせいこうじうけいれきん

建設会社が施主から請け負った請負工事契約において、工事がすべて終わる前に受け取った工事代金のこと。いわゆる前受金に相当するものである。

一般的に工事期間は長期にわたることが多いため、期間中は建設会社の資材、人件費などの負担が大きくなる。そのため、施主は工事完成前に請負代金の一部を支払うことが多い。

例えば、工事代金100万円のうち、未成工事受入金として10万円を受け取った場合の仕訳は次のようになる。
(借方)現預金     100,000
(貸方)未成工事受入金 100,000

未成工事支出金

読み方:みせいこうじししゅつきん

建設会社が施主から請け負った請負工事契約のうち、未完成の工事原価のこと。いわゆる棚卸資産に相当するものである。

未成工事支出金が発生する場合には、個別工事原価台帳などを用いて個別原価管理を行う。その際には、人件費としてかかった労務費、木材やコンクリートなどの材料費、建物を設計した際にかかった経費、他の業者へ委託した際にかかった外注費などに分けて管理する。

有価証券評価益

読み方:ゆうかしょうけんひょうかえき

会社が保有している有価証券について、時価が購入した価格よりも上回っている際に計上する勘定科目のこと。

有価証券評価益の対象になる有価証券には、株券や国債、地方債などが挙げられる。

例えば、株券を100万円で購入して、時価が150万円の有価証券評価益は次の計算式で求めることができる。

有価証券評価益=150万円(時価)-100万円(購入価格)=50万円

この場合の仕訳は次のようになる。

(借方)有価証券    500,000
(貸方)有価証券評価益 500,000

なお、時価が購入した価格よりも下回っている際には有価証券評価損を計上する。

有価証券評価損

読み方:ゆうかしょうけんひょうかそん

会社が保有している有価証券について、時価が購入した価格よりも下回っている際に計上する勘定科目のこと。

有価証券評価損の対象になる有価証券には、株券や国債、地方債などが挙げられる。

例えば、株券を100万円で購入して、時価が70万円の有価証券評価損は次の計算式で求めることができる。

有価証券評価損=100万円(購入価格)-70万円(時価)=30万円

この場合の仕訳は次のようになる。

(借方)有価証券評価損 300,000
(貸方)有価証券    300,000

なお、時価が購入した価格よりも上回っている際には有価証券評価益を計上する。

通勤費

読み方:つうきんひ

従業員などの通勤のためにかかった費用のこと。勘定科目の1つ。

通勤費は、従業員などが通勤する際に利用した電車やバスなどの運賃などが挙げられる。また、自動車での通勤の場合には、ガソリン代を通勤費とする場合もある。なお、出張や得意先回りにかかった費用は通勤費には含まれない。

通勤費は次のように仕訳する。

(借方)通勤費 5,000
(貸方)現金  5,000

なお、通勤費を給与とあわせて支払う場合には次のように仕訳する。

(借方)給与  180,000
    通勤費  5,000
(貸方)現金  185,000

ブル型

読み方:ブルがた
別名:ブル型ファンド
別名:ブル型投信

オプションや先物などを組み込むことで、基準になる指数よりも1倍から3倍程度値動きする投資信託のこと。

投資信託は、一般的には基準になる指数と同じ値動きをする。例えば、日経平均が10%上昇すれば、投資信託の価格も10%前後上昇する。また、日経平均が10%下降すれば、投資信託の価格も10%前後下降する。

一方、ブル型の投資信託の場合は、日経平均が10%上昇すると投資信託の価格は10%から30%程度上昇し、日経平均が10%下降すれば投資信託の価格は10%から30%程度下降する。

ブル型の投資信託には「TOPIXブル2倍上場投信」、「中国H株ブル2倍上場投信」、「日経平均レバレッジ上場投信」などが挙げられる。

ベア型

読み方:ベアがた
別名:ベア型ファンド
別名:ベア型投信

オプションや先物などを組み込むことで、基準になる指数よりも-1倍から-3倍程度値動きする投資信託のこと。

投資信託は、一般的には基準になる指数と同じ値動きをする。例えば、日経平均が10%上昇すれば、投資信託の価格も10%前後上昇する。また、日経平均が10%下降すれば、投資信託の価格も10%前後下降する。

一方、ベア型の投資信託の場合は、日経平均が10%上昇すると投資信託の価格は10%から30%程度下降し、日経平均が10%下降すれば投資信託の価格は10%から30%程度上昇する。

ベア型の投資信託には「TOPIXベア上場投信」、「日経平均インバース上場投信」などが挙げられる。

ブルベアファンド

別名:ブルベア型ファンド
別名:ブルベア型投信

オプションや先物などを組み込むことで、基準になる指数よりも大きく値動きする投資信託の総称。証券会社を通じて売買できる。

ブルベアファンドには、ブル型とベア型の2つのファンドがある。ブル型は、基準になる指数よりも1倍から3倍程度値動きし、ベア型は、-1倍から-3倍程度値動きする。そのため、他のファンドに比べてハイリスクハイリターンのファンドである。

歩留まり率

読み方:ぶどまりりつ

商品などを製造する段階において、原材料の分量から予測した商品数に対して、実際に出来上がった商品数の比率のこと。

歩留まり率は、次の計算式で求めることができる。

歩留まり率(%)=出来上がった商品数÷予測した商品数×100

例えば、予測した商品数が1000で、出来上がった商品数が700の場合、歩留まり率は70%になる。

なお、店舗において、入店客に対して実際に購入した客の比率も歩留まり率という。

福証Q-Board

読み方:ふくしょうキューボード

福岡証券取引所(福証)が開場している市場のうち、九州周辺に本店のある企業、または、九州周辺において事業実績や事業計画を有する企業を対象にした市場のこと。

福証Q-Boardに上場するための基準は、株主が200人以上であること、時価総額が3億円以上であること、500単位以上の公募、または、売出しを行うことなどが挙げられる。

2013年3月現在、11社が福証Q-Boardに上場している。

関連サイト:
福岡証券取引所

民みん連立

読み方:みんみんれんりつ

民主党とみんなの党による連立政権のこと。

2009年の第45回衆議院議員総選挙において与党民主党が誕生し、その後の第172回国会において、みんなの党は鳩山由紀夫を首班指名した。民主党はみんなの党に対して民みん連立を提案したが、渡辺喜美・みんなの党代表はその呼びかけには応えなかった。ちなみに民主党は、社会民主党、および、国民新党と三党連立政権を樹立している。

2010年、菅直人を内閣総理大臣とする政権下において、再び民主党が民みん連立を呼びかけたが、連立政権は樹立されなかった。そして、2012年に民主党が下野するまで、民みん連立は樹立されなかった。

関連サイト:
民主党
みんなの党

無記名債権

読み方:むきめいさいけん

証券的債権の1つで、債権者名が記載されていない債権のこと。

無記名債権は、指名債権のような債務者への通知、承諾は不要で、また、指図債権のような裏書譲渡も不要である。

無記名債権は、デパートや商店などで使用する商品券や、電車やバスに乗車する時の乗車券、映画館で映画を鑑賞する際に購入する劇場観覧券などが挙げられる。

販売促進費

読み方:はんばいそくしんひ

企業が、売上を増加させたり、販売を促進させたりすることを目的として用いる費用のこと。

販売促進費には、新聞や雑誌などに掲載する広告、店舗などへ支払う奨励金や報奨金、接待費用などが挙げられる。

販売促進費の仕訳は次のようになる。

(例)販売の促進を目的として、店舗へ報奨金を現金で支払った。
(借方)販売促進費 5,000
(貸方)現金    5,000

発行済株式数

読み方:はっこうずみかぶしきすう
別名:発行済株式総数

会社が、定款に定めている株式数のうち、すでに発行された株式数のこと。

普通株式のみを発行する上場会社の場合、発行済株式数と上場株式数が同数になる。

発行済株式数は、いくつかの株式分析に用いられる。例えば、会社の市場価値を表す時価総額や、会社の解散価値を表すBPS(1株あたり純資産)、会社の収益力を表すEPS(1株あたり利益)などが挙げられる。

はらみ足

読み方:はらみあし

ローソク足のパターンの1つで、前日のローソク足が大陰線、あるいは、大陽線で、当日のローソク足を包み込んだ状態のこと。はらみ足は、前日の高値と安値の範囲内で当日の高値と安値がつく。

はらみ足は、相場のトレンドの転換点に出現することが多い。

はらみ足が高値圏に出現した場合、相場は上昇トレンドから下降トレンドへ転換することが多い。また、はらみ足が安値圏に出現した場合、相場は下降トレンドから上昇トレンドへ転換することが多い。

つつみ足

読み方:つつみあし

ローソク足のパターンの1つで、当日のローソク足が大陰線、あるいは、大陽線で、前日のローソク足を包み込んだ状態のこと。つつみ足は、前日の高値と安値の範囲外で当日の高値と安値がつく。

つつみ足は、相場のトレンドの転換点に出現することが多い。

つつみ足が高値圏に出現して、かつ、当日が陰線の場合、相場は上昇トレンドから下降トレンドへ転換することが多い。また、つつみ足が安値圏に出現して、かつ、当日が陽線の場合、相場は下降トレンドから上昇トレンドへ転換することが多い。

青書と白書の違い

別名:白書と青書の違い

端的に言って、青書と白書の違いは呼び名のみであり、文書の役割や目的などに違いはありません。

一般的に、政府が国内事情などを取りまとめて発行する文書は「白書」と呼ばれます。例として「警察白書」や「厚生労働白書」などがあります。この中で、外務省が発行しているもののみ「外交青書」と呼ばれています。

外交青書は国際情勢や日本の外交政策をまとめて報告したもので、他省庁の白書と異なるものではありません。

「白書」の名称の由来は英語の「white book」です。白い本、つまり表紙が白い本という意味の呼び名です。政府報告書がその表紙の色から「white book」と通称されるようになり、後に英語「white book」が政府報告書を意味する語として定着した、という経緯があります。「白書」はこれを訳したものです。

外務省「よくある質問集」で、外務省が「外交青書」の呼び名を採用した由来が説明されています。それによれば、文書の作成・発行を始めた時の英国議会が、外交委員会の報告書を青い表紙で作成して「bluebook」と呼称していたことが理由の一端にあるといいます。

なお、外交青書は最初は「わが外交の近況」という標題が用いられていました。

関連サイト:
よくある質問集:その他 - 外務省

外交青書

読み方:がいこうせいしょ
別名:ディプロマチック・ブルーブック
英語:Diplomatic Bluebook

外務省が発行している、国際情勢の推移および日本の外交政策を取りまとめた文書。

外交青書では、近年の国際情勢の概括、地域別および国別に見た日本外交の展開、各分野における外交政策の状況、国際協力への取り組みといった事項がまとめられている。

政策などについて取りまとめられた公開資料は一般的に「白書」と呼ばれるが、外務省は「青書」と呼んでいる。命名に関わる成り立ちが異なるのみで、白書と青書に機能上・役割上の違いはない。

外交青書は1957年以降、年次で発行されている。2000年代半ば以降はインターネット上で無料で公開されている。

関連サイト:
外交青書 - 外務省

バンカーバスター

別名:地中貫通爆弾
英語:Bunker Buster

地上および地下の構造物を破壊、貫通して、目標に到達した後に爆発する、特殊な爆弾。特に「GBU-28」を指すことが多い。

バンカーバスターは数トンという重量を持ち、高高度から投下される。その重さと落下速度を利用して強い破壊力・貫通力を備える。主に、地下施設をはじめとする堅牢な攻撃目標に対する攻撃手段として用いられる。

湾岸戦争で実戦投入された「GBU-28」はレーザー誘導型のバンカーバスターで、全長7メートル以上、重量は約2トンある。加速装置を併用すれば数メートル厚の鉄筋コンクリートをも貫通するという。

また2000年代以降、総重量15トン近くにも上る超大型バンカーバスターが米国で開発されているとされる。


B-2爆撃機

読み方:ビーツーばくげきき
別名:B-2ステルス爆撃機

米国空軍の戦略爆撃機。高度なステルス性能を持った高性能戦略爆撃機で、ステルス機として多く人が連想する特徴的な全翼機のスタイルを持つ。

B-2爆撃機は全幅が約50メートルの大型の航空機で、重量10トンを上回る超大型爆弾や、核弾頭を搭載したミサイルを複数、搭載することができる。そのまま敵のレーダー網をかいくぐって敵陣の中枢まで侵入できるため、脅威の度合いは極めて高いとされる。

B-2爆撃機は1機あたりの製造コストが世界のあらゆる航空機の中で最も高いことでも知られる。

2013年3月半ば、米国国防総省はB-52戦略爆撃機を韓国の軍事演習へ参加させたことを発表した。3月28日には、米韓合同の野外軍事演習「フォールイーグル」にB-2爆撃機が参加したことが発表された。