新語時事用語辞典とは?

2013年5月21日火曜日

目標株価

読み方:もくひょうかぶか

証券会社や証券アナリストなどが予想する株価のこと。

目標株価は、ファンダメンタル面やテクニカル面などから独自の計算方法で算出される。そのため、目標株価は証券会社や証券アナリストによって異なる。

目標株価は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券や野村證券などの大手証券会社などにより発表される。目標株価が以前よりも上方修正されると株価は上昇する傾向にある。一方、
目標株価が下方修正されると株価は下降する傾向にある。

太陽光発電株

読み方:たいようこうはつでんかぶ
別名:太陽光発電銘柄

株式市場に上場している銘柄のうち、太陽光発電などの環境事業を行っている銘柄の総称。環境株の1つで、太陽光発電銘柄ともいう。

太陽光発電株は、太陽光発電を用いた家電や配線ユニットの製造、販売、設置サービスなどを行っている企業である。株価は、再生可能エネルギーの注目度が高くなると値上がりする傾向にある。

太陽光発電株には、三菱電機や三晃金属工業、高島、アルバック、東京製綱、トクヤマなどが挙げられる。

ニューヨーククローズ

英語:New York close

アメリカ合衆国のニューヨーク市場が閉場する時間のこと。

ニューヨーククローズは、アメリカ合衆国の東部時間の午後5時のことである。日本では、午前7時になる。アメリカ合衆国が夏時間の時は午前6時になる。

ニューヨーククローズは、外国為替取引において1日の終わりの時間である。そのため、ニューヨーククローズに値洗いが行われることが多い。

ストップロス売り

読み方:ストップロスうり

外国為替取引において、ストップロスによって売り払うこと。

ストップロス売りは、買い建玉を損切りする時に行うものである。例えば、米ドル/円を103.00円で買い建てし、102.50円で逆指値した時に102.50円で約定した場合である。ストップロス売りは、あらかじめ設定することができるが、証拠金不足などの理由によって証券会社が強制的に執行する場合もある。

メガオーダーによるストップロス売りは、オプションバリアを突破した時に行われるため、為替レートが大きく変動することが多い。

ストップロス買い

読み方:ストップロスがい

外国為替取引において、ストップロスによって買い戻すこと。

ストップロス買いは、売り建玉を損切りする時に行うものである。例えば、米ドル/円を102.50円で売り建てし、103.50円で逆指値した時に103.50円で約定した場合である。ストップロス買いは、あらかじめ設定することができるが、証拠金不足などの理由によって証券会社が強制的に執行する場合もある。

メガオーダーによるストップロス買いは、オプションバリアを突破した時に行われるため、為替レートが大きく変動することが多い。

オセアニア通貨

読み方:オセアニアつうか

オセアニア圏で流通している通貨の総称。主に、オーストラリアドル(豪ドル)やニュージーランドドル(NZドル)を指す。

オセアニア通貨の価値は、オーストラリアやニュージーランドの経済状況によって変化する。また、オーストラリアの最大の輸出入相手国である中国の経済状況によっても変化することがある。

オセアニア通貨の通貨ペアには、豪ドル/円、ニュージーランドドル/円などのクロス円や、豪ドル/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルのようなドルストレートなどが挙げられる。

値を消す

読み方:ねをけす

高騰していた株価、あるいは、為替レートが下落すること。

「値を消す」は、頻繁に高値を更新していた株価、あるいは、為替レートが高値を更新しなくなった状態である。

「値を消す」要因としては、利益確定売りや悪材料の出現などが挙げられる。「値を消す」局面では、次第に買い圧力が弱くなり売り圧力が強くなっている。ただし、大きな売り圧力ではないため、大きく値を崩すことはない。

引け安

読み方:ひけやす
別名:安値引け

株式市場において、終値が安値と同値になること。安値引けともいう。

引け安は、大引けにかけて売り圧力が強くなり、その日の安値と顔合わせ、あるいは、安値更新して取引を終えることを指す。そのため、翌日は安値寄りすることが多い。

なお、出来高が0の場合や4本値とも同値の場合には引け安とはいわずに1本値という。

引け高

読み方:ひけだか
別名:高値引け

株式市場において、終値が高値と同値になること。高値引けともいう。

引け高は、大引けにかけて買い圧力が強くなり、その日の高値と顔合わせ、あるいは、高値更新して取引を終えることを指す。そのため、翌日は高値寄りすることが多い。

なお、出来高が0の場合や4本値とも同値の場合には引け高とはいわずに1本値という。

月初来安値

読み方:げっしょらいやすね

その月の1日から現在までの間で一番安い株価、あるいは、為替レートのこと。

月初来安値は、年初来安値や上場来安値のように、株価や為替レートの水準を調べる時に用いる。月初来安値は、比較的短期間での安値であり、デイトレードのような短期投資においては重要な指標となっている。

月初来安値をつけると、下支えがなくなりさらに安値更新することがある。一方、押し目買いも多く出てくるため、価格を上げることもある。

月初来高値

読み方:げっしょらいたかね

その月の1日から現在までの間で一番高い株価、あるいは、為替レートのこと。

月初来高値は、年初来高値や上場来高値のように、株価や為替レートの水準を調べる時に用いる。月初来高値は、比較的短期間での高値であり、デイトレードのような短期投資においては重要な指標となっている。

月初来高値をつけると、上値が軽くなりさらに高値更新することがある。一方、利益確定売りも多く出てくるため、価格を下げることもある。

赤三兵思案星

読み方:あかさんぺいしあんぼし

ローソク足のパターンの1つで、陽線が3本続けて出現し、3本目が小陽線の状態のこと。

赤三兵は強い相場に出現するもので、赤三兵思案星は、3本目が小陽線の場合である。小陽線は、実体の短い陽線で、寄り付き後に大きく上げることも下げることもなく引けたものである。つまり、売り圧力と買い圧力が拮抗した状態で大引けを迎えているため、天井圏が近づいていることを表している。

赤三兵先詰まり

読み方:あかさんぺいさきづまり

ローソク足のパターンの1つで、陽線が3本続けて出現し、3本目が上影陽線の状態のこと。

赤三兵は強い相場に出現するもので、赤三兵先詰まりは、3本目が上影陽線の場合である。上影陽線は、上ひげのある陽線で、寄り付き後に値を上げて高値をつけ、その後、少し戻したところで引けたものである。つまり、売り圧力が強まった状態で大引けを迎えているため、天井圏が近づいていることを表している。

失念株式

読み方:しつねんかぶしき
別名:失念株

保有している株券のうち、株主としての名義書換を行っていない株券のこと。

一般的に、株券を保有した場合は株主の権利を得るために名義書換を行う。これにより、配当金の受け取りが可能になる。しかし、失念株式の場合には名義が他人のままの状態になっているため、配当金を受け取ることはできない。

なお、失念株式では、配当金の受け取りの他に、株主優待の受け取りや株主議決権の行使や、株式分割の割当てなどが不可能になる。

見せ板

読み方:みせいた
別名:見せ玉

株式取引において、約定の意図がないのに売買注文を出すこと。見せ玉ともいう。

見せ板は、例えば1000円の買い建玉があり、株価が950円の時に、大量の買い注文を出す。これにより特別買い気配の状態になり、気配値は次第に上昇していく。そして、1000円を超えたところで買い建玉を処分し、買い注文をキャンセルする方法である。売り抜けの手法の1つだが、約定の意図がないのに売買注文を出すことは金融商品取引法により禁止されている。

関連サイト:
金融商品取引法

ストップ安比例配分

読み方:ストップやすひれいはいぶん

株式相場の大引けにおいて、前日よりも値幅制限いっぱいの値段で売り気配の状態だった時に、取引可能な数量のみを各証券会社で分けること。

ストップ安比例配分は、大引け終了後に行われ、配分後にその日の株価が決まる。

ストップ安比例配分により、その日の株価は気配値では終わらない。

買呼値

読み方:かいよびね
別名:買い呼値

取引所を通じて株式や債券などを取引する際の、買い注文の呼値のこと。

投資家が株式を売却する際には、買呼値の価格で売却することができる。買呼値は、取引所が提示する気配値で、一般的には現在値と同値か、現在値よりも安い価格であることが多い。ただし、特別気配の場合には、現在値と乖離した価格が買呼値になることもある。

買呼値に対して、売り注文の呼値を売呼値という。

売呼値

読み方:うりよびね
別名:売り呼値

取引所を通じて株式や債券などを取引する際の、売り注文の呼値のこと。

投資家が株式を購入する際には、売呼値の価格で購入することができる。売呼値は、取引所が提示する気配値で、一般的には現在値と同値か、現在値よりも高い価格であることが多い。ただし、特別気配の場合には、現在値と乖離した価格が売呼値になることもある。

売呼値に対して、買い注文の呼値を買呼値という。

特別売り気配

読み方:とくべつうりけはい
別名:特売り

証券取引所が、多量の売り注文があったことを通知するために表示する気配値のこと。特別気配の1つ。

特別売り気配は、板情報の売り数量の横に「特」の文字が付与される。

特別売り気配になると板寄せ方式で取引が行われ、売り数量に見合う買い数量が出てくるまで取引が中断される。なお、特別売り気配になって5分経っても買いが出てこない場合には気配値が切り下げられる。ちなみに気配値の下限はストップ安の株価までとなっている。

特別買い気配

読み方:とくべつかいけはい
別名:特買い

証券取引所が、多量の買い注文があったことを通知するために表示する気配値のこと。特別気配の1つ。

特別買い気配は、板情報の買い数量の横に「特」の文字が付与される。

特別買い気配になると板寄せ方式で取引が行われ、買い数量に見合う売り数量が出てくるまで取引が中断される。なお、特別買い気配になって5分経っても売りが出てこない場合には気配値が切り上げられる。ちなみに気配値の上限はストップ高の株価までとなっている。

アマゾン税

読み方:アマゾンぜい
英語:Amazon tax

インターネット通販などを行う小売業者への課税を強化する税制案「インターネット売上税」(Internet sales tax)の通称。2013年5月現在、アメリカ合衆国で議論されている。

アメリカでは全国一律の連邦消費税がないため、別の州や他国などで販売した商品の税金が、実質的に免除されることがある。2013年5月6日、アメリカ上院は全ての州に売り上げ税を課す法案を可決した。各州は新たな税制によって、税収が増加することを期待している。実際にカリフォルニア州では既に新たな税制が導入されている。

アマゾンは新たな税制に賛成している。その背景には、税金の支払いと引き換えに、物流センターの増設などで公的支援を引き出す戦略などがあるという。

関連サイト:
米で「アマゾン税」賛否、業界も議会も賛否割れる 州財政救済へ上院が法案可決 - MSN産経ニュース

生活保護法改正案

読み方:せいかつほごほうかいせいあん
別名:生活保護法改正法案

生活保護の不正受給の防止や、就労支援策を新たに加えた生活保護法の改正案。2013年5月17日に閣議決定された。

生活保護の不正受給問題が浮き彫りになったことで生じた国民の不信感を和らげる目的や、生活保護のための予算自体を削減する狙いなどがある。具体的には、家族調査に関する自治体の権限拡大や受給申請の際に書面の提出を義務付けることなどが盛り込まれた。また、不正受給が発覚した場合の罰金額の引き上げも規定されている。

また改正案では、就労支援策として「就労自立給付金」を設置することを定めている。生活保護受給中に積み立てを行い、受給終了後の税金などの支払いなどにあてられるようにする。

野党やNPO団体などからは、今回の生活保護受給の厳格化について反対意見が出ている。2013年5月15日の東京新聞の記事によると、民主党の長妻昭元厚生労働大臣は、「不正受給を取り締まるあまり、本来の制度の趣旨まで殺してしまうのは本末転倒だ」と延べ、生活保護を実際に必要としている人々が受給できなくなる可能性を懸念している。

関連サイト:
生活保護法 改正案 野党、専門家ら批判 - 東京新聞

普天間基地移設問題

読み方:ふてんまきちいせつもんだい
別名:普天間飛行場移設問題
別名:普天間基地代替施設移設問題

沖縄県に所在する米軍基地「普天間飛行場」の移設計画に際して障壁となっている諸問題のこと。

普天間飛行場は沖縄県宜野湾市にある。軍事設備の騒音や近隣住人とのトラブルが多く、1995年には普天間飛行場を引き払って米軍基地を他の場所へ移す計画が立ち上がったが、具体的にどこに移設するか、目処が立たず、そのまま問題が先送りになっている。

2009年に民主党政権が誕生し、鳩山由紀夫第93代内閣総理大臣は基地移設に関して、「最低でも県外」と宣言し、沖縄県内の期待は高まった。しかし結果的にアメリカとの間で合意されたのは県外移設ではなく、沖縄県辺野古周辺への移設であった。

2010年5月、普天間飛行場の移設先を沖縄県の辺野古とする日米共同宣言が発表された。これを受けて野田佳彦・首相は2011年10月27日に、沖縄県に対して環境影響評価(アセスメント)の評価書の提出を伝えたとされる。

2012年12月、自民党が再び政権を握ったが、自民党は県内の移設を検討している。自民党の石破茂幹事長は、2013年5月19日に自民党沖縄県連と会談した。会談で石破幹事長は、辺野古への移設を受け入れるように説得した。しかし沖縄県連は米軍普天間飛行場の県外移設を、同年夏に控える参院選の「地域版公約」として盛り込む意向を示している。

関連サイト:
普天間公約、溝埋まらず=石破氏、沖縄県連と協議 - 時事通信

ベビーカーマーク

電車やバスといった公共交通機関で、ベビーカー利用者の優先領域を示すマーク。

2013年5月7日、国土交通省は今後、ベビーカーマークを創設することを決定した。子どもを連れ出しにくい環境を減らし、子育てを支援することが目的である。2013年5月現在、鉄道やバス各社によって独自のベビーカー優先スペースを設置している事例もあるが、全国でマークを統一するのは初の試み。

更に国土交通省は、電車やバスといった公共交通機関でのベビーカーの使用について、全国統一のルールを作る方針も決定した。車内でのベビーカー利用をめぐっては、「混雑時は避けるべき」、「より子どもを連れ出しやすいような環境を」など、賛否両論の意見がある。

関連サイト:
ベビーカーマーク創設へ 鉄道車内や公共施設 -MSN産経ニュース

上書権

読み方:うわがきけん
別名:上書き権

国の定めた法令に対して、その内容を修正するような条例を地方公共団体が定める権利。地方の権力を強化する一つの要素とされる。

2013年5月20日の読売新聞の記事によると、2013年夏に予定されている参院選に向けた日本維新の会の公約原案では、上書権を認めることが明記されている。

上書権を認めることによって、その地域にあった政策決定を行うことができる一方で、憲法94条に反するという意見もある。憲法94条では、地方公共団体は法律の範囲内で条例を定めることができるとしている。

関連サイト:
上書き権・憲法94条とは - 諸田ひろゆき公式サイト

一院制

読み方:いちいんせい

議会が一つの議院から成っている制度。2013年5月現在、日本は衆参から成る、両院制を採用している。

一院制のメリットとしては、法整備の迅速化や予算の削減などが挙げられる。議会をより円滑に運営することが目的だとされている。しかし、両院制で可能であった両院のチェックアンドバランスが働かず、一つの与党が利己的に議会運営を行うといった懸念もある。

2013年5月20日の読売新聞の記事によると、2013年夏に予定されている参院選に向けた日本維新の会の公約原案では、衆参対等合併による一院制の採用が盛り込まれている。

関連サイト:
衆参対等合併で一院制に…維新の参院選公約原案 - 読売新聞

横浜方式

読み方:よこはまほうしき
別名:待機児童ゼロ横浜方式
別名:待機児童対策横浜方式

保育所に入ることができない児童、いわゆる「待機児童」をゼロにするために横浜市が行う、一連の政策。民間企業が運営する保育所の増加など、企業の力を積極的に活用する点が注目されている。

2010年、横浜市の待機児童は1500人以上いたが、3年間で受け入れ枠は144ヶ所、約10000人に急増した。また横浜保育室や幼稚園の預かり保育などを含めた保育施設全体では、約14000人の受け入れ枠の拡大に成功した。2013年5月の横浜市の報告によると、同4月1日時点で待機児童ゼロを実現した。

また、企業の参入による保育所の増加だけでなく、保育サービスに関する相談役である「保育コンシェルジュ」を配置するなど、市民のニーズと保育サービスを適当に結びつける政策も行っている。

関連サイト:
横浜市の待機児童対策 - 横浜市

特定失踪者

読み方:とくていしっそうしゃ
別名:特定失踪者問題

北朝鮮によって拉致された疑いがある人々。日本政府によって拉致被害者として認定されていないが、拉致された可能性が高い日本人を指す。

2013年5月現在、日本政府によって拉致被害者として認定されているのは17人である。「特定失踪者問題委員会」によると、これらの拉致被害者に加え、約470人が拉致された疑いがあるという。その約470人が特定失踪者とみなされる。

安倍晋三首相は5月20日の参院決算委員会で、拉致被害者に加え、特定失踪者の帰国も拉致問題解決の一つの要素だと発言した。国際社会が北朝鮮の核開発やミサイル発射といった軍備拡大の問題の解決を優先している一方で、拉致問題は日本が主導して解決していくべきものだと日本政府は主張している。

関連サイト:
特定失踪者問題調査会
北朝鮮による日本人拉致問題 - 政府 拉致対策本部
特定失踪者帰国も要求=拉致解決「日本が主導」-安倍首相 - 時事通信

オープンスカイ

別名:オープンスカイ協定
別名:航空自由化
英語:open sky

航空の自由化を目的とする2国間協定。協定を結んだ国家間では、政府の交渉なしに、民間の航空会社が国際線の便数や価格を決定できるようになる。

従来は、シカゴ条約(国際民間航空条約)に基づき、政府間の協議によって、国際線の路線や発着便の本数、運賃といった事柄が決定されていた。オープンスカイが2国間で締結されれば、民間航空会社の自由競争によるサービス向上などが期待される。

日本は2011年11月時点で、アメリカ、カナダ、マレーシア、スリランカなど、十数ヵ国との間でオープンスカイを締結している。2011年11月10日には台湾との間でオープンスカイに合意している。

2013年3月に成田空港でもオープンスカイが始まった。これにより空港と航空会社との間で、路線や便数を自由に決定できるようになった。韓国やシンガポールといった急成長するアジアの主要空港との競争が更に激化することが予想されている。