「ガバナンス」とは、英語で「統治・統制」を意味する言葉で日本語では「企業や組織を健全に運営するために管理または監視すること」を意味する表現である。企業におけるガバナンスは特に「コーポレートガバナンス」「企業統治」「企業ガバナンス」などと呼ばれる。
コーポレートガバナンス(企業統治)は、企業内でコンプライアンス(法的・倫理的な規範)に背くような事案を発生させないように管理体制を構築して適切に監督する取り組みであり、組織経営におけるリスクを抑えるための取り組みである。
日本金融庁や東京証券取引所などによってガバナンスコードが策定され、企業はこれを指針としてガバナンス体制を構築する。
ガバナンスが強化されることで、企業の信頼度が上がるので、取引先など利害関係者の利益を守ることができる。結果的に、収益が拡大したりグローバルな競争力を得ることができるなど、中長期的な成長を見込める。
教育の分野では、大学をはじめとする高等教育機関における運営・意思決定を指す意味で用いられ、「大学ガバナンス」のように呼ばれる。大学運営のあり方や体制をどうするか、という脈絡、要するに「コーポレートガバナンス」に近い意味合いで用いられる語といえる。