2015年3月24日火曜日

中心化傾向

読み方:ちゅうしんかけいこう

アンケートや人事考課などにおいて、評価が「普通」、「どちらでもない」、「まあまあ」に偏ること。

中心化傾向は、3段階、5段階などの奇数の段階を設定した絶対評価においてよく起きるとされる。例えば、ある社員を評価する際に、「悪い」の回答をすれば、人間関係でトラブルが生じるかもしれない、また、その社員のモチベーションが下がるかもしれないといった懸念が生じるため、「悪い」を選択せずに「普通」を選択してしまうことがある。また、「良い」の回答をすれば、その社員のもつ能力以上のプロジェクトを任せられて負担が大きくなってしまうという懸念が生じるため、「良い」を選択せずに「普通」を選択してしまうこともある。

中心化傾向を回避する手段としては、絶対評価の代わりに相対評価を用いる場合がある。