2019年4月1日月曜日

平成【へいせい】Heisei

日本で西暦1989年1月8日から2019年4月30日までの期間に用いられた元号。「昭和」の次。1989年1月7日に昭和天皇が崩御、これを受けて当時皇太子でいらした明仁親王が翌8日に即位し、同日「平成」へ改元されることとなった。

2016年、在位中の陛下が退位(譲位)の意向を公にされ、翌2017年には陛下が2019年に退位されることが正式に閣議決定した。天皇が崩御によらず存命中に退位した先例は約200年ほど前の江戸時代まで遡る。異例ではあるが、前代未聞というわけではない。マスコミの多くは一連の動向を「生前退位」という呼称を用いて報じた。

元号は伝統的に漢籍(漢文で書かれた古代中国の古典文書)に由来する字句が用いられている。「平成」の字は、「史記」(五帝本紀)に見える「内平外成」ならびに「書経」(大禹謨)の「地平天成」という記述に由来するとされる。地平かに天成る、内平かに外成る。いずれにしても平和の成就への願いが込められた名であることが窺える。

なお「平成」を英語で記述する場合は Heisei era あるいは Heisei period のような表現がおおむね妥当といえる。「平成29年」なら 29th year of the Heisei period (in the Japanese calendar) のように表現しうる。むろん大抵の場面では西暦に換算して表記する方が適切といえる。

元号は原則的に既存の地名や固有名と重複しないよう細心の注意のもと選定される。ただし平成の場合は「平成」と書いて「へなり」と読む地名があった。

元号が「平成」と決まり、発表され、平成の世を迎えてからは、新元号「平成」にちなんだ名称も登場し(「平成駅」「平成小学校」「平成国際大学」「平成天才バカボン」「平成狸合戦ぽんぽこ」等々)、1990年代や2000年代を「平成の時代」という意味で「平成の怪物」「平成ゴジラ」という風に修飾語的に用いられることも多々あった。

トランスジェンダー

別名:transgender

身体上の性別と自己の性自認が一致しない、性同一性に齟齬を抱えている人を指す意味で用いられる語。典型的には「体は男で心は女」あるいは「体は女で心は男」という内面的境遇の人がトランスジェンダーであるといえる。性自認が男女どちらか一方に帰属する場合に限らず、中間的、流動的、超越的な性自認を抱いている人もトランスジェンダーに該当する。

身体的・解剖学的な性別と自己の性認識とが一致している人は、トランスジェンダーに対して「シスジェンダー」と呼ばれる。

トランスジェンダーの「ジェンダー」(gender)は、「性」を意味する英語表現であるが、もともとは文法における「性」を指す語であり、身体的な雌雄(sex)よりも、むしろ「社会的・文化的な意味・役割としての性別」を指す意味合いが強い。つまり「男たるもの」とか「女はかくあるべし」という風に背負わされる内面的性である。ちなみに「トランス」(trans-)は「向こう側へ」「超えて行く」という意味合いで用いられる英語の接頭辞である(恍惚・トランス状態のtranceではない)。

トランスジェンダーと「性同一性障害」は、自己の心身の性が食い違うという点において共通しているが、同義ではない。性同一障害は、心身の性別の不一致ないしは乖離に強い違和感を抱き、身体を性自認と一致させる(いわゆる性転換)を望む、精神障害の一種と位置づけられる状況である。トランスジェンダーは性自認に対する齟齬・不一致を感じている状況を広く包含する。性同一性障害もトランスジェンダーに包含され得る。


近年、欧米を中心に、トランスジェンダーを理解し受容するための社会制度の変革が進みつつある。日本では2003年に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が成立し翌年に施行された。同法により、性同一性障害を抱えており特定条件を満たす者は戸籍上の性別記載の変更が認められるようになった。同法は文脈によっては「特例法」と略される場合が多い。

令和

読み方:れいわ
英語:Reiwa
英語:Reiwa era

「平成」に代わる元号。2019年(平成30年)4月1日に閣議決定され、同日公表された。5月1日午前0時に、皇位が継承され皇太子徳仁親王が天皇へ即位すると同時に、元号も正式に「平成」から「令和」へ切り替わる。

「令和」は4月1日午前に正式に決定した。同日朝に新元号に関する懇談会が開かれ、衆参両院の議長および副議長の意見聴取と、全閣僚における協議の上、閣議決定に至った。ただちに宮内庁長官が天皇陛下の御許へ参上して陛下へ新元号を伝え、そして首相官邸において菅義偉官房長官が記者会見を開き、報道陣を通じて新元号を「令和」とする旨を発表、令和の2字が認められた書を掲げた。正午から安倍晋三内閣総理大臣が記者会見室で談話を発表した。

新元号「令和」の典拠は「万葉集」である。万葉集に収載されている梅の花の歌32首の序文にある、「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」というくだりからの引用であるという。

---------------------

● 初春の令月にして(しょしゅんのれいげつにして)
― 初春の、世にもめでたげな月が見える。

● 気淑く風和ぎ(きよくかぜやわぎ)
― 空気も快く、風も穏やかである。

● 梅は鏡前の粉を披き(うめはきょうぜんのこをひらき)
― 梅の花は、鏡の前で白粉(おしろい)をめかすように咲き、

●蘭は珮後の香を薫す(らんははいごのこうをかおらす)
― 蘭は身にまとった香のように薫っている。

---------------------

「令月」は良い月、めでたい月という意味の語である。「令嬢」「令兄」「令名」「令望」などの語に同種の意味合いの用法がある。「令」の字が過去に元号に用いられたことはなく、「令和」が初の事例となる。

「和」は協調、協力、調和、平和の意味合いのある語である。飛鳥時代の「和銅」を筆頭に、承和・仁和・応和・安和・寛和・長和・康和・養和・正和・弘和・貞和・文和・永和・元和、天和、明和、享和、そして平成の手前の「昭和」と、元号としては定番といえるほど多く用いられてきた字である。

「令和」は、典拠に基づき解釈すれば「素晴らしき、協調性に富んだ(時代)」といった意味合いと受け止められる。また、「令」の字は漢語としては「命じる」「させる」という字義もある。漢文としては「令和」は「協調・調和させてゆく」という意味合いとも読める。

元号はこれまで漢籍(中国古典)を典拠としてきた。日本の古典を典拠とする元号は「令和」が初である。なお、皇位継承に先立って元号を公表・周知する段取りも憲政史上初となる。

2019年3月22日金曜日

エコファー

人工素材を用い、動物の毛皮を模して作られた布地。元々は「偽物の毛皮」を意味する「フェイクファー」という名称が用いられていた。フェイクファーが持つ「偽物」というネガティブなイメージを払拭し、動物や環境を保護する意味合いを強調するという意図で、環境保全を意味する「エコ」という名称が使用され始めた。

ガトーインビジブル

別名:gateau invisible

りんごやいちごなどの果物を薄切りにし、重ねて焼いたケーキ。フランス語でケーキを意味する「ガトー」と目に見えないものを表す「インビジブル」を合わせた言葉。ケーキを切ると、中に入った具材が断層のように見えるが、出来立ての状態だと、中の具材が生地と一体化し、見えなくなったようになることが由来とされる。

AirDrop痴漢

読み方:エアドロップちかん
別名:airdrop痴漢
別名:エアドロップ痴漢

iOSの「AirDrop」を悪用した痴漢行為の総称。Airdropは、Apple社のスマートフォンやパソコン同士なら、無線でデータが共有できるサービスのこと。手軽に画像を共有できるメリットがあるが、電車や街中などの混雑した場所では画像の送信元が特定できないため、無作為に猥褻な画像や不快の画像を送りつける行為に悪用されるようになった。対策としては、AirDropを受け取る設定をオフにするか、連絡先を共有している者同士だけに設定することが挙げられる。

フォンダンウォーター

ドライフルーツとハーブを入れた飲料水や炭酸水のこと。韓国語で、何かが水に落ちた時の音を表した言葉の「フォンダン(pongdang)」と水を意味する「ウォーター」を合わせた言葉。韓国のSNSをきっかけに流行し始め、専用のボトルや果物をセットにした「フォンダンウォーターキット」も発売されている。

悪魔のおにぎり

読み方:あくまのおにぎり

白だしと炊いた飯に天かす、青海苔、天つゆなどの具材を混ぜて作られたおにぎりの名称。元々はコンビニエンスストアのローソンが発売したおにぎりの商品名であるが、同商品をまねて一般家庭などで作られるおにぎりも「悪魔のおにぎり」と呼ばれるようになっている。ローソンでは、2018年10月に発売されて以来、おにぎりの新商品としては異例の人気を獲得し、それまで20年にわたり一番人気だったツナマヨ(手巻きおにぎりシーチキンマヨネーズ)から売上げ個数首位の座を奪ったことで話題になった。なお「悪魔のおにぎり」は株式会社ミツハシの登録商標である。

エナジーバンパイア

人間関係において、相手の精気を吸い取るような人を指す言葉。接していると、精神的に疲弊したり、体調を崩すなどといった人物がエナジーバンパイアと呼ばれることが多い。また、明確に他人を傷つけるような行動・言動をする人に限らず、ただ一緒にいるだけで疲労感を与えるような人を指すこともある。

2019年3月19日火曜日

爆買い外交

読み方:ばくがいがいこう

他国との外交において、大型の投資や契約を行うことを引き換えにし、交渉を優位に進めようとすること。例としては、中国がイギリスから年間100万トンの液化天然ガスを購入したケースなどが挙げられる。日本に訪れた観光客が、商品を大量に購入する「爆買い」から派生した言葉。