ビジネスシーンでも「テレコ」という表現が用いられる場合があり、しかもその意味合いが「あべこべ」や「互い違い」と相通じる用語となっている場合が少なくない。たとえば、服飾の業界では、表面に凹凸があって畝が連なっているような生地の一種を「テレコ素材」と読んでいる。配達業界では「テレコ配送」「テレコ出荷」という言葉があり、いずれも配達先を取り違えて(間違った宛先に配達して)しまう状況のことである。
ちなみに、テレコ(てれこ)と語感の似た言葉に「入れ子」(いれこ)があるが、入れ子とは「大きな入れ物の中に(同じような形の)ひと回り小さな物が収まっている」状況を指す言葉であり、テレコとは関係ない。