英語:governance
ガバナンスは「統治」を意味する英語由来の表現。とりわけビジネス分野では「管理体制を構築し、企業内部を統治して、企業運営上のあらゆるリスクを減らす」といった意味合いを含む表現として用いられる。「企業ガバナンス」と呼ばれることも多い。
管理を強化したり、効率的な管理を行うことを、ガバナンスを効かせる、またはガバナンスを強化すると表現することが多い。
ガバナンスは主に企業ガバナンスの意味で使われ、社員や企業そのものがコンプライアンスに違反するような事案を発生させないように管理体制をマネジメントするものである。
ガバナンスを強化することで、企業内部で行われる不正な行為を未然に防いだり、万が一発生した際の被害を最小限に抑えたりすることができる。企業の利益や経営陣への忖度を介入させず、公正な判断を下すために、社外に監査役を置くなどしてガバナンスを強化している企業も多い。
日本金融庁や東京証券取引所などによってガバナンスコードが策定され、企業はこれを指針としてガバナンス体制を構築する。
ガバナンスが強化されることで、企業の信頼度が上がるので、取引先など利害関係者の利益を守ることができる。結果的に、収益が拡大したりグローバルな競争力を得ることができるなど、中長期的な成長を見込める。
ガバナンスと似た言葉に「ガバメント」がある。ガバメントは「政治」や「政府」を意味する。ガバナンス(governance)もガバメント(government)も、共に動詞 govern を語根に持つ関連表現である。