2011年1月11日火曜日

日韓原子力協定

読み方:にっかんげんしりょくきょうてい
別名:原子力の平和的利用における協力のための日本国政府と大韓民国政府との間の協定

日本と韓国との間の原子力に関する二国間協定(原子力協定)。2009年より複数回にわたり協定締結交渉が開催され、2010年12月20日に署名がなされた。

日韓原子力協定の締結により、核物質や原子力関連技術、関連機材などを移転することが可能となる。例えば原子力プラントを受注し相手国で建設することなどが可能になる。

外務省の発表によれば、協定の概要は以下の通りである。

(1)核物質,原子力関連資機材及び技術の平和的目的に限った利用
(2)核物質へのIAEAによる保障措置の適用
(3)原子力安全4条約に基づく措置の実施
(4)核物質を適切に防護する措置の適用
(5)核物質,原子力関連資機材及び技術の管轄外(第三国)への移転の規制

日本と韓国とは原子力関連技術の原子力プラントの建設などで互いに競合する関係にあるが、日韓原子力協定の下に協業する可能性も生じるという。また、北朝鮮を中心とする東アジア圏の核関連問題に対する安全保障の強化にもつながると期待されている。

関連サイト:
「原子力の平和的利用における協力のための日本国政府と大韓民国政府との間の協定」への署名 - 外務省