2011年4月18日月曜日

エア免震

読み方:エアめんしん
別名:エア断震
別名:AIR免震
別名:AIR断震

地震が起きた場合に建物の基礎部分から上を持ち上げ、全体をわずかに浮かせることで、構造物に地震のダメージを伝えにくくする技術。

エア免震では、センサーが地震の揺れを感知すると自動的にエアタンクから圧縮空気が吹き込まれ、基礎上の構造物を20数ミリメートル程度持ち上げるという仕組みになっている。持ち上げられた構造物は地表と完全に分断される(直接接触している箇所がなくなる)ため、揺れとその衝撃を伝えずに済む。

従来の一般的な免震構造の手法は積層ゴムを利用した「ゴム免震」であるが、ゴム免震は重量のある大型のビルなどでのみ効果が期待できる手法だった。これに対して、エア免震は比較的軽量な一般家屋に免震構造を持たせることができるという利点がある。

エア免震では地震の揺れは10パーセント程度に低減されるという。家屋倒壊を防ぐだけでなく、家屋の損傷、家屋内で家具の転倒なども抑えることができる。

なお、建築物の地震被害を軽減する構造は、一般的には「耐震」「制震」「免震」の3種類に分類される。