2011年10月18日火曜日

バイノス

英語:binos

バイオマス研究所が開発した新種の藻類。クロレラと同じ微細藻類に属する。葉緑素が多く、高効率で光合成を行うことができる。細胞の80パーセントが葉緑体で構成されているという。

バイノスは、代謝物として酵素などを分泌するため、細菌の繁殖を抑制することができる。このため、薬剤によらない排水処理方法としての用途が期待されている。細胞分裂を行う速度が早いため量産ができる。

2011年10月、バイノスが特定の放射性物質に対して高い吸着効果を示すことが、研究成果として発表された。放射性ストロンチウムや放射性ヨウ素などに対して特に高い吸着効果を発揮するという。

2011年3月に東京電力福島第一原子力発電所で原発事故が発生し、汚染水の浄化のために多孔性物質のゼオライトなどが投入されているが、バイノスはゼオライトを代替する浄化材料として使用できる見込みがあり、期待されている。

関連サイト:
微細藻類を用いた排水生物処理装置の開発 - 財団法人 新技術開発財団