2011年10月17日月曜日

臭化トリオキソトリアンギュレン

読み方:しゅうかトリオキソトリアンギュレン
英語:Trioxotriangulene
英語:TOT

石油から取り出された有機化合物。大阪大学などの研究チームが、リチウムイオン二次電池において、臭化トリオキソトリアンギュレンをコバルトの代替材料として使用することに成功した。

リチウムイオン電池は小型電子機器のバッテリーとして必要不可欠であるが、正の電極にレアメタルの一種であるコバルトを含むため、材料不足や価格高騰などの危機感が高まっていた。臭化トリオキソトリアンギュレンを使用したリチウムイオン電池が実用化されれば、より安く、また軽量な電池の実現が可能になるという。

2011年10月の発表時点では、100回程度使用すると電池容量が大幅に減るなどの課題がある。この研究成果は雑誌「Nature Material」に掲載された。

関連サイト:
Organic tailored batteries materials using stable open-shell molecules with degenerate frontier orbitals - Nature Materials(英語)
物性有機化学研究室(森田 靖 准教授研究グループ) - 大阪大学