2011年11月8日火曜日

洋上風力発電

読み方:ようじょうふうりょくはつでん

風力発電のうち、海上に建設し、海面に吹く風を受けて発電する方式。洋上風力発電の比較的大規模な発電施設は「洋上ウィンドファーム」などと呼ばれる。

洋上風力発電は、陸上に発電機を設置する場合に比べて、強く安定した風を得やすい、また、陸上ほど土地が限られていないため、大規模なウィンドファームを建設できる、といった利点がある。北欧などでは既に大規模な洋上ウィンドファームが建設され、電力源として稼動している。

洋上ウィンドファームの設置方式としては、海底に据え付ける方式、海底に土台を設置して据え付ける底上げ方式、および、浮体に乗せて浮かべる方式などがある。北欧で実現されている洋上ウィンドファームは、浅瀬に据え付ける方式であり、浮体式の洋上ウィンドファームは、2011年11月現在、実証実験の段階にある。

経済産業省は、2011年3月の震災および原発事故で被災した福島県を中心とする東北地方の復興計画の一環として、洋上風力発電システムの建設計画を提案している。立地は福島県沖の洋上で、発電機は福岡市と九州大学が実証実験をしている「風レンズ風車」を採用することが想定されている。

関連サイト:
原子力災害からの再生・復興について(案)(PDF) - 東日本大震災復興対策本部
東北復興構想提案(PDF) - 内閣官房