2011年11月11日金曜日

可変抗体

読み方:かへんこうたい

形状が動くように化学合成することによって、抗原との結合能力を100倍に向上させた抗体。

抗体は特定の抗原に対して反応する物質であり、生体の免疫機能を担うほか、血液検査などによって抗原を調べ、生体情報を解析・診断するためにも利用されている。

一般的に、抗体の形状はほぼ固定されており、抗原との結合能力は限定されているが、可変抗体を用いることで100倍効率的に抗原を分析することが可能になる。

可変抗体は島津製作所の田中最先端研究所を中心とする研究グループによって開発された。田中最先端研究所はノーベル化学賞受章者の田中耕一を所長に置く研究開発機関である。

関連サイト:
質量分析システムを用いた 「血液1滴からの疾患早期診断」につながる画期的基礎技術を開発