2012年4月5日木曜日

インターロイキン33

別名:IL-33
英語:interleukin-33

免疫作用などを示すタンパク質(サイトカイン)の一群に分類されている物質の一種で、特に喘息の発症に影響することで知られるタンパク質。

遺伝子欠損マウスを用いた実験などで、インターロイキン33が強く作用することが喘息の発症に繋がっており、逆にインターロイキン33が欠損している場合には喘息の発症を示す炎症反応がないことが確認されている。

時事通信は、2012年4月4日に、花粉症の発生メカニズムにおいてもインターロイキン33が主な要因になっていることを解明した論文が米アレルギー学会誌電子版に発表されたと報じた。インターロイキン33がヒスタミンを多量に分泌し、アレルギー症状を引き起こすことにより、花粉症くしゃみ・鼻水などが出るのだという。

関連サイト:
花粉症の主要原因を解明 新治療薬の開発も - 共同通信 47NEWS 2012年4月4日
(独)国立成育医療研究センター研究所・副所長のホームページ(斎藤博久副所長によるインターロイキン33の概要と研究成果の説明)