2012年6月29日金曜日

南鳥島

読み方:みなみとりしま
別名:マーカス島
英語:Minamitorishima

本州から約1800キロメートル東に位置し、日本最東端の島として知られる無人島。東京都小笠原村に所属する。

南鳥島は一辺2キロメートルの三角形をした平たい島である。東は太平洋が広がり、他国の排他的経済水域に接していない。

2012年6月28日、資源地質学会において、南鳥島の南西の海底から高濃度のレアアースを含んだ試料が採掘されたと発表された。読売、産経など複数の新聞社がこれを報じている。試料に含まれるレアアースの濃度や堆積物の厚みから、680万トンを超えるレアアースが埋蔵されていると推定されるという。ディスプロシウムやテルビウムをはじめ十数種類のレアアースが含まれ、国内消費量の230年分に相当する、とも言われる。

試料が採取たのは水深約5600メートルの深海低であり、利用するには採掘技術の確立が必要となる。他方で、日本の排他的経済水域でレアアースの埋蔵地が見つかったことで、レアアースの輸入依存を脱却できる可能性もあるという。

ちなみに、小笠原諸島の母島列島にも同名の島があるが、これは別の島である。

関連サイト:
南鳥島周辺でレアアースの泥 EEZ内で初 - MSN産経ニュース 2012年2月28日