2012年11月9日金曜日

あじさい革命

読み方:あじさいかくめい
別名:紫陽花革命
別名:アジサイ革命

2012年6月に行われた、原子力発電所の再稼動に反対する市民らによる抗議活動の通称。首相官邸前に数万のデモ参加者が集結して原発再稼動反対を訴えた。

植物の名を冠する革命の呼称は、2010年末から2011年にかけてチュニジアで勃発した民主化運動「ジャスミン革命」を想起させる。インターネット上のソーシャルサービスを通じて拡大していったことも共通点として挙げることができる。

なお、2000年以降に世界各地で発生した民主化革命の流れに対しては、ジャスミン革命の他にも、バラ革命、オレンジ革命、チューリップ革命などのように、植物になぞらえた呼称が付けられることが多い。

あじさい革命で呼び名にアジサイが選ばれた背景として、ちょうど6月の梅雨時・アジサイの季節だったという要素が考えられる。人によっては、アジサイの花のように「一つ一つは小さな花びら(正確には花萼)が集結して一個の大きな花を作っ ている」ことに意義を見出す者もあれば、「梅雨時が過ぎれば枯れてなくなる」つまり一過性の運動に過ぎないと解釈した者もあった。
近年日本国内で起きた一般市民によるデモ・抗議活動としては、反原発運動の他に、2011年夏のフジテレビに対する抗議デモ、2012年夏の在沖縄米軍のオスプレイ導入に対する抗議デモなども大きく取り沙汰された。