2013年6月4日火曜日

世俗派

読み方:せぞくは

政治的権力と宗教を分離して考えるべきだという政教分離主義を支持する一派。特に宗教関係者が宗教色の強い政治的権力を行使することに反発する場合が多い。

具体的に世俗派は、宗教に基づいて社会の一部の集団に対して特別な地位や権利を与えたりすることを批判し、人々の生活や意思決定などが宗教の影響を受けずに、より現実的な理由に基づいて政治が行われるべきだと主張する。

世俗派は、例えば同性婚や中絶といった事柄に対して、宗教的な理由ではなく、より現実的な理由に基づいて政治的判断が行われることを望む傾向にある。ある宗教を信仰している人々の中に世俗主義的な思想を持っている人がいることも一般的である。アメリカでは一部の原理主義者を除き、多くのキリスト教派が穏健な世俗主義の立場をとる。

一般的に、原理主義的な政権が誕生することに合わせて、世俗派の反発も強くなる。2013年5月、トルコでは、イスラム化を強める政権に対して世俗派が抗議し、反政府デモが発生する事態が生じている。