2013年9月17日火曜日

金氏朝鮮

読み方:きんしちょうせん
読み方:きむしちょうせん
別名:キム氏朝鮮

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の国家主席が金日成・金正日・金正恩と三世代にわたり血族に継承されており、事実上の世襲制となっている、という点に特に焦点を当て、かつて朝鮮半島を統べていた「李氏朝鮮」になぞらえた呼称。

金氏朝鮮の呼び名は、北朝鮮が民主主義国家ではなく、元ネタである李氏朝鮮と同じ王朝であるというニュアンスが色濃い。多分に揶揄が込めれれた表現であり、敢えてこの呼称を用いるにも注意を要する。

北朝鮮では、2012年に金正日が死去した後、息子の金正恩が朝鮮労働党の第1書記に就く段階で、朝鮮労働党の規範である「党の十大原則」を改定して世襲を正当化する内容が盛り込まれていたと報じられている。この改定が報じられた後、王朝体制の実現あるいは回帰といった意味合いで「金氏朝鮮」の呼称が用いられるケースがしばしば見られた。

関連サイト:
党10大原則改正は昨年4月―北朝鮮 - 世界日報 2013年8月13日